<変わっていく自分に驚く言葉>


「自分は評価されていないと思ったら読む本」小笹芳央著 幻冬舎
(■本からの引用 ○私の意見)

■信頼の獲得は、「約束」と「実行」によってしか生まれません。「約束をし、
それを「実行」することによって、信頼は築かれるのです。

○要は口だけで行動が伴わなければ信頼されないということです。例えば
誰かに頼みごとをしても頼みっぱなしで、相手が依頼どおり動いてくれても
お礼や報告をしないようでは次からは頼みを聞いてもらえないでしょう。


■「いい仕事」が「次の仕事」を呼び、成長のチャンスを得る。「仕事の報酬
は仕事」です。いい仕事をして結果を出せば、さらに難易度の高いやりがい
のある仕事がやってきて、大きな信頼を得るチャンスに恵まれる。

○まさにキャリア・デザイン、キャリア・ラダーの構築と同じく、階段を一つひ
とつ昇ればさらに大きな踊り場が待っているということですね。


■仕事そのものに、「面白い仕事」と「つまらない仕事」という明確かつ客観的
な区分があるわけではありません。同じ仕事に対して、「面白いと思える自分」
と「つまらないとしか思えない自分」がいるだけなのです。

○同じように「陽の当たる仕事」と「陽の当たらない仕事」がありますが、その
価値は全く変わりません。むしろ、「陽の当たらない仕事」がないと「陽の当た
る仕事」が成り立たないと言えます。
 仕事が楽しい、面白いと思えるかどうかは「二人の石工」の話にあるように、
その仕事の最終目的を知っているかどうかによります。


■経営学者・社会学者であるP・F・ドラッカー氏は、「最初の仕事はくじ引き
である」と、その著書『仕事の哲学』の中で書いています。

○この場合、「仕事」は部署や担当と言い換えてもいいかもしれません。すな
わち適性を見て配置といっても適性そのものが入社したばかりでは分からな
いのですから、努力もせず軽々に「自分はこの仕事に向いていない」というべ
きではありません。向いているかどうかわかるまで努力したのかと問われます。
 くじ引きに当たったと思うか、はずれたと感じるかは自分の努力次第です。


■AかBか、どちらかの選択が正しいという「正解」を考えること自体に、あまり
意味がない。歴史に「もし」がないように、あなた自身の過去の選択にも「もし」
はないのです。
 Bを選択したのならば、「Bが絶対に正しい」と自ら暗示をかけて、それを正解
とすべく、全力で頑張ることです。
 どちらが「正解」かどうかが重要なのではなく、覚悟を決めて突き進むことで、
自ら「正解」と思える人生を作り出せるということなのです。

○時計を戻して、過去に戻って、選択をやり直すことはできません。スーパー
のレジで、ATMコーナーの列で、どちらが早く進むかは並んでいる人数だけで
は一概に判断できません。一旦列を移ってしまったら、以前の列に並んでいた
方が早かったと思ってももう後戻りできないのです。
 大切なことは過去の選択をいつまでも悔いるのではなく、その時の選択が
正しかったと思えるまで努力するしかないのです。


■成功した人を見たら、「ラッキー」と総括するのではなく、「どんな覚悟をした
のか」「どんな努力をしたのか」「どんなサポーターがいて、どれだけの支援を
得たのか」と考える。そうでなければ、自らの成功はやってきません。
 覚悟して努力すれば、運までを支配し、やがて幸運が巡ってくるのだという
ことをぜひ心に留めておいてください。

○成功したいけれど、頑張って努力するのは嫌だというのでは成功できるわ
けはありません。成功には近道も王道もなく、地道な努力しかないのです。
そしてその努力は概して外からは見えないのです。しかし、神様は見ており、
努力した人には「運」という橋を架けてくれるのです。


■公平な人事制度、評価制度は、原理的に無理なのです。できるだけ、納得
感のある制度を作るのが精いっぱいです。

○そもそも人がつくる制度に完璧なものはありません。また、制度はつくった
その日から古くなります。そうであれば細かい点に拘るよりはその制度の主旨
を活かして、運用に留意して活用したいものです。


■仕事の成長には、試される→任される→託される という3段階があります。

○新人やまだ信用を得ていない人が、いきなり「任してもらえない」ということ
自体が間違っていますね。


■私は実験において失敗は一度たりともしていない。なぜならこれでは電球は
光らないという発見を今まで2万回してきたからだ。(トーマス・エジソン)

○「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」ということがあります。
 負けたり、失敗したりするということはどこかにそう原因があるわけで、逆に
言えば、その原因を一つひとつ取り除いていけば勝利や成功をものにできる
のです。


■才能は崖っぷちに立たされたときに必死で取り組むことで発掘される可能性
もありますし、適性がないと思っていたことも、やってみたら向いていた、という
ことも少なくありません。

○「背水の陣」という言葉があります。人間は誰でも楽をしたいものであり、えて
して肉体的限界より先に精神的限界が訪れ、まだやれるのにほどほどのところ
でやめてしまいがちです。
 しかし、現在の限界と思えるところより、ちょっと上のストレッチ目標を成し遂げ
ていかないことには自力は伸びないのです。


■「天動説」的な「自利」ばかりを追求し、「地動説」的な人は「自利」を達成する
ために「利他」も考えます。
 実際は違う意味ですが、私は「ジリ貧」という言葉は、「自利貧」と書き換えるこ
とができると思います。自分の利益ばかりを追求していると、やがては「貧」の
状態に陥ってしまいます。

○大丸の理念は「先義後利」であり、このことで大塩平八郎の乱でも襲撃の対象
からはずされたということです。「働く」とは「傍」を「楽」にすることだと思います。


■組織を変えられるかどうかは、臨界点を超えられるかどうかです。
 今、職場が望ましい状態にないとすれば、「一人では変えられない」と諦めるの
ではなく、まずは自分が引き金を引くことです。それによって、追随者が出てくる
はずです。そうして臨界点を超えれば、職場が劇的に変わる可能性はあるので
す。そんな主体意識を、ぜひ、持ってください。

○何かトラブルや危機が起こった際、それに対する人の反応は2つに別れます。
Why should I?(何故私がやらなくてはならないのか)、とWhy shouldn't I?(私が
やらずに誰がやる)という2つです。
 ぜひとも後者の気概でフォア・ザ・パブリックの「志事」をしていきたいものです。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: