<成功する選択に必要な言葉>



 「ザ・チョイス 人生を決める16の選択」
 ジョン・C・マクスウェル著 齋藤孝監訳

 (■引用 ○私の意見)

■人生を成功に導くものは何か。それは「正しく選択すること」である、
というのが本書の著者ジョン・C・マクスウェルの主張であり、私もそれ
に賛成です。
 ちなみに、何かの選択に失敗してしまったときは、いつまでもずるずる
とその場所に立ち止まっていてはいけません。大切なのは、ゼロのポイ
ント(出発点)に戻ってくることと、その選択に関して後悔しないということ
の二点です。
 (監訳者 齋藤孝)

○道が二つに分かれているとき、どちらかを選択した以上、後戻りして
もう一方の道を体験してみることはできません。そうであれば、その選択
が間違いでなかったと思えるように努力するしかありません。


■幸福は、周囲の事物によってではなく、われわれがそれをどう見るか
によって決まる。
 (ロシアの文豪 レオ・トルストイ)

○絶対的な幸福というものがない以上、要は気の持ち方ですね。


■落胆の感情にとらわれないようにしなさい。そうすれば、最後にはきっ
と成功するだろう。
 (米第16代大統領 エイブラハム・リンカーン)

○明けない夜はなく、やまない雨もありません。楽天的に考え、努力を
怠らなければ明日はきっとよくなるはずです。


■年齢よりも生きる姿勢が人のエネルギーを決定する。
 (原爆の開発に携わった米の理論物理学者 ロバート・シューラー)

○「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言う」
(サミュエル・ウルマン)でしたね。


■生きる姿勢は行動を決定づける。あなたは、いま自分で思っている
ような人間ではない。自分が考える人間に、これからなっていくのであ
る。
 私は悲観主義を信じない。思いどおりにならないことがあっても、一
歩ずつ前に進めばいい。自分で雨が降ると思えば、本当に降ってしまう
ものなんだ。
 (米俳優 クリント・イーストウッド)

○自分の予測を実現する最も確実な方法は、その予測どおりになるま
で努力することです。


■正しい心の姿勢を持っている人が目標を達成するのを阻むものは
何もない。
 間違った心の姿勢を持っている人を助けられるものなど存在しない。
 (米第3代大統領 トーマス・ジェファーソン)

○愚直で、青臭くても「まじめに」ということはすばらしいことです。


■人間の真の人格を測るものは、他人に絶対に知られないところで
その人が何をするかである。
 (19世紀英歴史家、政治家 トーマス・マコーリー)

○白鳥の華麗な舞は水面下の必死の水かきによって支えられている
のです。


■人格を、たやすく穏やかに発達させることはできない。試練や苦しみ
を経験してはじめて魂が強くなり、ヴィジョンが明確になり、野心が鼓舞
され、成功を達成できるのである。
 (ヘレン・ケラー)

○人が成長し、成功するのは穏やかな道を歩むようにはいかず、艱難
辛苦を経てこそ、ということでしょうか。


■思考という種をまけば、行動を収穫し、行動という種をまけば、習慣を
収穫し、習慣という種をまけば、人格を収穫し、人格という種をまけば、
運命を収穫する。
 (引用書の著者ジョン・C・マクスウェル)

○放っておいても勝手に育つのは雑草くらいであって、何らかの収穫を
得ようと思えば、汗をかいてアクションを起こす必要があります。


■人間の真の価値を測る基準は、全財産を失ったときにどれだけその
人に価値があるかということである。
 (米劇作家 ハロルド・J・スミス)

○地位とか、財産、名誉といった飾り物を失ったときでも見捨てない人
が真の友人であり、そういう友人をたくさんもっていることこそが価値が
あるのです。


■価値観とは
1 価値観は錨のようなものー苦しいときも、あなたをしっかりと支えて
 くれます。
2 価値観は友のようなものーいつもあなたのそばにいて、安心させて
 くれます。
3 価値観は北極星のようなものー常にあなたを間違いなく導いてくれ
 ます。
4 価値観はさわやかな嵐のようなものーあなたに新鮮な励ましを与え
 てくれます。
 (引用書の著者ジョン・C・マクスウェル)

○価値観を共有できる方と話ししていると時間の経つのを忘れてしまい
ます。


■大事なときにどう行動するかは、それまでに、その人がどんな人間に
なっているかによって決まる。そして、どんな人間であるかは、それまで
の歳月にわたる自己鍛錬の結果なのである。
 (19世紀 英の聖職者 H・P・リドン)

○平時ではなく有事、危機というかいざというときの行動で、その人の
価値がわかるものです。


■馬は、馬具をつけられなければどこにも行かない。蒸気やガソリンは、
閉じ込められなければ動力にならない。ナイヤガラの水は、トンネルの
中を通らなければ電力には変わらない。
 人生は、集中し、一心に打ち込み、鍛錬しなければ決してすばらしくは
ならない。
 (英女優 ハリー・エマソン・フォズディック)

○行く先を定め、集中し、注力することでパワーを発揮したいものです。


■自分自身の責任をほかの人の期待より高いレベルに保とう。決して
言い訳をしたり自分自身を哀れんだりせず、自分には厳しく人には寛大
でなければならない。
 (19世紀の米 牧師 ヘンリー・ウォード・ビーチャー)

○「志高く」、「春風秋霜」-言うは易く行うは難しですが、少しでも理想
に近づく努力を怠らないようにしたいものです。


■自ら助けない者を助けようとしても無駄だ。自分から梯子を上ろうと
しない人間に、それを上らせることはできない。
 (アンドリュー・カーネギー)

○「馬を川に連れていくことはできても水を飲ませることはできない」と
言いますが、水の美味しさを教えたり、梯子の場所を教えることはして
あげたいものです。


■勝者は、たとえ他人から専門家だと思われていても、まだ学ぶべき
ことが多くあるのを知っている。
 敗者は、自分がいかにものを知らないかを学ばずに、他人から専門
家だと思われたがる。
 (米ジャーナリスト・作家 シドニーハリス)

○「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」といい、勝っ
たゲームからは学ぶことがないが、負けたゲームからは山ほど学ぶ
ことがあります。


■昨日は「ヒストリー」。明日は「ミステリー」。今日は?今日は天から
の贈り物。だから「プレゼント(現在)」というのです。
 (米第32代大統領フランクリン・ルーズヴェルトの妻 
 エレノア・ルーズヴェルト)

○うろ覚えですが、映画「カサブランカ」のハンフリー・ボガードの名せ
りふに「昨日ーそんな昔のことは忘れた。明日ーそんな先のことなどわ
からない」というのがありましたね。
 過去を振り返り、将来を考えることも大事ですが、再び来ない今日と
いう日を大切にしたいものです。


■難しいから、やる勇気がないのではない。やる勇気がないから難し
いのである。
 (古代ローマに哲学者 セネカ)

○「Take it easy」やってみれば案外、簡単にできてしまうもので
す。何といっても静止摩擦が最大になるのは物が動き出す直前です
から


■成功は最終的なものではない。失敗は致命的なものではない。大事
なのは、勇気である。
 (英政治家ウィンストン・チャーチル)

○その時々の勝敗に一喜一憂していては大事は成りません。


■何事でも、大きな成功を収めるには責任を受け入れることが求めら
れる。結局のところ、成功した人が全員持っている特質は責任を取る
能力なのである。
 (米作家 マイケル・コルダ)

○責任は、不祥事があった組織のトップの辞任要求のように他から押
しつけられるものではなく、自分で対応するものです。


■いまの自分とあるべき自分との間に強い緊張感がなくなったとき、
たいていの人間は進歩が止まる。
 (ジョン・ガーディナー)

○現状と課題の間にあるギャップを少しでも少なくすることが進歩につ
ながるということです。


■私は、昨日より賢くなっていない人間をあまり評価しない。
 (エイブラハム・リンカーン)

○人から評価を受けるとしたら「成功者」より「成長者」と言われたいも
のです。


■自分の名を大理石ではなく、人の心に刻もう。
 (全米NO1の営業マン、作家 チャールズ・H・スパージョン)

○「記録を残す」より、「記憶に残る」ことを目指してもいいでしょう。


■出会った人の名前を覚えるようにしよう。そうすれば、相手にすば
らしい「第二印象」を与えられるだろう。
 (引用書の著者ジョン・C・マクスウェル)

○第一印象も大事ですが、さらに大事なのはいかにフォローして第二
印象を高めるかでしょう。


■真のコミュニケーションは安心感を得たときに生まれる。
 (ケン・ブランチャード)

○例えば上司から「無礼講だ」「何でも話していいぞ」と言われても、
信頼感がなければ心を開くことができないので本音は言えず、でも何
かは話さなければならないという「ダブル・バインディング現象」に陥る
だけです。


■賢者のように考えなさい。しかし、話すときには一般の人々の言葉を
使いなさい。
 (アイルランドの詩人 ウィリアム・バトラー・イェーツ)

○思考は論理的に行う必要がありますが、それと市民権を得ていない
専門用語やカタカナを使うことは別問題です。
 本当に理解している人は難しいことを易しく話しできる人です。


■リーダーシップを成功に導くたった一つの万能の道具を挙げるとすれ
ば、それはコミュニケーションである。
 (米市民行動団体「コモン・コーズ」の創設者 ジョン・W・ガードナー)

○社員や職員の満足度が低い大きな原因はコミュニケーション不足です。


■あなたの大志を見くびろうとする人間には近づかないようにした方が
よい。小さい人間とは、常にそういうものだ。
 本当に偉大な人間とは、自分も偉大になれるような気にあなたをさせ
てくれる人である。
 (マーク・トウェイン)

○事を成そうと思えば「世の中の人はなんとも言わば言えわが為すこと
は我のみぞ知る」(坂本竜馬)、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」
司馬遷『史記』という気概を持ちあわせたいものです。




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