<誰からも学ぶ言葉>


「人生の『師匠』をつくれ!」中村文明著 サンマーク出版より
(■ことば引用 ◇解説引用 ○私の意見)


■最近、「たくさん稼ぐ人がスゴイ人」のように言われていますが、本当にスゴ
イ人かどうかは、どんなふうにお金を使うかでわかるのです。

○「悪銭身につかず」、「金は天下の回りもの」、「宵越しの金は持たない」など
お金についての言葉はたくさんありますが、お金はチャップリンの言うように
(「人生に必要なものは愛と勇気と少しのお金」)必要なだけあればいいので
はないでしょうか。お金が有り余ることによる不幸はお金がない不幸と同じく
らい、またはそれ以上かもしれません。


■どんなにでっかい夢も、まずは「あの人みたいになりたい」という憧れから
生まれます。そして、憧れという小さな夢のタマゴを温めて孵化させるのが、
「何のために?」という問いかけと、情熱なのかもしれません。

○身近になりたい目標のモデルを見つけ、その人のやっていることを見習う
中で目標に近づき、達成することができるのではないでしょうか。


■人間の悩みの大半は他人との比較ですから、人を意識している限り、悩み
というのは解決しません。

○人と自分を比較して優劣を競うより、昨日までの自分から成長しているか
どうかを確認したいものです。


■たとえいい話でも、ただ聞いていたら「あ~よかった」で終わってしまいます。
しかし、「誰かに話す」とイメージした瞬間、インプットとアウトプットがセットにな
り、自分なりに話を解釈したり、理解したりし始めます。

○インプットしたことをアウトプットするのはメッセージャーのようにそのまま流
すのとは違います。自分の中で咀嚼して、自分のものにして、自分の言葉で話
すことが求められます。


■今、できることは、ちっぽけかもしれません。でも、小さなことが無数に積み
重なって積み重なって、そのときはじめて目標にたどりつきます。
 「できない」と感じた瞬間、「今、何ができるのか」を考え、やれることを探す
というように自分を変換するーこれができたら、最高ではないかと思うのです。

○北京の蝶々ー「北京で蝶々が羽ばたけばニューヨークでハリケーンが起こる」
ということも始まりは一匹の蝶々の羽ばたきからです。


■キリスト教の言葉に、「大事なことは愛によって学ぶのがいちばんだ。しかし
残念ながら愛に恵まれなかったら、同じことを憎しみから学ぶこともできる」と
いうのがあるそうです。師匠についても同じことで、どんな相手からも学びはあ
り、どんな人もみな、人生の師匠なのではないかとつくづく思う。

○反面教師という簡単な言葉では言い表せないことですね。


■人の悪いところばかりに目を向けて、それをあげつらっても何も生まれません。
しかし、いいところを探してその一点に目を向けると、小さな種まきができます。

○地域起こしでの「ないものねだり」より「あるもの探し」の発想に似ていますね。


■「立派なこと」を、かしこまって真面目にやるのでは、つまらないのです。「いい
こと」や「正しいこと」こそ、笑いを混ぜてひょうひょうとやったほうが、自分もまわ
りもラクになります。

○真面目なことを真面目に語ったり、気楽な話題を気楽に語る場ばかりではな
く、真面目な話題を気楽に話し合うオフサイトの場も良いアイデアを出すには効
果的です。


■トップのみなさんとお話をすると、「うちの社員はダメだ」「全然やる気がない」
と愚痴をこぼされることもあります。
 しかし、この愚痴はとてもおかしな愚痴です。だから僕は、笑いながらではあ
りますが、少々、きついことを言わせてもらいます。
 「社長さん、社員のみなさんは、あなたの鏡です。鏡を見て、顔が黒く汚れて
いたら、鏡を拭きますか?いくらゴシゴシ鏡ばかりこすったって、永遠に汚れは
取れません。普通は鏡を見て、顔が汚れていると気づいたら、まずは自分の
顔をざぶざぶ洗うんじゃないでしょうか」
 たいていの社長さんは、アイタタタ、という顔をなさいます。
 社長さんに限らず、学校の先生と生徒、親と子、夫婦、相手に不満を感じた
ら、まず自分の顔を洗って出直すほうが早いと思います。

○自己評価は俗に他人からの評価の2割増しと言われますが、悲しいことに人
間は他人のアラは見えても自分の悪いところは中々見えないものです。
 自分をよく見て、人の話をよく聴き、しゃべるのはその半分でいいという意味
で神様は人間の目と耳は2つ、口を1つにしたのではないでしょうか。
 部下や子供、伴侶、児童・生徒、患者、お客さまといった鏡を見て気づく欠点
は誰のものでもない自分自身の欠点でもあります。鏡=相手を見てその欠点
を嘆くのではなく、自分を直すことによって自然と鏡の向こうの相手も理想の姿
に近づくのではないでしょうか。
 三重県の野呂知事は笑顔で部下に接するようにと新任の部局長に手鏡を贈
っています。


■「『ありがとう』の反対は『当たり前』ですよ」
 私たちは大いなる命をいただいているという喜びの世界に住んでいながら、
それが「当り前」だとついつい思ってしまいがちです。毎日毎日生きていること、
そして食べ物を口にできていること。それらを当たり前ではなく、ありがたいで
受けとめることが大切だ。
 大病を患われたことから、今は両の目が不自由な中山先生のおっしゃる言
葉に、僕はいつも心が洗われたような気持ちになるのです。

○家庭、家族でも、職場、同僚でも何かをしてもらっても当たり前だと思えば
感謝の気持ちは出てきません。「有難い」(有ることが難しい)という気持ちを
忘れないようにしたいものです。


■平凡なことを、丁寧に続け、毎日きちんと生きていくー。人生でとても大切
なことを、父は身をもって教えてくれた。
 父のメッセージー「光る人も師匠、光らせる人もまた師匠」を、みなさんにお
伝えしたいと思います。

○平凡なことでもそれを続けるには非凡な努力が要ります。

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