より高い目標を達成するための言葉


 PHPの「THE21」2005年1月号で「目標を達成する人の習慣」
を特集しています。
 この中で私がご著書を愛読し、その経営姿勢に共感している、
ファーストリテイリング代表取締役会長兼CEOの柳井正さんと
ワタミフードサービス代表取締役社長の渡邉美樹さんのインタ
ビューからチェックした言葉を共有させていただき、私の拙い
感想と共に掲載します。

<柳井正さん>
・できるとわかっていることなら、目標にする意味がない。
・困難な目標を達成しようと努力するからこそ、能力はストレッチ
するんじゃないですか。目標がある人とない人とでは、成長する
スピードが10倍ぐらい違うと思います。それなのに、ほとんどの
人が目標を立てていない。
・高いハードルをクリアするためには、人より余計な努力をしな
ければなりませんが、その分知識や経験は広がります。結局、
目標が高い人が、最後には得をすることになるんです。
・ほとんど不可能のようなことでも、可能性はゼロではないと自
分が思えるなら、それは目標に値します。「ありとあらゆることが
うまくいけば達成できる」というくらいが、目標としてはちょうどい
いと思います。
・理想を現実に合わせるのではなく、失敗しながらも、現実を
一つずつ解決して理想に近づけていかなければなりません。
・評論や分析だけして、前に踏み出さなければ、失敗はしませ
ん。でも、成功することも絶対にないんです。目標を達成したけ
れば、早く実行して、早く失敗すること。もちろん、致命的な失敗、
企業でいえば倒産するような失敗をしてはいけませんよ。でも、
そうした失敗でなければ、どんどん失敗して、そこから学んでい
くのがいちばん早い。恐れるべきは、失敗よりも、失敗を恐れて
何もしないまま、時間が過ぎ去ってしまうことのほうです。

<感想>
・著書「一勝九敗」(新潮社)を読みましたが、高い目標や志を
もつことの大切さを強調されています。一勝九敗という勝率は
高いものではありませんが、この低い勝率こそが柳井さんが
有言実行で高い目標に挑戦したきた証であり、そのことを誇り
にして本のタイトルにされたように思います。
・北川前三重県知事も退任のとき、その類まれな実績と高い
評価にもかかわらず、「取り組んだことのほとんどは失敗だった」
と語っていました。柳井さんに共通するものを感じます。

<渡邉美樹さん>
・自分の現在の状態と、夢=目標との差を把握して、その差を
埋めるためにすべきことを書き出し、残された日数で割ると、
今日すべきことが明確になる。それにしたがい、毎日毎日の
自分の行動を変えていけば、目の前の現実も変わり、夢=目標
も達成できる。だからまずは、日付=期限を決めることが大切
だ。
・私の場合は、「死ぬほど頑張っても、無理かもしれない。でも
ひょっとしたら・・・・・」というところに目標を設定します。
・レベルの低い目標を達成した人と、とてもできないような目標
に挑戦して達成できなかった人。どちらがより成長するかといえ
ば、後者だと思います。一回で達成できなくても、再びチャレン
ジする過程で、創意工夫が生まれてくることもありますしね。
ですから、当社の社員にも、いつも「できない目標をいえ」とい
っています。
・夢な目標は、達成した瞬間より、それを追う過程のなかにこそ
喜びがあるものなんです。

<感想>
・著書「サービスが感動に変わる時」中経出版のタイトルだけ見
ると「サービスが伝説になる時」ベッツィ・サンダース ダイヤモン
ド社の日本版といった感じですが、高杉良の小説「青年社長」の
モデルにもなった著者の社員への熱いメッセージが読む者にも
感動を与えます。
・この本を読んで、渡邉美樹社長の外食産業にかける思い、
お客さまに対する心情に共感し、手紙を出したところ、ご丁寧な
自筆のハガキをいただきました。
・やはりすぐれた経営者は、一人ひとりの顧客の声を大事にし、
どんなに忙しくてもその声に答えていくのだということがわかり、
ますます、ワタミのファンになり、大阪へ行った時さっそくチェーン
店を利用しました。
・私もちょっとやそっとでは達成できないような目標を設定して
その挑戦するプロセスを楽しみたいと思います。


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