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僕が最も頻繁に訪ねるのはBAR LVSJだ。うちに一番近いからか、彼がいるからか自分でもよくわからない。昨夜もちょこっと書いたけど、LVSJのK氏がLVSJで仕事をする最終日となった。 彼はバーテンダーであり、シニアソムリエでもある。はるばる京都に行くことになった。 彼は、僕にとっての酒の師匠の一人。それまでにもいろんな師匠がいた。泳ぎを覚えるために海に投げ出すような師匠からは、吐きながら飲み続ける姿勢を教わった。「酒に罪はない」とか「酒の切れ目は縁の切れ目」とか「それでも私は酒を飲み続ける」などたくさんの名言(迷言?)を残してくれた女師匠もいた。 K氏は、僕が酒に新たに目覚めた数年前から、酒のジャングルを歩き回る楽しみを刺激し、案内してくれた大切な師匠の一人だ。彼自身は、そんな意図はなかったかもしれないが。 K氏のオリジナルカクテル、「カシニョール」。画家カシニョールは、まぶたが少し腫れぼったい退廃的な女性の絵を描いた。それをイメージしたカクテル。白ワインに、ディタ、ペルノ、グレナディン。風味はとてもワインだが、そこにペルノの微妙な薬品っぽさとグレナディンの特徴的な甘さとピンクが加わる。カシニョールの退廃とエレガンスを違うアプローチで表現した素晴らしいカクテルだと思う。カシニョールの絵もこのカシニョールも大好きだ。 別れにあたって、寂しさは全くないってわけじゃないけど、実はそうでもない。京都や大阪には年に1回くらい訪れるチャンスがある。その時彼のいる店に行く楽しみを想像すると、わくわくする。 「♪さよならは別れの言葉じゃなくって、また会う日までの遠い約束♪」まさにその通り。 またねっ!
2006年01月31日
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今夜は飲みに行って、とても酔っ払っていてまともな事はかけない。明日もかけないかもしれない。でも自分にとって特別なターニングポイントだから、描かずにはいられない。明日で、いつも飲みに行く店のバーテンダーのK氏がいなくなる。何ヶ月も前からわかっていたことだけど、複雑。しらふのときにまた...
2006年01月30日
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改めて、HAPPY NEW YEAR!! 戌年だから、うちのパグをご紹介。名前は潤(じゅん)、犬なのに酉年とはこれいかに。 今日は散歩で池の石に飛び移らせようとしたら、下半身がザボッと池に落っこっちゃった。うちに帰って、いやがるっているのを押さえつけながら汚れたお尻を洗い、さらに嫌いなドライヤーで乾かしてあげた。いじめすぎたせいか、近くによるとペターっと服従の姿勢、かわいそうに。 右上は、無理やりこじつけた「西瓜のソルティ」。実は昨年倉敷のBARで描いた絵です。僕の地元のBARでも夏の1か月くらいの短期間だけ登場します。西瓜に塩がまた合うんですよね。 うらんかんろさんの質問にお答えします。絵はまず、ポールペンで描きます。最近は細くても滑らかな色んなタイプのボールペンが売られているので楽しいですが、お気に入りは「uniball Signo 0.28ブラックブラウン」です。スケッチを始めるときに、あとで修正できない覚悟で、という自分なりの決め事をしたので、鉛筆は持ち歩いているもののほとんど使用せず。 色は透明水彩です。携帯用絵の具も持ち歩いてはいますが、BARでいろいろ並べると邪魔ですし、よほど空いていなければその場では色はつけません。当日は酔っ払っているので、たいてい次か次の日に色をつけます。ラベルやキャップの色、酒の色などは多少違ってても気にしない。 そのうち「my drawing set」の絵も載せてみます。hiko1963さんのカクテルセットみたいに。
2006年01月29日
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明日はチャイニーズ・ニュー・イヤー、つまり旧正月。「ついたち」だから新月だ。太陽は毎日おなじ顔で昇って沈むから太陽をみてるだけじゃ何日たったのかすぐにはわからない。でも月はやせたり太ったりしてるから何日たったかすぐわかる。太陰暦でいったら今日はまだ酉(とり)年で、明日から戌(いぬ)年。名前に鳥がつくウィスキーは多い。紹介したタリスカー(翼の形のスカイ島産)、ワイルドターキー、イーグルレア、フェイマスグラウス、オールドクロウなど。いっぽう犬と関係あるウィスキーは、ブラックアンドホワイトぐらいしか思いつけない。カクテルならソルティドッグが有名だが、直接的すぎる。干支とか何か記念日とかにちなんだ酒を飲もうなんてオジサンくさいなあ、と我ながら思うけど、でもそういう遊びは結構楽しい。どなたか犬に関係のある酒を教えてください。 明日はかぞえでいったら、またひとつ歳をとることになる。でも別にかまわないよ、みーんながひとつ歳をとるわけだから、平等。 右はファイティングコック。自分では結構気に入っている絵なんだけど、このチャンスに載せておこう。今を逃せば、12年後になっちゃうわけだから。中国じゃ盛大に祝うんだろうな。中華街が近くにある人はうらやましい、これを口実にまた大いに飲めるし。
2006年01月28日
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タリスカーの話題はもう終わったかと、ほっとなさっていた方々には申し訳ないが、もう一回。 ある時、出張帰りに寄ったBARで、タリスカーのラベルなのに緑の瓶という見覚えのない組み合わせに出会った。僕はその頃透明瓶しか知らなかったから、バーテンダーに、「あの緑のボトルにタリスカーのラベルが貼ってあるのはタリスカーですか。」と、変な質問をした。すると眼鏡をかけた知的な感じのバーテンダー氏は、「ええ、しばらく前のタリスカーですよ。今のタリスカーよりこっちのボトルの方が荒々しくて、僕はこれが一番好きですね。」と言う。良くおぼえてないが2500円か3000円くらいだったと思う。一杯2000円を超える酒を飲むのに罪悪感を感じる僕は、「タリスカー10年にその金額を払う価値があるのか」と自分に問いかけてみた。でも、バーテンダーの「荒々しくて、一番好き」という言葉を聞いた瞬間から、気持ちは決まっていたのだ。 ショットグラスに注がれている時から、煙の臭いが漂ってくる。飲む前から頭の中にはタリスカーの幻想が渦巻いているんだから、もはや何を飲んでもおいしくないはずがない。オレオレ詐欺と一緒だ。「落ち着いて、冷静に分析しろ」と思ったりもしたけど、やっぱり無理でした。感動…味や香りなどコメントするのは無意味だ…。帰りの電車の中、自分のスケッチブックを眺めながら幸せを噛みしめた。この出会いを報告するために、駅からいつものBARに直行したのは言うまでもない。今思えば、緑のタリスカーなんてそれほど珍しいものじゃない。レアものなんて、探せばいくらでもある。でも、この時の感激は絶対に忘れないよ。
2006年01月27日
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ロバート・バーンズといえば、ふと思い出したことがある。昨年の12月、渋谷BUNKAMURAへスコットランド国立美術館展を見に行った。崖の上に立つエジンバラ城、スコットランドの風景を描いたエッチング、印象派の画家達…。美術館や展覧会ではたいてい写真撮影と一緒に模写も禁じられている。でも、できるだけ一枚の絵の前に立ち止まって描かないよう気をつけて、ちょっとメモしてるだけですよーって感じでスケッチをする。見て見ぬふりをしてくれる場合もあるが、見とがめられて注意されることもある。注意されたらやめるというか、されるまではやるというか… 展示目録を見ると、なんと「Woman and child、Robert Burns」という題名がある。バーンズは多才だと聞いてはいたが、展覧会に出るような絵も描いていたのか、と驚いて探してみるけどなかなか見つからない。出口近くでようやく見つけた。最後の絵だ。興奮状態で見つめるが、あれ?その絵の上品な雰囲気は、ウィスキー詩人バーンズのイメージとかけ離れている。解説をよーく見てみたら、20世紀初期の作品だった。なーんだ、同姓同名の別人か。確かにロバート・バーンズなんて名前の人は、スコットランドにはたくさんいそう。鈴木君とか佐藤さんとかと同じなのね。バーンズも元々は普通の飲んべえあんちゃんだったんだよね、きっと。彼のおかげで、毎年1日よけいに正々堂々ウィスキーが飲める(いつも飲んでるじゃないか、と言われればそれまでだが)。ありがとう。 展覧会のあと、自分へのおみやげにスコットランド国旗のピンバッジを買った。よく襟にいっぱいバッジつけてるバーテンダーがいるでしょ、あれがうらやましくって、ちょっと真似したくなる。その夜は、それとポットスチルのピンバッジをつけて初めてのBARに入った。かなり勇気がいったぞ。また変なモルトオタクが来たなーって、身構えられる可能性もあるから。その店のバーテンダーは、心の中ではそう思ったかもしれないけど、表には出さず、なごやかに話せておいしいお酒が飲めた。結局この日も昼から夜まで楽しかった。
2006年01月26日
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昨夜妻に、「あした、ちょっと飲みに行ってくっから...」と一応告げた。「なんかあんの?」って、だるそうに聞かれたので、「バーンズナイトだから...」「なに、それ」「いやー、スコットランドの詩人のロバートバーンズって人が昔いたんだけどぉ、その人の誕生日を祝って世界中の人がウィスキーを飲むっていう日なんだよねぇー...」「はああーっんっ?!」そのあと会話は途切れた。 そして迎えたBURNS NIGHT!!でも、いつものSJ1はずーっと静かで2時間くらい一人で飲んでいた。ようやくS氏がやってきたが、1時間ほどで帰り、そのあと団体様がやってきたところで、シンデレラのように12時前に帰宅した。ブログの記事を書くために...たぶんみんな(ウィスキー系ブログのお友達)の中でバーンズナイト記事では一番乗り? (と思ったけどhiko1963さんに先を越されていた) 実は今夜、大発見をしたのだ。中身が半分くらいになった瓶があるでしょ。それを暗い店内で光にかざしてみると、瓶の中のウィスキーの水平線が、ラベルを透かして本物の水平線のように見える!!ラベルデザイナーはそんなことを狙ってはいないと思うけど、もしかしたら狙ってるのかな...。おぅっ、水平線の上には入道雲さえ見えるではないか。マッカランとかグレンリベットとかじゃだめだよ。今日のボウモアだからこそ、かもしれない。海を連想させるブナハーブンとかプルトニーとかオーバンとかも似合いそう。ワインの瓶だったら、アントルドメール(二つの海の間、だっけ?)とかもきっと似合うと思うよ。プリズムの輝きに見せられた頃のような子供っぽい感動かもしれないけど、一人で飲んでるとき見てみて。左の絵はそのボウモアの瓶だけど、僕の技術ではその水平線の感動はうまく表現できなかった。残念。これから時々この水平線にこだわって描いてみようかな。 右側はブラッカダーのハイランドバーク。オフィシャルとはずいぶん違った風味だけど、18年が夕焼けのブロッガー環状立石なら、このボトルは早朝の巨石群かなっていうイメージだった。今日届いたライブのチケットにはハイランドパークのMCチケットも入っている。またまた楽しみだなあー。
2006年01月25日
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この話題、人気がなさそうだがそれでもひたすら続ける。 これ、これです。ようやく登場のこのラベルこそが、僕にとっての「真のタリスカー」。左にスカイ(翼)島、右に10年。いつものBAR(LVSJと勝手に呼んでる)にはこのボトルと新しいボトルの両方が置いてある。どちらか指定せずに、「タリスカー!」と頼めば、「どちらにしますか」とは聞かれずに新しいタリスカーが注がれる。旧タリスカーはちょっとだけ値段が高く設定してあるし、中身はほとんど同じなのだから、あえて旧タリスカーを注文する意味はない。レアなオールドボトルというほどでもないので、ありがたみもそう大きくない。なんやかんやいいながら僕は飲むだけなら新タリスカーで十分満足しているから、いつも気になってはいるけれど手を出さない。減ってないところを見ると、たぶん他の人も頼んでいないようだ。バーテンダーもあえて薦めていないのだろう。もし減っていることに気づいたら、なくなる前に飲まなきゃならない。だからLVSJに行くと、「僕のタリスカーちゃんはいるかなあ」と、ついその一角に目が行くし、定期的にチェックしにも行かないといけない。いつも陰から見守っています。タリスカーは「男の酒」だと思っているから、こういう感情はちょっと倒錯的な感じもするが…考え過ぎか… さあ、明日はいよいよバーンズ・ナイトだ、何を飲もう?
2006年01月24日
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ひとつかふたつ前のスタイリッシュになりかけのタリスカー。特徴のないウィスキー瓶、ラベルにはスカイ島と方位盤と細かい字がたくさん書いてある。 何かを学ぶためには、実践と理論のどちらかが欠けてもだめ。なにもそんなにしゃちほこばってウィスキーを学ぶ必要もないんだけど、まだモルト小僧だから。ウィスキーにはまりかけた約3年前、実践として初めてシングルモルトウィスキーを3本買った。1本はグレンモーレンジで、1本はブルイックラディで、もう1本が年数表示のないタリスカーだった。数週間かけてじっくり飲んだ。ウィスキーのスモーキーさというのがよくわかった。水にたくさんの吸い殻が浮いてる灰皿があるでしょ、まさしくあの臭い。そう思うと、赤茶の混じった琥珀色もあの灰皿の中の液体を連想させる。とても飲み物とは思えない、はっきり言って毒だ。理論に関しては、いろいろな本を読んだりバーテンダーの話を聞いたりもした。でも最近は、こうやって、一つの酒に対する自分の思いに没頭してみるというのも、テイスティングのイメージトレーニングじゃないかって気がしてる。 ああ、あと10年ぐらい飲んだら、酒のことなど語らずに、隣のモルト小僧を微笑ましくながめられる渋いおやじになれるかな...
2006年01月23日
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昨日は雪でごろごろ、今日は一転抜けるような青空の下うちの子のサッカーの試合を見に行ったけど、風が強くてめちゃめちゃ寒かった。1/25はバーンズナイト、1/29はチャイニーズ・ニュー・イヤー、2月にはいって節分と、この時期めでたいことが多い。 最近のTALISKERはしょっちゅうラベルが変わる。これはTALISKER 18年、すでにエレガントなラベル。実はこの18年は去年の今日(1/22)に飲んだときのスケッチなのだ。ちょっと感慨深い。去年の1月は、トリ年にちなんでスカイ(翼)島のタリスカーをよく飲んだな。まさに酔っ払いのオヤジがいいそうなシャレだ。中身に関しては、「パワーとエレガントの両方を持つ。始めのインパクトはタリスカー、でも口に入れると意外な熟成感、この甘さとヨードとピートがすごくいい。」とコメントしている。とても表面的でつまらない感想だが、まちがいなくおいしかった。でもめったに飲むことはないだろう。18年は僕にとってヨソユキ、普通の10年の方が親近感が湧く。今書きながら舐めているジャックダニエル赤はいつだってうまい、ブルーラベルなんてものを飲みなれてはイカン。 ちなみに昨年の今日は、サイドカー、マルティニークのラム、コニサーズチョイスのブローラのあと電車で地元にかえり、タリスカー18、タリバーディン、リップヴァンウィンクルと飲み、さらにハシゴして余市10とまたタリスカー10を飲んで帰ったらしい。よくうちに帰りつけたな...
2006年01月22日
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復活しました。昨夜はホントに楽しかった。まあ、いつもBARは楽しいんだけどね。Nさんとバンブーからはじまって、ウィスキーハイボール、特製カリー、さらにたまたま一緒になったT君達はT君の誕生パーティだったらしくそのケーキをごちそうになり(おめでとーっ)、さらにOさん、S氏、M氏と次々にお友達がやってきて、白州、ラフロイグのカスク、そのあとM氏から続々とスパークリングワインが投入され...。普段は飲んだらその素性をきっちり書いておき、コメントもまめに残しておくんだけど、もうハイボールあたりから徐々にコメントが少なくなり、スパークリング達にいたってはどこの何なのか全く記録がありません。すごろくみたいな気分で矢印を書いてます。M氏がさっと描いてくれた絵をプロフィールの写真に頂戴いたします。明日からはまた地味~にタリスカーシリーズに戻る予定。
2006年01月21日
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konnyaha,sugo-ku,tanoshikattaaaa...toriaezu,pinbokeno スケッチをnokoshiteokoukana,,,
2006年01月20日
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今夜は久しぶりにBARに出かけるから,ブログは更新できないかも,と思っていたけれど,その前にささっと書き込んでおくことにしました.昨日の続き,新しいタリスカーオフィシャル10年です.キャップが青くて,下に行くにしたがってちょっとすぼまっていくスタイリッシュなボトル.マッカランのオフィシャルボトルも似たような形にかわってるし,最近この形がはやりなのかなあ.ずんどうの無骨なボトルの方がよかったのになあ.これから「じゃ,次はタリスカー!」って言うたびにこのボトルが目の前に出されるのかと思うと,どうも違和感がぬぐえません.味わってみてもちょっと荒々しさが薄らいでいるように感じちゃうのはたぶん気のせいなんだろうけど.ぐちぐち愚痴ってばかり.でも新しいファンができたり,そのうち復刻版が発売される時が来るかもしれないしね.200年記念の時も元気に飲めたらいいなあ.ちなみにグラスはタリランドです. 「さあ久しぶりに街にくりだすぞぉ」って思うと,最初の一杯を何にするか,今まさに悩んでます.最初はカクテルにしても2杯目からは新しいモルトが飲みたいな.ウィスキー好きの皆さんのブログをパラパラと眺めていると,うきうきする反面,ある意味目の毒ですね.Aa…その前にもう一仕事かたづけないと…
2006年01月20日
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「僕が最も頻繁に飲んでいるモルトは何だろう」と思って、たまったスケッチブックをパラパラめくってみた。特にアイラ好きとは自覚していなかったが、アードベックとラフロイグの出現頻度が高い。きっと最後の一杯として癖の強いものが飲みたくなるからだろう。グレンモーレンジもいろんなカスクフィニッシュがあるからか結構あちこちに出没している。もちろんバーテンダーの個性も反映されているはずだ。BBRのボトルが多いのは店の酒選びと自分の好みの両方が組み合わさった結果か。 その中で、最近ラベルやボトルの形の変化が激しいタリスカーを振り返ってみる。最近のタリスカーは、ディアジオMHDの方針なのか、ヴィトンのバッグを肩にかけた素敵なミセスが「それ一杯いただくわ」って言っても似合うようなスタイリッシュなボトルを次々と投入してくる。中身はもちろんタリスカーなのだが、ボトルがオシャレだと風味さえも違うような気がする。煙臭さも10年が偏屈じじいの体から臭うタバコのヤニなら、175 anniversaryはチョコっぽいローストで、性格も素直で明るい感じ。タリスカーが「男の酒」なんて思うのは、きっと深層にある女性蔑視の幻想なのだろう。でもなんか寂しい。タリスカーはかっこ悪いままでいて欲しかったと思っているのは僕だけではないはずだ。いやいや、中味には不満はないんだよ、問題はなんども言うようにこのボトル...はあーっ... これは5,6夜連続のシリーズ物のつもりだが、明日は久しぶりに夜の街へ繰り出そうと思っているので書けないかもしれない。
2006年01月19日
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早速コメントが入っているとうれしくなっちゃって、続けて去年のリンクウッドも掲載しちゃいます。そのコメントは 香りが甘いワイン! 甘くなめらかな花? これはすばらしい! Murray McDavidの リンクウッドも やはりワインだった 夢に見そうだとなっています。なんだ、この「甘くなめらかな花」って表現、形容詞の使い方がおかしいよ。塾の先生に添削されそうだな。 自分にとってリンクウッドの風味はレモネードのイメージです。これはボトルの底に一口分だけ残っていたのをごちそうしてもらったんです。たぶん僕がその日飲むためにウィスキー妖精(こいつはおそらく僕の守護霊だと思うんだけど、名前はボガートという)が残してくれていたのに違いない。 ところでロバート・バーンズのエジンバラクリスタルの本物はガッチャンのブログに載ってるから見てね。
2006年01月18日
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今夜は本来のモルト好きらしく、最近経験し印象に残ったモルトを載せることにしよう。まずはグラス。1/25のバーンズナイトの話題を先取りしてロバート・バーンズのエジンバラクリスタルだぞ。リンクにも載せているガッチャン(仮称SJ1のバーテンダー)の友達が、彼のためにお土産に買ってきてくれたものだが、SJ1では僕専用として使わせてもらっている。とても光栄だ。もちろんだいのお気に入り。実は、昨年一番感激したモルトがサマローリのリンクウッドだった。左はScottish CastleシリーズのLINKWOOD26年。長熟でシェリーが強いけれど、香りや味は二の次だ。ネス湖の絵が描いてあって、ロバート・バーンズのグラスで、LINKWOODだってだけでもう最高に幸せ。26年なんて高い酒はめったに飲まないから、ありがたみも違う。一応、絵のわきに書きとめたコメントを読み上げてみよう、字が小さくて読みにくいだろうから。 Sweet,sweet,sweet... レモネードの甘さと 麦芽の甘さとオークの甘さ 三位一体攻撃 26年という年数は13年x2 オークの樹齢、クルースニの歴史にとっては 麦一粒の差もないのかもしれない そう考えると熟成感が感じられない ニューポットのイメージさえ想像してしまう 若いわけでもなく古いわけでもなく 年齢不詳 ウィスキーも年なんて関係ないのかも 微妙なビニールっぽさが またおいしさをひきたてる バーンズグラスのせいで詩人をきどっているのか、ただ酔っ払っているだけなのか、支離滅裂で恥ずかしいぞ。こんな文章を載せるのには、かなり勇気がいるのだ。上の水色は2羽の白鳥とネッシーのつもりだけど、なんか首が短いな。
2006年01月17日
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今日はコメントをくれた方々やそのお気に入りリンクなどをいろいろ訪ねてみました。ブログ初心者の僕は、「あー、まさしくこうやってどんどんリンクがつながっていくんだ」と新鮮な感動をおぼえ、「やっぱりみんな酒好きなんだなあ」と安心もしました。ついでに「家に帰ってくるなりずーっとパソコンに向かってるんじゃなくて、少しは家族とも会話しろよ、おいっ」という妻の無言の視線も、背中にぐさぐさ感じました。 妻と一緒にBARに行くことはめったにありません。別に一緒に行きたくないとか、一緒に行くのは困るとか思ってるわけじゃないけど(言い訳がましい?)。彼女は居酒屋好きなんです。「居酒屋を馬鹿にするな」とか「変な薬臭いカクテルとか煙臭いウィスキーなんかに高い金出さなくても、居酒屋に行けば安くてうまい酒がたくさんあるよ」とか言われる。いやいや、居酒屋を馬鹿にしてなんていないけど、居酒屋のあとにはやっぱりBARに行きたくなるんだよなあ。そして昔は嫌いだったあのシャルトリューズとかベルモットとかアイラモルトとかのにおいが、今じゃたまらなく気持ちいいんだよなあ... ジン&ビターズなんて、「納豆とネギ」「刺身とわさび」「そばと大根おろし(自分はネギよりおろし派)」と同様、生まれながらに宿命の二人だって気がする。いつものBARで会うS氏はアンゴスチュラビターズ数十ダッシュをロックで飲む。通称アンロック。これを飲むと翌朝も体中からアンゴスチュラの香が漂っていて、飲んでいるときより次の日の二日酔いが楽しみになるという倒錯的な一杯だ。絵の左下の「ほんのり」はその時一緒だったMさんが書いてくれたもの。ブログの連鎖って、BARで広がる友達の輪とすごく似てるよね。
2006年01月16日
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2泊3日でスキーに行ってきました。妙高のさらに先のARAI MOUNTAIN & SPAです。道路わきの雪の壁は近年まれに見る高さ。金曜と今日はまあまあの天気でしが、昨日は一日中雨で、ホテル内でだらだらしてました。ARAIのお勧め第1は広大なゲレンデ。標高差も大きいので、てっぺんからホテル前まで(ダンシングアレイと言うコース)一気に滑ってくると、雪質が数段階に変化していくのがわかります。ヴィンテージの垂直テイスティングみたいです。第2はなんといっても『リゾート』だってことです。多少お高いのですが、ARAIの快適は知っているスキー場の中で群を抜いています。ホテルにはちゃんとBARもあります。バーテンダーが去年来たのを覚えていてくれたのはうれしかったな。7-8種類のオリジナルカクテルがあるのですが、GRACE AROMAというカクテルをいただきました。ウォッカと黒酢蜂蜜とジンジャーエール。しょうがが結構きいていて甘辛酸っぱい味わいで、近所の飴屋さんの『とうがらし飴』を思い出させます。疲れた体を回復させる効能もありそう、スキーのあとにはお勧めです。家族にはお菓子のお土産買ってきたけど、愛犬へのお土産は忘れた、ごめんっ!
2006年01月15日
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Danny-SWさん、コメントありがとう。ブログ初心者として、今日は「日記に追加」と「トラックバック」を試してみました。最近の家飲みウィスキーはジョニーウォーカー赤ラベルです。なんと、年末の職場の大掃除でこれが2本でてきて、2本ともいただいちゃいました。ジョニーウォーカーに限らず、家ではブレンデッドウィスキーを何か他のことをしながらチビチビ飲むというスタイルが多いですね。一方、BARでブレンデッドを飲むときはスーパーハイボールが多いです。「BARレモンハート」でマスターとめがねさんとバーボン小僧が実験しながら楽しんでいるシーンがありました。ブレンデッドのハイボールにその原酒をフロートします。フェイマスグラウスにハイランドパーク、ホワイトホースにラガブーリン、バランタインにアードベックなどなど、なんて贅沢なハイボール。最初の一杯でもおいしいし、食事しながらでも飲めるし、穏やかな最後の一杯one for the roadとしてもお勧めできるオールラウンダーです。バーテンダーの洗練された動作を観察し、氷とグラスの会話を聞き、天から舞い降りるドラゴンのようにフロートされたモルトが揺らめく様子も楽しめる。さらに、ブレンデッドに何の原酒が使われているかとか、微妙にうんちく心をくすぐるところもいい。高校生のころ、年末にカティサークを買うと、毎年桃井かおりのカレンダーがついてくるのが楽しみでした。今思えば、右手にたばこをはさみ、左手にロックグラスを持ち、下宿の壁でけだるく微笑む彼女が、それ以来続いている僕の悪習慣の原因かもしれないなあ。カティサークとグレンロセスのスーパーハイボールは甘く穏やかでメロウ、カティサーク号の舳先についている魔女ナニーにちなんで、「ナニーのハイボール」と勝手に呼んでいます。大のお気に入りです。
2006年01月12日
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昨夜、日記を書き終わったあとに、零時受付開始のウィスキーマガジンライブチケットを早速予約しました。初めての参加なので、今からわくわくです。今回の自分にとっての目玉は、お祭り気分を味わい、マイケルジャクソンやミルロイおじさんのスケッチをこっそりかけるか挑戦し、ラフロイグのマスタークラスに参加すること、です。 ラフロイグといえば、10数年前友人にラフロイグを薦められて飲んでみたことがあります。ちょっと舐めただけで、うへーっと吐き出しそうになってしまいました。ゲロにかけた消毒薬!追い討ちをかけるように山羊の臭いチーズなんか出されて、世の中ひどい店があるがあるもんだなあ、と逆に感心するほどでした。でも、もしかするとその友人は本気で薦めてくれていたのかもしれない。 月日がたって、3年くらい前に暑気払いの2次会で訪れたバー。カウンターに向かって腰掛けると、正面に見たことのある緑のボトルがちらちら妖しげに光っています。もしや、あれはラフロイグ?強烈な印象だったので名前もすぐに思い出せました。なぜか気になって目が離せないのです。高いがけから一歩踏み出すと墜落するかも、と思うとなぜか一歩踏み出したくなってしまう矛盾した衝動。なにものかが側頭葉に直にささやきかけてきます。「ほら、酔った勢いで、あのまずいウィスキーをもう一度飲んでみろよ、一歩踏み出してみろよ」それはスコットランドから渡来したウィスキー妖怪?「えーと、ラフロイグ」「10年と15年がありますが」「んー、じゃあ、10年を」「飲み方はどうされますか」「飲み方?あー、じゃあ、ストレートで」思い切って一口飲んでみると、「あれ、意外にのめるかも...オイシイ...?」同じものを飲んだり見たり聞いたりしてもまったく違う印象を覚えることってあるじゃないですか。これもいわゆる一期一会です。ラフロイグからアイラモルトにはまっていく人が多いと聞いたことがあります。同じような経験をした人は世界中にたくさんいるんだろうなあ。僕にとって『LAPHROAIG 10y.o.』の一杯は、ウィスキーにはまるきっかけであり、絵を描き始めるきっかけであり、人生を左右するような偉大な一杯でした。決しておおげさじゃありません。そのうち15年やクォーターカスクの印象なども書いてみたいと思います。
2006年01月11日
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さて、最初の話題はなんにしようか迷っている。ウィスキーにしようか、カクテルにしようか。BARで注文する最初の一杯を選ぶときも、同じようにいつも迷う。北風に凍えながら店に向かう途中、今の気分に完璧ににマッチしたカクテルはなんだろうって。久しぶりにマティーニでも飲もうか、冬らしく寒々としたアラスカも捨てがたい、いやもっと穏やかにジャックローズあたりで、いやいやアイリッシュコーヒーでまず手をあっためたい...カウンターで注文するその瞬間まで迷っている。そんなに優柔不断だから、ビシッときめたいと思っていたのに、「アエー..イーッシュ...コーイー...(寒さで口がかじかんでいる)」「アイリッシュコーヒーですね?」「んー、あー、ごめん、やっぱりマンアッタン」なんて、かっこ悪い注文になってしまうんだ。 と、いうことで、最初の一杯はウィスキーの話題にしようと思っていたけど、マンハッタンに変更しよう。ウィスキーとスウィートベルモットとビターズを少々。でもそんなレシピなんて気にしなくてもいいや、マンハッタンはマンハッタンだ。マンハッタンはおいしくなければマンハッタンじゃない。妖艶かつ気高い。一人カウンターの片隅で、マンハッタンなんぞ飲んでいる男は、かっこつけたがりの自己満足野郎でキモい。そんな男になりたい、と思うような見事なカクテルだ。ANANTI COCKTAIL BOOKの中で馬場啓一が書いている。「悪酔いするのはマンハッタンを飲んだ夜に多い。(中略)日本酒やワイン、コニャックにジンとやって、そうだマンハッタンをまだ飲んでいなかった、という感じで飲むと悪酔いする。当たり前だよね。」確かに僕も、2次会、3次会、そして最後に「マンハッタン」って言いたくなる。だから、帰り道はマリオカートみたいにぐにゃぐにゃだ。チェリーはやっぱりあった方がいいな。グラスは繊細なグラヴィールがたくさんついたパルメとかが似合う。アー、書いてるだけで唾がでてきた、パブロフの犬状態。
2006年01月10日
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念願のブログを開設。キーを打ちながら緊張している自分。BARにはいるときも扉を開ける直前が一番緊張するものね。重い扉が開いた瞬間、バーテンダーと他のお客様達が一斉に振り向いて会話が途切れるじゃない?その後、直前の会話におのおの戻っていきざわめきも戻ってくる。みんなの視線で一瞬串刺しにされるような気がするのは自意識過剰なのだと思うけど、まあ今もわくわくどきどきでそれに近い気分。徐々に慣れていくとして、初日はいつもの店のいつものショットグラスを1枚。ほら、初めての店でいきなりレアものオールドボトルとか頼むのはためらわれるし。
2006年01月09日
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