<自分と戦う言葉>


 「『戦う自分』をつくる13の成功戦略」から 
 (■本からの引用 ○私の意見)



■プロゴルファー、アーノルド・パーマーのオフィスの壁にかかっているモットー
を紹介しよう。

 負けたと思った時点で、負けが決まる
 挑戦できないと思った時点で、挑戦は終わる
 勝ちたいけれど勝てないと思った時点で、勝負がつく
 人生という戦いに勝ち抜くのは強く、速い者とは限らない
 最後に勝ち残るのは勝つという自信を持った者だ

○勝ちたいと思っても勝つことは容易ではないのに勝ちたいと思わないで勝
てる道理がありません。まずは勝利を強く念願し、そしてそのための努力をす
ることです。


■この世には二種類の人間がいる。「何かを成し遂げようと行動を起こす人間」
と、「ミスを極力避けようと行動を避ける人間」だ。

○まずはやってみないと何も動きません。ヒット性の当たりである三遊間のゴロ
も横っ跳びを繰り返し、何回もチャレンジして初めてタイミングがつかめて捕れる
ようになるのではないでしょうか。


■魂に情熱という火が灯れば、不可能は消滅する。だからこそ、哲学者で、詩人
でもあるラルフ・ウォルド・エアマーソンは、「世界史上に残る偉業はすべて情熱
の勝利だ」と書き記したのだ。

○何かを成し遂げるには、ミッション(使命)、パッション(情熱)、アクション(行動)
が欠かせません。


■意志の強さは、欲求の強さによって決まる。是が非でも手に入れたいと思えば、
意志の力は後からついてくるものだ。

○何が何でもという強い気持ちがあってこそ準備、努力、行動に現れるのではな
いでしょうか。


■公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング牧師は、「たとえ命を投げ出し
てでも達成したい目標が見つからないなら、生きている意味がない」

○ミッションの日本語である「使命」は「命を使う」と書きますね。


■宣伝、広報のスペシャリスト、エレノア・ドーンは、「自分の心に情熱がない人
は、人の心に火をつけることはできない」

○自ら燃える「自燃性の人財」は他人の心も燃やすことができるのです。


■人を指導するには「理性」が必要だが、人をやる気にさせるには「情熱」が必要
なのだ。

○最後に人を動かすのは、理論や数字ではなく、「あの人のためなら」という浪花節
ではないでしょうか。


■無難に生きるだけでは才能は磨かれないし、後悔する人生が待っている。

○9割しか力を使わないということを繰り返せば、9掛けをしてどんどん縮小して
いくことになります。つまり縮小再生産に陥ります。


■この世には二種類の人間がいる。情熱を燃え上がらせてくれる「ファイアライター
(火つけ役)」と、冷たい水をかけて情熱の炎を消そうとする「ファイアファイター
(火消し役)」だ。

○人材には、自ら燃える「自燃性」の人財と、火を点ければ燃える「他燃性」の人
材、火を消して回る、居るだけで罪になるような「人罪」があります。


■自主性について言うなら、人間には次の4つのタイプがある。

1 人から言われなくても、正しいことができる人
2 人から言われれば、正しいことができる人
3 人から何回も言われれば、正しいことができる人
4 人から何回言われても、正しいことができない人

○4は論外、3は適性を欠き、最低限2で、1でなければプロアクティブな人財たり
得ないと思います。


■英国の経済学者ジョサイア・スタンプ卿(元イングランド銀行理事)は、「責任を
避けるのは簡単だが、責任を避けた結果からは逃れられない」と述べている。

○失敗を繰り返さないためには責任追及より原因究明が大事ですが、責任を正しく
認識することから進歩が始まるのです。


■私は「歩き出す前に考えすぎる人は、一生片足で立ったままだ」という中国の諺が
大好きだ。

○あれこれ考えないで、なるようになるさという開き直りも時には大事です。


■ソクラテスは、「世界を動かすには、まず自分を動かさなければならない」と言っ
ている。

○周りが動くのを待っているのではなく、まず自分が動いてこそ、周囲も動き、やが
て大きな流れとなるのです。


■「偉大な強い魂には意志が宿り、ひ弱な心には願望しか宿らない」という格言も
ある。 ただ成功を願うだけでは成功できない。自分の責任で行動しなければならな
いのだ。

○願うだけでは何もかないません。強い意志を持ってこそ、実現が可能になるの
です。


■「国際ナビゲーター」の創設者ドーソン・トロットマンは言う。「何かを始めるまでにか
かる時間ほど無駄なものはない」

○物が動く直前、摩擦制止力は最大になりますが、そこを乗り越えると一気に進みま
す。


■作家ルイス・ラムーアは、「何がなんでも書き始めるのだ。蛇口をひねらなけれ
ば、水は流れ始めない」というアドバイスを残している。

○宝くじもが当たるようにどんなに願っても、まずは買わなければ絶対、当たりま
せん。


■リンカーン大統領は、「準備ができていれば、必ずチャンスはめぐってくる」と
言っているし、英国の名宰相ディズレイーリは、「人生で成功する秘訣はチャンス
がめぐってきた時に準備ができているかどうかだ」と言った。

 また、アメリカで最も高い人気を誇るトーク番組の司会を務めるオブラ・ウィン
フィーは、「準備万端の人にチャンスが訪れることを幸運と呼ぶ」と断言している
し、ジョン・F・ケネディ大統領は、「晴れている時こそ屋根を修理するべきだ」と
助言している。

○チャンスの女神には前髪しかありませんから、いつ来てもつかめるように準備をし
ていないとせっかくのチャンスを逃してしまいます。


■私は、「もし木を切り倒すのに8時間かかるなら、そのうち6時間をかけて斧を
研ぐ」 というリンカーンの言葉が好きだ。

○本番で成功するためにはどんなに準備してもし過ぎることはありません。


■実業家アンドリュー・カーネギーは、「自分で努力する気のない人を助けようとしても
無駄だ。はしごを自分で上ろうとしない人を無理に押し上げることはできない」と言った。

○馬を水飲み場まで連れていくことはできても馬に強制的に水を飲ますことはできま
せん。しかし、良薬は口に苦しとばかり開き直っていないで、飲ませる努力もしてあ
げたいものです。


■プロフットボールチームのグリーンベエイ・パッカーズのコーチ、ヴィンス・ロンバル
ディは、「成功する選手としない選手の違いは、体力や知識の差ではなく、決意が本
物かどうかだ」と言った。偉大な記録を残す選手は、決して自分の優秀さにうぬぼれ
ず、「絶対成功する」という固い決意のもと努力を重ねる。

 いつの時代も、成功者は必ず固い決意を持っている。
 第二次ポエニ戦争でローマ軍と戦ったカルタゴの闘将ハンニバルは、「道がなけれ
ば、道をつくればいい」と考えていた。

○「有志有途」、志あるところに途は開けるものです。


■「よくある失敗は、成功まであと一歩というところで、そうとは知らずあきらめてしま
うことだ」
 これは発明家トーマス・エジソンの言葉だが、何事も最後の一歩が一番大事なの
だ。

○あと一掘りすれば金脈を掘り当てることができるのに、あきらめてやめてしまう人
が何と多いことでしょうか。


■元NBA選手で、監督、幹部を務めた経験もあるジェリー・ウェストが残した言葉を
覚えておいてほしい。
 「気分のいい日にだけ頑張るのでは、大した成果は期待できない」

○努力は雨の日も風の日も、体調の如何に関わらず、人が見ていようと見ていまい
と継続してこそ成果につながるのです。


■勇気の反対は臆病ではなく、大勢に迎合することだ。

○同じように、感謝の反対は、非難ではなく、当然だと思うことです。


■「使わないと鉄は錆びる。淀んだ水は汚れていく。気温が下がると水は氷になる。
それと同じように、使わないでいると精神も活力を失っていく」と、レオナルドは記
している。

○天才、レオナルド・ダ・ヴィンチにしても使わないと衰えるのです。まして凡人に
於いておやですね。


■ゲーテは、「素晴らしい絵画や音楽、本に触れずに。漫然と日を過ごしてはいけ
ない」と言った。人生に真剣に取り組めば、人生はどんどん面白くなっていく。そし
て、興味を持って学び、探検することで、能力もどんどん伸びていく。

○素晴らしい人に会うことで自分が一層磨かれると思いますが、それには素晴ら
しい人に会っていただける価値ある人物に自分もなることです。


■米国のジャーナリスト、シドニー・J・ハリスは、「成功する人は、どんなに専門
家扱いを受けても、自分が無知だと知っている。それにひきかえ成功しない人
は、自分がいかに無知かに気づくことなく、専門家扱いしてもらいたがる」と言
った。

○本当にすごい人は「私なんかまだまだ」とおっしゃいますが、多少できるくらいの
人に限って「俺が俺が」と声高にしゃしゃり出る傾向があります。


■J・コンラッド・ホールがこんなアドバイスをしている。

 人から教わることができないなら、いくら才能があってもムダだ。
 柔軟性に欠けるなら、いくら目標を立ててもムダだ。
 感謝の念に欠けるなら、いくら豊富にモノがあってもムダだ。
 師の言葉に従えないなら、いくら将来の計画を立ててもムダだ。
 周囲から孤立していたら、いくら成功してもムダだ。

 奇妙に聞こえるかもしれないが、才能があるためにかえって成功できないことも
ある。いつも「新しいこと」に前向きでいてほしい。

○本質的なことができていない、わかっていないならばいくら形式を整えてもムダ
ということです。


■自分の才能を伸ばしたければ、常に学び続けること。これが一番の早道だ。
未来学者ジョン・ネイスビッツは、「最も重要なスキルは学び方を学ぶことだ」
と考えている。

○学び方にはセンスも必要ですが、それはスキルと違い、教えられるもので
はありません。


■ジョン・ウッデンの言葉を肝に銘じておこう。
 「今知っていることは、すべて誰かから教わったことである」

○モーツアルトは「模倣は発明の最大の母である」と言いましたね。


■ギリシャの哲学者プラトンも、「最初にして最大の勝利は、自分を克服する
ことだ」と述べている。

 オズワルド・サンダースは、「未来は自制心のある人のためのものである」
と書いた。

 自分の才能を100%発揮するためには、内面の葛藤に打ち勝って、自らを
律しなければならない。偉大な登山家エドモンド・ヒラリー卿の言葉通り、
「征服するべきは山の頂上ではなく自分自身」なのだ。

○自分を、自分の感情や心身をコントロールできない人間が部下や組織を
コントロールして成果を上げることはできません。


■文化人類学者のマーガレット・ミードによると、「人が言うこと、やること、
やると口にしたこととの間には、まったく関連性がない」

○「有言実行」さらには「有言即行」が求められます。


■90歳の誕生日に、幸せに長生きする秘訣は何かと訊かれたジョン・ウッ
デン監督は、「良心の呵責がないことほど柔らかい枕はない」と答えた。
 品格は才能を守るだけでなく、悔いのない一日を可能にしてくれる。

あなたの才能は「天からの贈り物」だということを忘れてはならない。しかし、
品格は「自分の選択」によって磨かれるものだ。努力が不可欠なのだ。

 ドイツの哲学者、詩人のゲーテは、「才能は清流でも培うことができるが、
品格は人生の激流の中でしか培えない」と言った。

○城山三郎の小説のタイトル、「租にして野だが卑ではない」生き方が求め
られます。


■人間は、放っておいても正しい行動ができるというわけではない。アメリカの
初代大統領ジョージ・ワシントンでさえ、「目の前に金を積まれても、いやなもの
はいやと言えるだけの良識を持った人はほとんどいない」と言った。

 「道理に反しているが、自分にとって都合のいいこと」ではなく、「道義的に正
しいこと」をするのは容易ではない。
 また、自分以外は見ている人もいないところで「正しいこと」をするのも容易で
はない。
 しかし、こういう時こそ品格が高められるのだ。
 キング牧師はこう考えた。

 臆病者は尋ねる。「それは安全か」
 世論は尋ねる。「それは受けがいいか」
 品格を備えた人は尋ねる。「それは正しいか」

 ここが大切なところだ。果たしてあなたにも正しいことができるのか。

○京セラの創業者稲盛和夫さんは事業を実施するかどうかを判断する際は、
儲かりそうかではなく、「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉で、自らに
厳しく問いただしたそうです。


■人気トーク番組司会者のオプラ・ウィンフリーは、今この瞬間に最善を尽くし
ておけば、次の瞬間に一番優位な位置に立てる。これが私の人生哲学だ」
と言う。
 責任感について語る時、セオドア・ルーズベルト大統領のアドバイスが役に
立つ。
 「持てる力を振り絞って、今の自分にできることをせよ」

○「今日は再び来たらず」、いや「今この瞬間は再び来たらず」の精神で日々、
その時々に臨みたいものです。


■ジョン・F・ケネディが大統領に就任する直前にマサチューセッツ州議会で
行った演説を見てみよう。
 「恵まれた環境に生まれた者は、それ相応の義務を負う。将来、歴史という
法廷で一人ひとりが裁きを受ける。その短い生涯で国家に対する責任を果た
したか、どのような職についているにせよ、成功したか、失敗したかは次の
4つの質問で判断される。

1 真の勇気を示したか。
2 真に正しい判断をしたか。
3 真に誠実に人と接したか。
4 真に献身的だったか」

 自分の利益しか考えない人は、才能もリソースも自分の持ち物と考える。
人々に奉仕する人は、才能もリソースも神から与えられたものと考える。

○「ノーブレス・オブリージュ」(高い地位にある者に求められる責任)を自覚
しないといけません。


■英国のヴィクトリア朝期に首相を務めたベンジャミン・ディズレーリは、
「人にしてやれる最大の善行は、自分の富を分けてやることではなく、相手の
隠れた才能を引き出してやることだ」と言った。

○欠点を見つけてディスカウント(けなす)するより、長所を探してストローク
(褒める)ことが人を伸ばすには大事です。


■アリストテレスは、「正しい行動をとるから美徳や卓越性が身につく。繰り
返し行う行動が、その人の人なりを表わす。つまり、卓越性とは行動ではな
く習慣である」

○正しいことを行うことを繰り返しやり続け、それを自らの習慣にしたいもの
です。

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