Dobrze Widzi Sie Tylko Sercem

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クロアチア・ポーランド(後半)2

旧ユーゴスラヴィアの歴史について

私はセルビア、具体的には旧ユーゴスラヴィアにも興味があった。高校のとき通っていた予備校の世界史の講義で、先生が語ってくれたユーゴ紛争のことが忘れられなかったからだった。そのことから、大学でもバルカンの歴史についてはゼミで多少かじった。このバルカン地域の歴史は本当に複雑で、紛争が耐えない地域だというのは有名だと思う。1991年、旧ユーゴスラヴィアからの独立宣言をクロアチアがした際にセルビア(ユーゴスラビア)との戦争、ユーゴ紛争が起きた。スロヴェニアもこの際に独立宣言していたが、セルビアと国境を接していなかったため独立が割と容易に実現された(と、確か記憶している)。しかし、セルビアと国境を接しているクロアチアの場合は悲劇的だった。この歴史の背景についてすべて説明するととても長くなってしまうのでここでは割愛する。簡単に説明すると、セルビア、クロアチア、スロヴェニア、マケドニア、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロから成るユーゴスラヴィア連邦が成立したのは1945年のこと。第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに対するパルチザン闘争のリーダーであり、カリスマ的存在だったチトーが生きていた間はそれなりにまとまっていた民族が、彼の死後、そして冷戦崩壊後に分裂し始めた。スロヴェニアを始め、次々と国がユーゴからの独立を宣言し、ユーゴスラヴィア連邦が解体したのは最近のこと。現在でも国境付近は危険で、今に至るまで民族争いや紛争が耐えない。島国に住んでいて無宗教の日本人としては、人種や宗教などが原因で戦争が起き、 今まで共に暮らしていた隣人や家族を突然政治的な理由で殺すことになってしまう理由が何故なのか 、どうしても理解することができなかった。直接勉強していることは違うけれど、それを知りたくて、その原因の手がかりになりそうなものを私は大学で勉強している。

私はセルビア人に会うのは初めてだった。だからこそ、セルビア人本人から戦争の話を聞けるのは私にとってすごく興味深かった。

すずらん


プリトヴィッツェ国立公園へ

待ち合わせたのは6時半。案の定、サシャは少し遅刻してきた。どうやらホテルの枕が高くて2時ごろまで眠れなかったのだとか。
「目覚ましを持っていないのになんで起きれるんだよ」 と、私に言う。
私は旅行中目覚ましを持っていなかった。でも、寝る前に念じると自然と目が覚める。それは多少気が張っているからだと思う。でも、そのことを英語でうまく説明できない。
更に、私がバックパックを持っていないのを見て、
「(プリトヴィッツェの後)またザグレブに戻るの?なんで? I can’t understand you!! とか言い始める。どうやら、私の意図がうまく伝わってなかったらしく、私がプリトヴィッツェで宿泊すると思いこんでいたらしい。
「いちいちザグレブまで戻るなんて交通費と時間の無駄じゃないか。なんでそんな面倒なことするんだ」。

寝起きで機嫌が悪いのか、やけにからむ。勝手について来てるのはそっちじゃん、人のプランにケチつけるな!と心の中で私も多少むかつき始め、
「だって、プリトヴィッツェにはユースホステルがあるかどうかわからないもん。ホテル代のこと考えたらザグレブに戻ってくるのと変わらないよ。どうせザグレブには戻ってこなきゃいけないし。バックパック持ってくのは面倒だし、安宿だってすぐ見つかるかどうかわかんない。そう考えたらザグレブに日帰りで戻ってくるのが一番私にとってはいいんだってば!」。
なんか、こう感情的になってる時って案外英語が出てくるもんだ。なんか納得したのかどうだかわからないが、「OK」と言って、サシャが黙り込む。私も少々不機嫌になる。全くなぁ…。でもバスに乗ったら機嫌が戻ったみたいだった。

プリトヴィッツェに着くと、 スペイン、バルセロナ出身のオリオル と知り合いになった。ここから3人で一緒に国立公園を散歩することになった。オリオルは写真を勉強しているのだそう。ニコンの立派なカメラを持っていた。スペインはユーゴ紛争時、サラエボからの難民(特に子供)を多く受け入れ、かなり援助した国だそうだ。彼も間近で多くの難民を見ているだけに、戦争の背景にはかなり興味があるようで、いろいろサシャに尋ねていた。民族問題に際して、スペインでもカタロニア人の問題があることを彼は話した。私はスペインの事情は全く知らないが、どうやらカタロニア人はスペインにおいてそのネーションを認められなかったのだとか。どこでも民族問題、ネーションの問題が存在する。いったいネーションって何なのだろう、と思う。大学で勉強していても、未だにわからない。



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