<一流が伝える言葉>


 「人生を導く成功者からのメッセージ」座右の銘研究会編 日東書院より
 (■引用 ○私の意見)

■夢に日付を入れて、夢と現実の差を明確にし、その差を日数で割り、日々
やるべきことをやり抜く。これによって、今日という日が変わり、結果として、
一日一日と夢に近づいていく。

■人間は死ぬべき存在です。時間はいつまでもあるのではなく、誰にとって
も有限なんです。明日、いや今日死ぬかもしれません。僕が、これまでずっと
夢を追い続け、毎晩寝るときにこのまま死んでも悔いはないと思えるほど、全
力で仕事をしてきたのは、そのためなのです。
 (渡邊美樹 ワタミ社長)

○高杉良の「青年社長」のモデルになった渡邊美樹さんが自分の夢を夢で終
わらせず、何としても実現するために「夢に日付を入れる」手法があるのです。


■「何を捨てるのか」「これを本当に捨てられるのか」、そういうのが本当に
重要な決断だと思います。・・・世の中を見渡してみると、結局捨てる決断が
できずに、中途半端な取り組みしかできず、失敗していることが多いと思い
ます。「何を捨てるか決めること」・・・これが本当の決断です。
 (松井道夫 松井証券社長)

○「スクラップ&ビルド」は、決して先にビルドが来ません。まず、スクラップあ
りきです。マイケル・ポーターによれば「戦略とは何かを捨てること」なのです。


■企業は往々にして、何かを変えようとしたがります。しかし、私の考え方
は、逆です。まず変えるべきでないものを決めます。それ以外を変えていく。
例えば、吉野家のコンセプトは「うまい、やすい、はやい」です。この三要素
は変えません。
 (安倍修仁 吉野家ディー・アンド・シー社長)

○凡人は、しばしば「変えるべきでないものを変え、変えなくてはいけない
ものを変えてしまう」ことがあります。


■経営とはある種の肉体労働。経営者は魔術師ではない。奇策は無い。
一生懸命やれば誰かが見ている。神かもしれない。結果だけを求めちゃ
いけないんだな。

■人間というのは、みな素晴らしい能力をもっていて、いつかはポンと跳ね
るんですよ。でも、途中で努力をやめたとたん、その才能は永遠に開花し
ない。だから自分はこれだと決めたら、徹底的に努力すべきです。これ以
上できないというところまで努力すれば、あとは平常心になれます。
 (丹羽宇一郎 伊藤忠商事会長)

○「人は仕事で磨かれる」とは、丹羽会長の著書のタイトルですが、まさに
「足下に泉あり」 今の仕事で全力を尽くし、組織に貢献することで自らも
成長したいものです。


■後ろを向いたら仕事にならんのです。死ぬときも前を向く姿勢を、若い
人には特に持ってほしい。前向きでいれば、いろいろなことを変えることも
できるし、取り組むこともできる。これは一番大事なことです。
 (奥田碩 トヨタ自動車前会長)

○「死ぬときはたとえドブ中でも前のめりで」とは幕末の志士、坂本竜馬の
言葉ですが、現代人もこの気概を忘れないようにしたいものです。


■青春とは心の若さである。信念と希望にあふれ、勇気にみちて 日日に
新たな活動をつづけるかぎり 青春は永遠にその人のものである。
 (松下幸之助 松下電器産業創業者)

○サムエル・ウルマンの「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の
様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、燃ゆる情熱、怯懦を却ける
勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ」を思い
出しました。
 何かを成し遂げる人は、年齢に関係なく心の若さ、情熱を持ち続けてい
ます。


■私の幼き頃よりの夢は、自分で製作した自動車で全世界の自動車競争
の覇者となることであった。日本の機械工業の真価を問い、此を世界に誇
示するまでにしなければならない。吾が本田技研の使命は日本産業の啓蒙
にある。

■人間が進歩するためには、まず第一歩を踏み出すことである。
 (本田宗一郎 本田技研工業創業者)

○技術にこだわり、崇高な理想を抱き、夢を実現すべく本田宗一郎氏は、
町工場から出発し、まず二輪で世界一になり、それから自動車でもF1レー
スなどで世界を席巻したことはご存知のとおりです。


■我々の目的は何かとあなたは尋ねる。それに私は一語で答えよう。それ
は「勝利」ーいかなる犠牲を払っても得るべき勝利、あらゆる恐怖に打ち勝
つ勝利、長く苦しい道のりに関わらず得るべき勝利である。なぜなら、勝利
なくして生存はありえないから。

■金を失うことは小さく失うことである。名誉を失うことは大きく失うことであ
る。しかし、勇気を失うことは、すべてを失うことである。
 (ウィンストン・チャーチル 政治家)

○「勇気を失う」ことがないよう説く言葉はゲーテやケネディの言葉にもあり
ますね。それほど、勇気は失ってはならないものです。


■売上高1000円億円で、ジャパネットはすごい会社とかいっても何の意味
もない。消費者に必要とされる会社に育てたい。(目標は)僕も含めて、周り
の皆がハッピーになる。それでいいんじゃない?
 (高田明 ジャパネットたかた社長)

○売上げ向上は目的ではなく、社会に役に立つ商品、サービスを供給した
という結果としてある、という意識をもつ会社の存在は確かでしょう。


■至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり(誠を尽くして人に接す
れば、心を動かさないものはない)
 (吉田松陰 思想家)

○松蔭自身は若くして処刑されたため倒幕には直接、参画していませんが、
松下村塾から明治維新の立役者となった、高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎、
伊藤博文などが輩出されたことを考えると、教育のもつ力の大きさを感じます。


■私は収穫のときには立ち会わないかもしれないが、今のうちにまけるだけ
の種をまいておきたいと思う。
 (ミハイル・ゴルバチョフ 政治家)

○「水を飲むときは井戸を掘った人のことを忘れてはいけない」という、中国
の言葉を思い出します。


■「仕事がおもしろくない」という人に一番いいたいのは、「あなたは、イヤと
言えるほど一生懸命やってみたのか」ということである。いい加減なやつは、
初めから「あれはおもしろくない、これもおもしろくない」と言うものだ。
 (堀場雅夫 堀場製作所最高顧問)

○仕事も食べ物と同じで食わず嫌いはいけません。その仕事の良さがわか
るまでやってからでないと、評論家になってしまいます。


■持っているとしたら、夢と目標。それに向かっていく情熱でしょうか。情熱
は誰でも平等に持つことができますから。
 (松田公太 タリーズコーヒージャパン社長)

○夢と情熱をもって、一銀行員からタリーズコーヒーの日本でのライセンス
を得て、あのスターバックスよりも先に上場を果たした松田社長のことを
「すべては一杯のコーヒーから」新潮社で読んでから、タリーズファンになり
ました。


■百歩先の見えるものは、狂人扱いされる。五十歩先の見えるものは、
多くは犠牲者となる。十歩先の見えるものは、成功者である。現在の見え
ぬものは落伍者である。
 (小林一三 阪急グループ創業者)

○預言者ではないので遠い未来を予測しても益にはなりまええん。経営者
としては人より少し先を見通せる人が成功するのでしょうね。


■旅は冒険であり、挑戦。ビジネスもそう。人生を賭けた冒険です。冒険
は、行く手を阻む規制やハードルがあるほど挑戦しがいがあるものです。

■弊社の理念は、「チャレンジする」ということです。少しでも世の中のお役
に立てるチャレンジをしていこうと思っています。またその他には「バランス
の取れた経営」をするということ。私は自然の摂理というのを非常に大事に
しています。自然にマッチした経営というのが重要だと思っています。だから
古くなった既存のルールを打ち破っていくようなビジネスを展開してきました。
 (澤田秀雄 エイチ・アイ・エス会長)

○業界の既得権益を守るだけの古い規制に対して、利用者の利便を考え、
挑戦していく姿は市民として応援したくなります。


■世間一般ではメリットがあるからやろう、デメリットがあるのでやめよう、
と二者択一で判断されようとします。しかし、ものごとにはメリットとデメリット
が表裏一体にあり、いずれか一方だけなんて絶対にありえません。メリット
とデメリットの二者択一の判断でビジネスを行えば、みなメリットのあるほう
に傾きます。右へ倣えで真似しますから競争が激しくなります。デメリットの
あるほうは誰もやろうとしない。そこにビジネスチャンスがあるわけです。デ
メリットを克服するアイデア、工夫をもちえたらビジネスの芽は大きく成長し
ていきます。
 (小倉昌男 ヤマト運輸元社長)

○今では、当たり前のようになって民間の運輸会社ばかりか郵政公社も
やっている個人荷物の宅配サービスですが、これを初めてやった小倉さん
は顧客が困っていてあったら喜ぶことに目をつけたからこそ成功したので
す。


■ちょっと人と違うことをすれば儲かるのに、苦労しようという人がいない。
今の若い人たちに言いたいのは、何しろ「手に職をつけろ」ということ。何
か一つ、得意なことがあればそれをずっと努力して練習して伸ばしていく。
そうすれば、絶対に食いっぱぐれない。
 (岡野雅之 岡野工業社長)

○この場合の「手に職をつけろ」という意味は、技術的なことばかりでは
なく広い意味で、自分のオンリーワンなるものを磨けということですね。


■成功の第一の秘訣は、貧乏人の子供に生まれることだ。
 第二は、どんな仕事でもいいから、絶えずその第一人者となることを心
掛けることだ。
 (アンドリュー・カーネギー カーネギー鉄鋼会社創業者)

○カーネギーは12歳で紡績工場の糸巻き小僧になり、その働きが認め
られ、郵便配達員になり、町中で知らない家はないくらいになり、今度は
電信技手になり、そうやって地位を築いていったそうです。
 どんな小さな仕事でも全力を尽くしてその世界で一番になれば、さらな
る大きな舞台が与えられるものです。


■自分は耳が聞こえないから幸運だ。雑音に惑わされることなく考えるこ
とができるし、いつでも静かな環境で眠ることができるからね。

■「時計を見るな」。これが私の、若い人々におくりたい、ただ一つの言葉
である。時計は必需品ではあるが、仕事をしている最中、研究をしている
最中に時計を見るようでは、良い仕事はできない。
 (トーマス・エジソン 発明家)

○「時計を見るな」とは、時間を気にしていては良い仕事はできないとい
うことでしょうか。タイムマネジメントが必要な場合と、時間を気にしていて
はいけない場合があるのです。


■完璧になれないとわかっていますが、それに向かって突き進んでいく
人間でありたい。
 (鈴木一朗 メジャーリーガー)

○今、ソフトバンクの監督をしている王さんがジャイアンツで現役だった頃、
「全打席ホームランを打ちたい」と完璧主義を目指す発言をしていた記憶
があります。
 今や、日米で野球ファンならずともイチローの名前を知らない人は少な
いでしょうが、それは彼の求道者のような姿勢での努力の賜物です。



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