<自らを奮わせる言葉>


「リーダーのの修行ノート」田中和彦著 明日香出版社
(■本からの引用 ○私の意見)


■苦しいこともあるだろう 云い度いこともあるだろう 
 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 
 泣きたいこともあるだろう
 これらをじっとこらえて行くのが男の修行である
 (山本五十六)

○働いている以上、いや生きている以上誰もが思うことです。
 しかし、それに耐えるのが修行です。成長への道です。
 「艱難辛苦汝を玉とす」


■最高を求め、最悪の事態に備えよ
 Hope for the best, prepare for the worst

○目標は高く、備えは万全にということですね。


■同じ性格の人たちが一致団結しても、その力は和の形でしか増やせない。
 異なる性格の人たちが団結すれば、積の形で大きくなる。
 (西堀栄三郎)

○異分子を排除するのではなく、うまく活用すれば組織の総合力が飛躍的に
アップします。
 私は「大同小異」の意味は、「小異を捨てて」ではなく、「小異を残して」大同
につくことだと思っています。


■リーダーになったから、リーダーシップを発揮するのではない。リーダーシッ
プを発揮しているものが、結果としてリーダーとして認められるのだ。

 僕は、なかなか昇進できない後輩に、「課長になりたければ、今のうちから
課長の仕事をすることだ。課長になったから課長の仕事ができるわけではな
い。すでに課長の仕事をしている者が結果的に課長になるのだ」というアドバ
イスをしてきた。

○現在の自分の役職より一つ上の目線で、つまり課長であれば次長の、次長
であれば部長の視点で仕事をしていれば、実際になったときにあわてることは
ありません。


■時間の守れん人間は、何をやってもダメだ。
 (田中角栄)

○マネジメントの要諦は、セルフ・マネジメトであり、中でもタイム・マネジメント
が最も大事というのがドラッカーの言葉です。
 時間に遅れるということは相手や関係者の時間を奪うことになります。


■100%の正解など、ビジネスの世界にはありえない。多くの場合、70~80%
の段階で判断しなくてはならないのだ。あとの20~30%のリスクを負うのが
リーダーであり、その覚悟も必要だ。

○判断の基になる自らの「物差し」を持つこともリーダーに必須の資質です。


■自分では変えられないことを受け入れる平静さと、自分に変えられることは
変える勇気と、そして、その違いがわかるだけの知恵をお与えください。
 (映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の主人公 マイケル・J・フォックス)

○人はしばしば自分では変えられないことに悩み、自分で変えられることを変
えることに躊躇してしまうものです。


■下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君
を下足番にしておかぬ。
 (小林一三)

 目の前の仕事に一生懸命になり、そこで結果を出すことが、次のやりたい
仕事への近道だということをもっと知るべきだろう。

○仕事の報酬は仕事、次なる大きなステージを目指すのであれば今の仕事
で結果を残すことです。


■夢が遠ざかっているのではない。自分が夢から遠ざかっているのだ。

○夢なんか実現しないのではなく、夢しか実現しません。それを実現するには
近道や王道はなく、弛まない努力しかないのです。


■毛虫が終末と思う、その形態、救世主は蝶と名付けた。
 (米 作家 リチャード・バック)

○事象は同じでも捉え方次第で、プラスにもマイナスにもなります。
 コップに半分の水、まだ半分もあると思うか、もう半分しかないと思うか。
 裸足の原住民が暮らす島に流れ着いた靴のセールスマン、靴を履く習慣が
ないので全然売れないと思うか、全ての住民が靴を買う可能性があると思う
かの違いです。


■ある仕事ができるか?と聞かれたら、いつだって「もちろんできます!」と
返事をすることだ。あとから必死にそのやり方を見つければいいのだから
 (セオドア・ルーズベルト)

○頼まれごとは試されごと、返事は直ぐに「やります」と答えることで信頼が
得られます。


■私たち皆にとって最大の危機は、高きを目指し失敗することではなく低き
を目指して達成することである
 (ミケランジェロ)

○目標は全然無理なものではいけませんが、少し頑張れば達成できるよう
なアグレッシンブ、チャレンジングなものが望まれます。


■チャンスは貯金できない
 (ヘンリー・キッシンジャー)

○チャンスは預けて貯めるようなものではなく、その都度活かしていかないと
無くなってしまいます。


■特別なことをするために特別なことをするのではない。特別なことをするた
めに普段どおりの当たり前のことをする。
 (イチロー)

○当たり前のことを継続できる才能が特別な成果につながります。


■人生の中で転機というのは、偶然の出会い頭というか、横丁から飛び出して
くるのと似てて、思いもよらぬ方角からやってくるもんなんですよね。
 (原田芳雄)

 僕は、急な誘いは断らないようにしているし、街で知人を見かけたら、自分か
ら駆け寄り、挨拶をしている。パーティーでは、必ず誰かと名刺交換しているし、
行きと帰りの道を変えてみたりもする。
 そん小さなことから、人生は思わぬ方向に転がっていくからだ。

○「小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に出会って縁を活かせず、
大才は袖摺りあう縁をも活かす」(柳生家の家訓)といいます。人生、どこに
ご縁が落ちていて、それが拡がっていくかわかりません。
 私も徒歩通勤の際は、すれ違う人にこちらから挨拶するようにしています。


■最も強い者が生き残るのではない。、最も賢い者が生き残るのでもない。
唯一生き残るのは変化するものである。
 (ダーウィン)

 変わらないことは、現状維持ではなく、衰退を意味する。

○環境変化の激しい時代では、変わることによるリスクより変わらないことの
リスクの方が大きいといえます。


■あんたの磨いているのは、電球やない。子どもの夢を磨いているんや。
 (松下幸之助)

○松下幸之助の言葉では、「松下は人をつくる会社、あわせて家電をつくって
いる」と並んで私の好きな言葉です。


■馬を水辺に連れて行くことは、馬の扱いになれた人間ならたやすい。しかし、
馬に水を無理やり飲ませることはできない。馬が自ら水を飲みたいと、口をつ
けて飲まないかぎりは。
 (イビチャ・オシム)

○「良薬は口に苦し」と言って、突き放すのは容易いことですが、飲みやすいよ
うにしてやることも時には必要です。


■部下の名前は、土瓶の取っ手
 (扇谷正造)

 「土瓶を運ぶのには取っ手がなくてはならないように、部下を動かすにはその
名前を呼ばなくてはならない」という意味

○田中角栄元首相の人心掌握術がうまかったのは定評がありますが、それは
記憶力が驚異的によく、人の名前を覚えるのは凄かったからだといいます。
 北川前三重県知事も当時係長級の主査であった私の名前を覚えてくれて廊
下であったときは声をかけていただきました。


■やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ
 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
 やっている、姿を感謝で 見守って、信頼せねば、人は実らず
 (山本五十六)

○この有名な言葉は、最初の一節しか知りませんでしたが、後の二節もまさしく
マネジメントの要諦を示しています。
 不言実行や「男は黙って」というスタイルは通用しないということです。


■人は、どんなに回り道しても、あとから振り返ると、それは太くまっすぐな
一本道だったと気づくものだ。

 「人生に何一つ無駄なことはない」というのは僕の心の底から素直に出てきた
言葉である。

○何一つ無駄なことはなく、無駄と思う自分がいるだけです。
 また、できないことは何一つなく、できないと思う自分がいるだけだとも思います。


■誰かを批判する前に、彼の靴で1マイル歩いてみろ
 Before criticizing a man,walk a mile in his shoes.

 アメリカの諺で、「誰かを批判する前に、まず相手の立場になって考えてみるべ
きだ」という意味である。

○高みの見物よろしく、上から批判するのではなく、まずは同じ土俵、ピッチ、フィ
ールドに降りて話をしたいものです。


■発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ。
 (仏 小説家 マルセル・ブルースト)

○自分を取り巻く、事象や環境、人間は変えることはできませんが、自分の見方
を変えることで自分にとってプラスにもマイナスにもなります。


■日本から、南米のイグアスの滝を見に行くのは、簡単なことではない。にもかか
わらず、余命半年だと宣告され、それでも見たかったら、その滝の前に立つ確率
は、グッと高くなる。
 「本気になる」ということは、そういうことだ。

 「なんとなく行けたらいいなあと思っていたら、行けちゃいました」なんて言う人は
絶対にいない。
 行った人と行かなかった人の決定的な違いは、「行こうと心から強く願ったかどう
か」の違いなのだ。

○松下幸之助さんが講演で、ダム理論や水道哲学の話をされた際、質問者から、
「それはわかったけれど、どうしたらできるのか」と聞かれ、「それは私にもわかり
ませんのや。そうなりたいと思うしかありません」と答えたことに対して、ほとんどの
参加者が失望した中で、稲盛和夫さんだけが「そうか、そう願えばいいのか」と納
得して励んだとのことです。



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