Dobrze Widzi Sie Tylko Sercem

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クロアチア・ポーランド(後半)1

クロアチアへ


ベルギーまでは日本人の友人と共に行動していたが、後半のポーランド、クロアチアでの旅行は一人旅だった。クロアチアは中南欧に位置する国。アドリア海に面しているため、ヨーロッパ人にとってのリゾート地でもある。自然がきれいであるとのことから、私は前々からこの国を訪れてみたかった。特に訪れたかったのは、首都のザグレブからバスで2時間ほどの場所にある、 プリトヴィッツェ湖群国立公園 。16の湖と76の滝からなる国立公園で、ユネスコの世界遺産に指定されている。

ポーランドの南に位置する町クラクフ(ちなみに有名なアウシュヴィッツ強制収容所はこの町からバスで一時間のところにある)から夜行高速バスに乗ること10時間。オーストリアのウィーン南駅に早朝4時半に着く。そこから国際列車ユーロシティに乗ること6時間。ようやくクロアチアの首都、ザグレブに着いたのは正午過ぎだった。



ザグレブでセルビア人と出会う

駅の近くにあるユースホステルに荷物を置いてから町へ繰り出す。今日は日曜。首都なのに日曜はお店が全部閉まっている。日本ではありえないけど、こういうのはヨーロッパではよく見られる光景。人通りも少なく、静かな雰囲気。とてもじゃないけど首都だなんて思えない。教会や広場を眺めながら、町を一通り回ってみる。きれいな町だ。町自体は小さく、一時間ほど歩くと町を一周できた。石畳の道路。公園。トラム。町は丘から成っているのか、坂や階段が多い。人通りは少ないが、ドイツ人の観光者グループを見かけた。日本人は見かけない。この町にいるアジア人は自分ひとりだけのようにさえ思えた。駅に戻り、近くの植物園を散歩する。ベンチで休憩していると、誰かが英語で話しかけてきた。

「君、英語はなせる?」
「少しだけなら」


彼は、ベオグラード出身のセルビア人。「 サシャ 」という名前だった。ロシア系の名前だ。私と同じくらいの年。大学で絵を勉強しているとのこと。一年間アメリカにいたらしく、英語が堪能。セルビア語なまりが全くなく、典型的なアメリカ英語の発音なので割と聞きやすい。一年滞在しただけでこれだけきれいにしゃべれるなんて、きっと頭もいいに違いない。彼は数日後にスロヴェニアの首都リェブリャーナに行く予定だが、それまで暇なのだとか。お金はそんなに使えないし、何か暇つぶしをしたいらしい。

「これから何をするのか」 と聞かれて、 「明日プリトヴィッツェ湖群国立公園に行きたいからプリトヴィッツェ行のバスの時刻表をこれから調べに行くんだ」 、と答えると
「ついていってもいいか」 という。

話を聞くと、彼は男女関係なく外国人いろいろな人に話しかけては友達になり、一緒に行動をしている様子。海外では話しかけてくる人には用心しなければならないけれど、その人が信用できるかどうかは、少ししゃべればわかるつもりだ。別に悪い人ではないな、という印象を受けた。すると、

「プリトヴィッツェには小さい頃一度行ったことがあるけど、あまり覚えてないんだよね。もう一度行きたいな…明日一緒に行ってもいいか」 、と言う。

うーん。なれない英語で(私の英語は相当怪しい)一日中話さなければいけないのは結構しんどいし(頭をポーランド語から英語に切り替えるのが大変)、一人で自然を満喫しようと思ってたんだけど…。でも、クロアチア語とセルビア語はほとんど同じ言語だから彼にガイドしてもらうっていうのも手かもしれない。別に断る理由もないし、と思い、英会話の勉強だと思って承諾する。こういうのも面白いかもしれない。そういうわけで次の日サシャと駅で待ち合わせ、一緒に国立公園に行くことになった。

ご飯を一緒に食べた後、彼の特技であるバトンを披露してもらった。正確には、日本語でこれを「バトン」と言うのかどうかはわからない。彼が持っているバトンはただのバトンではない。長めのバトンの両側は丸くなっており、そこに油が塗られている。そこに火をつけて、バトンを回したり、投げたりして演技を披露するのだ。サーカスでやっているようなものかもしれない。リェブリャーナでパーティーがあり、そこで仲間に披露するのだそう。火なしだけれど、なかなか上手だった。こういう特技があるっていいな、と思う。


そら


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