Everything's Gonna Be Alright

偽小説ライフカード★~

ライフカード★カードの切り方が人生だ~なんちゃって編~

****************その1***プロローグ。?*****
人生は選択の繰り返しというが、実際選択には小さいものから大きいものまで程度というのは様々である。――――――――――

 ここは大阪にあるとある大学の一室。時計の針は世間のお腹にお昼ご飯を勧めるかのような時間をさしている。大教室の中はすでに浮き足立っている学生ばかりだ。こうなってはりんごあめも授業どころではないのだが、とくに話し相手もいないのでとりあえずは青く澄んだ外の景色を眺めてはいつも時間をやり過ごしているのである。
 「では今日の講義はここまでにします。」教授の掛け声と共に教室全体が一斉に活動を始めた。外をボーっと眺めていたりんごあめもあわてて机の上のノート類を無造作に鞄の中にしまいこんで、他の学生につられるように席を立ち上がった。

プルルルルル・・、プルルルルル・・

「はい。あっ!ミカン(名前)?メール?あ~ゴメンゴメン、授業長引いちゃって。 (´∀`*))ァ'`,、 うん。席取れた?うん、今向かってるよ。あのね___」

電話の相手はりんごあめの友人ミカン。
ミカンは普段ならもう姿をあらわしているはずのりんごあめの到着を、地下食堂でいまかいまかと待っていた。

ミカンは送ったはずのメールに返信がないので、もしかしてりんごあめが大学に来ていないのではないかと心配し電話をしたのである。

何より今自分の到着を待つ人がいるのだ。そう思うと普段からのんびりしているりんごあめだが逸る気持ちを表さずにはいられなかった。

ケータイ電話で通話しながらりんごあめは少し混雑している階段を、少し高いピンヒールのブーツで駆け降りた。

外はとてもいい天気だ。まぶしい程の日差しと暖かい風が先ほどの景色とは比べ物にならない位清々しい。

だが、目的地へと逸る気持ちとお昼ごはんを前にして心躍る気持ちを抑えられないりんごあめは足を止めることなく地下食堂に向かった。


***************その2*****地下食堂*******
 地下食堂は大勢の人でにぎわっていた。入り口すぐに設置されているメニューのショーケースや券売機はすでに見えなくなっている。りんごあめは遅くなった事を少し悔やみながらもミカンを探して席を見渡した。

「あっ!いた~~~っ (。-∀-)ニヒ ★☆♪」
大げさに喜びながらもミカンのいる席へと向かった。

ミカンは騒がしい空間をものともせずひとり分厚い本を読んでいる。
りんごあめも本を読んで待つ事が多いが彼女の集中力は並のものではない。
りんごあめはそんな彼女のことを密かに憧れていた。

「ゴメンゴメン ♪(´ε`*)>
やっとミカンに声が届いたのかミカンの表情が真剣な表情から満面の笑みへと変わった。 オハヨォ☆(≧∀≦*)ノ


つられてりんごあめの表情もより明るくなる。 Σ≡≡≡⊂[ォ][ハ][ョ][ゥ]っゝд・)っ
大勢の人の中でハグでも始めそうな位だ。


ところでりんごあめが常々思っている事だが、大学生の挨拶といえば「おはよう」しかないのかと思われる位に1日中「おはよう」が利用されるから不思議だ。アルバイトに出かけてもどんなに夜が更けても 「(o´∀`o)ぉ(o´Д`o)は(o´ω`o)ょ♪」 が活躍する。

「ホンマあんたなぁ~学校きてないンかと思ったわ!!」
「う~わっ、信用ないなぁ~。意外とまじめやねんで!!!」

「いや、あんたに信用とか・・・笑えるわ!!どうせ遅刻していったんちゃうの? ・゚(つc_,`●)σ゚・。ウヒヒヒヒ!!


「―――――――・・・・。まぁそれについては否定しないけど。」
バツが悪そうにしながらも、りんごあめは事実を認めた。

出会って3年程の付き合いであるミカンにとって、その程度のりんごあめの行動は至極読み易いのである。

毎週のように繰り返されるたわいない会話を少し交わし、席に荷物を置いたりんごあめとミカンは財布を取り出して、ショーケースの前の雑踏へと飛び込んでいった。 ε= \_○ノ ヒャッホーウ!!!

「あぁぁぁぁぁあ~、迷う~・・・。ほんまに何食べよ~。」

人を掻き分けながらショーケースに辿りついたりんごあめはいつもと変わらないセリフを言った。本当に芸がないと思ってはいるのだけれど言わずにはいられないからだ。

************その3*************
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________start ━━━━━━o(・∀・)○━━━━━━

「オムライス スープ・サラダ付\\450」
「ヘルシー定食\\430」
「ここ一番のビックリうどん(そば)\\380」
「コロッケ定食・・・・・」「カレー」「ラーメン・・・・」

ショーケースに並んでいるメニューはセットものがメインで品数はそう多くはない。

だが、多くても1日に2度しか食事を取らないりんごあめにとってこれは重要な選択なのである。

「ぁあぁぁあああああ!!!!もぉ~ギャ━━━━━━Σヾ(゚Д゚)ノ━━━━━━!!
決められへん!!!オムライスむっちゃおいしそ~!!!」

「・・・・ほな、それ食べたらええやン。」

「でもでも、今日はここ一番のびっくりうどんの気分? (/∀\*)キャハ★ あ~でもなぁ~・・・・。ミカンは?決めた?」
「決めたで。ホンマにいっつも悩みすぎやねん!」

「でもさぁ~ il||li_○/ ̄|_il||li
「何でそんなひとつもの決めるンに時間かかるん。」

メニューを選び出してはや5分。ずっとしゃがみこんだり立ち上がったりを繰り返しているりんごあめにミカンは少々呆れ顔だ。

3年間ずっとこの調子であるから、ミカンのセリフには買い物に付き合わされるお父さんに負けるとも劣らない貫禄がついてしまった。

優柔不断においてりんごあめの右にも左にも出るものはいない。
ミカンはそう心の底で繰り返してつぶやいた。

そして「ちょっとトイレにいってくるし、それまでに決めておいてや。」
とだけ言い残しミカンはその場を後にした。

―――――――3分後

まだりんごあめはうなり声をあげている。
しかしミカンが戻ってくるのを見つけると、決まったといわんばかりに近寄ってきた。

ミカンは当然のように券売機の列へと並ぶ。親を追いかけるアヒルの子のようにりんごあめもその後ろについた。

だが、りんごあめはまだメニューを決めかねていたのである。
それを悟られまいと何気ない会話を交わしながら順を待っていたが、いよいよミカンの番がやってくるとりんごあめの頭の中に音楽が響きだした。

ちゃっちゃ~ちゃらちゃっちゃ~♪ちゃっちゃ~ちゃらちゃっちゃ~♪ (ライフカードCMソング)

オダギリンゴアメバージョン

心躍る昼
ほんの小さな悩み・・・決められないメニュー
優柔不断なうち(りんごあめ) ε-(´д`;) フゥ
後ろから突き刺さる視線 ハヤクシロー(*`Д´)ノ、ハヤクシローヾ(*`Д´*)ノ   ゴルァo(`Д´#)(#`Д´)oゴルァ (llllll゚Д゚)ヒィィィィ

悩んでる時間はないっ。

ボタン押さなきゃ 早く押さなきゃ~((((;´゚Д゚)))アワワワワ((((;´゚Д゚)))アワワワワ((((;´゚Д゚)))アワワワワ

どーすんの?ど~すんの?何たべんのようち~~~raifuka-do


「オムライス」
「ヘルシー定食」
「きつねうどん」



「つづーーーーくぅーーーー」

柱|゚Д゚;) えっ?アタシハムシデスヵ?!(ミカン)




・・・っておい、続いちゃったよ。Σ(-`Д´-;)






劇団りんごあめバージョン

きたよ!きたよ!とうとううち(りんごあめ)の番、あこがれのオダギリンゴアメ先輩みたいにかっこよくボタンを押したい。でも~でも~何にしようか決めてないぞ。
よ~しこんな時は「ここ一番のビックリうどん」で決まり・・・ってえっ???!!品切れ?!。
&財布に200円しかないじゃん

どーすんの? どーすんのようち!!

おまけ

って「ATM」一枚だけ~?ほ~ら横に振ると3枚に増えて見える。

・・・・・・冷たい視線。左にATMが・・・・
ひとりでATMの列に並び、お金をおろしてから券売機の列に並ぶ。ミカンに説教をくらう

・・・・・・・・・うちだって続きたいっ (´_`。)グスン




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