プグリの小屋

プグリの小屋

報告


それをつまらなさそうに見ている農家の長女『ミルラ』 しばらくして、ティムが
「はい、出来たわよ。一体どうやったら鍬なんて折れるのさ?」
「あ、有難う!えぇーと実は父さんが…」
話をしているとクリスタルの方から一人の男が近づいて来る。
「おはよう御座います。二人とも元気で良いですねぇ。」
鍛冶屋の隣の錬金術師の家の次男『クリーティア』である。
「クリーティア!おは…」
「相変わらずお前はムカつく喋り方だな!!」
ミルラの言葉を遮って、仕事に戻るティムを見てクリーティアは悲しそうなオーラを出した。
「なんかティム、今日機嫌悪いねぇ…どうかしたのかなぁ?」
「まだ怒っているみたいですね…。」
「また喧嘩??」
ミルラは溜息を吐く。
「はい、実はですねぇ先日私が家に引きこもって研究をしていると…」
《始まっちゃったぁ~!!!》とミルラは思った。いつも無口なクリーティアも
さすが錬金術師の家の息子!!…なのか、研究のことになると長く語りだす…。
ミルラはとりあえず聞いてる振りをしながら【はっ】と気が付く。
右手に持っていたティムに直してもらった鍬が目に入ったからだ。
ミルラは強引に
「ごめんね、この鍬早く家に持っていかないと皆仕事出来ないから!!
 また今度じっくり聞くよ!!」
「あ、…そうですね。すみません、急に長い話をしてしまって…。」
「いいよ、それじゃ!!」
急いで帰っていくミルラを手を振り見送るクリーティアにティムの怒鳴り声が攻撃する。

慌てて帰ってきた姉に驚く弟『サムエル』
「お…お姉ちゃん…?」
「あ・いや、なんでもないよ。さ、仕事仕事!!」
サムエルに鍬を渡して仕事場に行こうとする妹を止める、兄『ラムゼイ』
「何、兄さん?」
「村長が家に…、お前に用が有るんだとよ…。」
ラムゼイは悲しそうな顔で仕事場に戻った。ミルラは不思議そうな顔をして家に戻った。
 村長に挨拶をして椅子に座ると村長は話を始めた。
「他の者にはもう話したが、一週間後、この村のキャラバンとして旅に出て 貰えないか?」
ミルラは村長の急な言葉に驚き、慌てているミルラを見て話を続ける村長。
「他の者は皆行ってくれるそうじゃ。」
「他の人…。」
「鍛冶屋のティム・錬金術師のクリーティア、そして漁師のダ・ウェルじ  ゃ。」
少し悩んで、答えようとしたミルラの後ろから
「おう、行ったら良いじゃねぇか!!」
…と、父親の大きな声が聞こえた。ミルラは驚いて後ろを振り返る。
「ウチの事は心配すんな。ラムゼイが居るしな。」
「いや…だから今答えようと…って言うか兄さんよくサボるでしょ…。」
「大丈夫だって!!あいつだってよく分かっているって!!」
そう言って仕事場に戻って行った父『アリオン』を横目に村長が
「行ってくれるな?」
「…はい。」

 村長が帰ったあとクリーティアから
「明日クリスタル前に集合」
との、報告があった。
                         続く…

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