<自らを助ける言葉>



 「自助論」S・スマイルズ著 竹内 均訳 三笠書房
 で私が特に共感した言葉

 (◆引用 ◇解説 ○私見)

◆「天は自ら助くる者を助く」(格言)

◇外部からの援助は人間を弱くする。自分で自分を助けようとする精神
こそ、その人間をいつまでも励まし元気づける。

○どんな分野、いかなる時でもまず最初に自助努力ありきですね。


◆「賢者の目は頭の中にあり、愚者は暗闇を歩く」
 (古代イスラエルの賢王ソロモン)

◇観察力の優劣は、人間に大きな差をつける。ロシアのことわざにある
ように、注意力の散漫な人間は「森を歩いても薪を見つけられない」の
である。

○同じ時間に同じ事象を見ても、その人のセンスや洞察力によって感じ
方はまるっきり違ってきますね。


◆「最高に真実なる知恵は、毅然とした決断なり」
 (ナポレオンの好んだ格言の一つ)
◆「不可能のいう言葉は、愚者の辞書に見ゆるのみ」
 (ナポレオン)

○決断の重要性と、不可能と思われることに果敢に挑戦する強い意志を
感じる言葉です。


◆「長生きをするにつれ、ますます確信を持っていえることがある。強者
と弱者の違い、偉人と取るに足らない人間との違いは、その人間が旺盛
な活力と不屈の決意を持っているかどうかにかかっている。ひとたび目標
が定まったら、あとは勝利か死のいずれかしかないーそう断じ切る決意
が大切なのだ。旺盛な活力と不屈の決意さえあれば、この世に不可能な
ことは一つもない。逆にそれを備えていなければ、どんなに才能や境遇
やチャンスに恵まれていようと、二本足で歩く動物の域を出ず、真の人間
にはなれないだろう」
(英国の奴隷制度廃止を徹底させた下院議員のファウエル・バクストン)

○読んでいるだけで励まされ、勇気が出てくる言葉ですね。


◆「最短の近道はたいていの場合、いちばん悪い道だ。だから最善の道
を通りたければ、多少なりとも回り道をしなくてはならない」
 (ベーコン)

◇回り道の旅は、確かに時間も余計にかかるだろう。だが、苦労の末に
大きな成果にたどりつけば、そのときこそほんものの喜びを得られるに
ちがいない。どんなにありきたりでつまらないことでも、決められた仕事
をきちんとこなしていけば、残りの人生はその分だけいっそうすばらしい
ものになるのである。

○「急がば回れ」という言葉もありましたね。最短の方法が常にベストな
方法とは限りません。


◆「誰もが広場で暮らせるとは限らないが、太陽の光はあらゆる人々の
上に平等に降りそそぐ」
 (イタリア トスカナ地方のことわざ)

◇頭を働かせて力一杯努力すれば、必ずそれにふさわしい成果が上が
る。勤勉は人間を前進させ、個性を引き出し、他人の行動をも刺激する。
 万人が同じように立身出世できるわけではないが、全体として人はそれ
ぞれの努力に応じて向上を遂げるものなのだ。

○機会は誰にでも平等ですが、それを活かせるかどうかは個人の努力
次第です。


◆「不幸者と愚者は隣り合わせに住んでいる」(ロシアのことわざ)

◇「世間にあれこれ不平不満をぶちまけるのは、絶対にまちがっている。
どこか長所のある人間なら、いつまでも無視されつづけるわけがない。
成功をつかまえ損なうのは、たいていその本人が悪いからだ」
 (ジョンソン博士)

○あのトヨタの奥田会長にも不遇な時代があったということです。


◆「私が成功したのは、何ごとでも定刻の15分前から仕事を始めていた
おかげだ」ネルソン提督

◇立派な仕事のために時間を使えば、人生は実り豊かなものになり、
死ぬまでに多くの有意義な成果を上げられるだろう。1時間といわず、
1日のうち15分でもいいから自己修養に向けてみるがいい。1年後に
はきっと確かな効果が得られるはずだ。

○15分前というのに根拠はないでしょうが、スタートするにあたってそ
れくらいの余裕が必要であり、それくらい先んじれば人を制することが
できるということでしょう。凡人が人と同じことをしているだけでは成果
を得ることはできません。


◆「人と交際する時は、多少なりとも相手に得をさせるほうがよい。
相手の便宜を計り、何でも十分に与え、決してもの惜しみをするな。
そのほうが結局は自分の得になるのだから」
 (スコットランドの地質学者ヒュー・ミラーの伯父)

◇勤勉実直な人間は、無節操な連中ほど早く財を成したりはできな
いかもしれない。だが、インチキや不正な手段を弄せず良心を貫いて
得た成功は、ほんものの成功である。しかも人間は、いっとき成功か
ら見離されたとしても誠実さだけは守り通さなければならない。品性を
堕落させるくらいなら全財産を失うほうがまだましである。なぜなら、
品性はそれ自体がすぐれた財産だからー。
 高潔な人間が勇気を持って自分の道を突き進めば、必ず成功は
訪れ、人間として最高の報酬を受けるにちがいない。

○Give & Takeは、先にギブありきで、テイクが先に来てはいけない
ということです。


◆「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」(ソクラテス)

◇世間の人は、自分の悪習をわずかでも改めるより、国家や教会を
改めるほうが簡単だと思いこみがちだ。一般的にいって、人は自らの
非を直すより隣人の非をあげつらうほうが、よほど好みに合っている
ようである。

○「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」と言って
も自分を変えるのも至難の業です。


◇「黄金よりも知恵を求めよ。知恵はルビーにまさる。この世に望み
得るすべてでさえ、知恵には比ぶべくもない」(ソロモンの箴言)

○私ごとですが、メールの署名を
~知恵を豊かに、夢の実現に向かって~
 『知豊向夢員』 山路 栄一(やまじ えいいち)
とさせていただいています。


◆「最良の教育とは、人が自分自身に与える教育である」
 (ウォルター・スコット)

◇他人から押しつけられた教育は、自分で熱心に努力して得たもの
ほど身につかない。自らの汗と涙で勝ち取った知識だけが、完全に
自分の所有物となるのだ
 自分自身が勉強すれば、その内容についての印象はいつまでも
鮮明に残る。人から与えられた不十分な情報とは違って脳裏にはっ
きりと刻みこまれる。このような自己修養は、同時に学問への情熱
を呼び起こし、それを強める。
 要するに、能動的に学ぶ姿勢が肝心だ。いかにすぐれた書物や
教師にめぐりあおうと、丸暗記の授業をどれだけ続けようと、この
ような自己修養の姿勢が不要になることはない。

○学問においてもリアクティブではなく、プロアクティブな姿勢が
大事です。


◆「卓抜な技量は、努力によってのみ与えられる。すぐれた才能を
持っていれば、勤勉がその才能をいっそう高めるだろう。能力が人
並であっても、勤勉がその欠点を補うだろう。努力が正しい方向へ
向けられてさえいれば、決して裏切られることはない。努力なしには
何ものも得られない」(画家レーノルズ)

○才能、能力があるに越したことはありませんが、それを補い、ある
いはそれらに勝るものは勤勉や努力なのです。


◆「知識は、ものを売って金もうけをするための店舗ではなく、人間を
救済するための豊かな倉庫である」(ベーコン)

○私も人との出会いや優れた書物からの知恵、知識で自分を助けて
いきたいし、少しでも人のお役に立ちたいと願っています。

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