プグリの小屋

プグリの小屋

キノコの森


「五月蝿い、黙れチビ!!こっちだって同じだね!キノコばっかで…。」
入って早々ティムとダ・ウェルは喧嘩を始める。それを見てクリーティアは関心(何故)していて、ミルラはため息をついた。ミルラがため息をついている理由は分かる思うが、クリーティアが感心している理由は分からないと思うので、一応書いておく。『こんなにキノコばっかりなのに、しかも魔物が住んでいるところでよく喧嘩なんてできるなぁ…』という事らしい。2人の前で『喧嘩』というと何故か反発してくるので、心の中にその言葉をしまっておく。

辺りはキノコだらけで、地面も木も全てキノコに埋め尽くされていた。こんな中に住んでいる魔物も考え物だが、こんな所に生えているミルラの木も一体何故こんな所に生えてきたのか分からない。こんな事を考えながらも四人は武器や道具をチェックする。
「皆準備はいい?…じゃあ今回のクリスタルケージは誰が持つ?」
ミルラの言葉に3人は『絶対いや』という顔をしているので『喧嘩になるのも嫌だし』と思ったのか、ミルラが勝手に決めた。
「じゃあ、私が持つね!!んじゃ、行こうか。」
ミルラはケージを持ってスタスタ行ってしまうので3人は慌ててついて行く。そして渡れ道を迷わず左に行くミルラをクリーティアが止める。
「待ってください、道分かるんですか?」
「え?そんなの感だよ!!」
『え!!?』…と3人は驚く。ミルラの感はよく当たるがこんなときまで感で動くのかと思うと有る意味すごいと感じる。しかし3人はとりあえず何も言わずについて行く。そこでティムが急に口をあける。
「言い忘れてたけど、ここは空飛んでる魔物が居るんだと、親父が言ってたよ。」
「飛んでるの?攻撃当たるかなぁ…」
「1人を除いて皆当たると思うよ。」
「どういう意味だ、たまねぎ!!」
「んなっ…」
「はいはい落ち着いてください。そのときに考えましょう。」
その言葉が終わる前にダ・ウェルがかまえる。
「その、【そのとき】って今っぽいんですけど?」
ダ・ウェルが見ている先を3人はいっせいに見る。そこには空を飛んでいる魔物の『アーリマン』が居た。相手もこっちに気付いたらしい、一つしかない目でこっちを睨んでいた。
「うわっ、気持ち悪っ。コレじゃあゴブリンの方がまだいいよ。」
「はいはい、分かったからこいつを倒すよ!!」
ティムとダ・ウェルは余裕のような感じでまた喧嘩をしていたのでミルラとクリーティアはちょっと安心した。
「倒すって言われても俺じゃぁこいつに攻撃届か…うわっ!!?」
アーリマンの目から青いビームらしきものが発射されダ・ウェルの足元に当たった。ダ・ウェルは思わず尻餅をつく(避けれたけど)。
「何これ!!?」
「五月蝿い、黙れ!!足を狙ってるから当たると動きが鈍くなるよ!!」
当たったところを見てみると焦げている。
「…う、うん、注意する。」
その後、アーリマンはティムの槍にあっけなく倒れた。3人はとりあえず一息つこうとしたがティムの言葉にそれは無くなる。
「まだ居るよ!!」
ティムの叫び声の後、3人はあたりを注意深く見回す。
「あ、コレ?」
ミルラが指差したところを他の3人も見る。そこにはイモムシ(?)の小さな魔物が一匹居た。
「あ、可愛いかもw」
ミルラの意外な言葉に一同はいっきに引く。『そういやミルラって虫が好きなんだった…』と、ティムとダ・ウェルは思った。一方クリーティアはというと…
「ふむ、これは研究のしがいがありそうだ。」
「「えぇ!!!!!?」」
と、2人は同時に叫んでまた引いた。【研究しちゃうんですか!!?コレも!?】…みたいな。とりあえず、唯一の味方(?)のティムにダ・ウェルは尋ねる。
「ティム、コイツ…倒すの?それとも…」
「殺す!!」
ティムが低い声で言ったのでダ・ウェルが一瞬震える。(こんなんで一年以内に雫集められるのかなぁ…。)と思ってしまう。
「…さっさと倒して先に進もうよぉ。」
こうつぶやくが、殺気立ってる人と、夢中になってる人と、考え事をしている人には聞こえるまでも無くただ1人、ため息をつく。何故かオロオロしていた魔物はミルラに攻撃を仕掛けたがミルラの剣にあっけなく刺さってしまう。返り血を浴びた少女はまさに《鬼》だった。そして、その鬼は笑顔で、しかし少々悲しそうな声で
「あ~あ、せっかく可愛かったのにぃ~♪」
『ぅわっっっっっ!!!』ティム、クリーティア、ダ・ウェルはもちろんさっきよりも引いた。っていうか震えていた。ティムはその場に硬直し、クリーティアもその場に硬直。ダ・ウェルは半泣き状態でクリーティアの手にしがみ付く。
「ん?何してんの?早く行こう!!」
「そっ…そうだね。いいいつまでもこんな所にいたって仕方ないし…。」
ティムは少々恐れながら言う。(まぁ、無理も無い。)
「だよね!!」
そういうと、彼女は先ほどの可愛そうな魔物(?)が落とした魔石をクリーティアに渡す。クリーティアはそれを震える手で受け取る。ミルラはそれを確認するとクリスタルケージを持ってさっさと行こうとする。クリーティアは未だに自分の手につかまって震えているダ・ウェルの頭にもう片方の手でぽんぽんと軽くたたいた。ダ・ウェルは我に返って(!?)左手で両目をこするとクリーティアについていく。(まるで親子関係〔笑〕)しばらく進むと花にたいな魔物と、アーリマンが一体。そしてイモムシがいた。皆は瞬時に『イモムシはミルラと戦わせてはいけないっっ!!』とおもった。しかしミルラはクリスタルケージを持っているので戦わない。
「結構な量だねぇ。」
ミルラはなんだか楽しそうだったがそう思いたくないのでその言葉を皆は流す。
「とりあえず、アタシは一つ目!!ミルラは皆と離れないように!!クリーティアは虫!!チビは花!!」
「チビって言うな!!」
怒りながらも言われたとおりに花に向かっている。クリーティアはファイアの魔法の詠唱中。ミルラは巻き込まれないように距離をとりながらも離れすぎないように気をつけていた。ティムは相手の目に槍を突き刺そうと隙を狙っているが、相手に先手を取られてしまった。例の青いビームらしきものが足に命中してしまった。
「んなっ!!?…クソ!!」
ティムの動きが鈍くなったので相手は攻撃の体制になる。
「ティム!!」
ミルラの声と同時にアーリマンの片方の翼に弾が飛んで来た。アーリマンはそれに当たって一瞬よろける。ティムはそれを見逃さず、相手の目を一突きで倒した。
「今の…弾…!!?」
ティムが後ろを振り向くとラケットをこっちに向けているダ・ウェルの姿が見て取れた。どうやら花の魔物を全滅させた後ティムのピンチに気付いてとっさに構えたらしい。ティムの無事を確認すると構えを解いて《よかった》とため息をついた。クリーティアも近くに来て《これぞチームワーク!!》と笑っていた。それを見た2人は顔を真っ赤にしていた。ミルラはそれを見て笑ったいた。
「って~~…コレじゃろくに歩けねぇ…。」
「大丈夫ですよ。ケアルの魔石拾いましたから。」
とりあえずケアルで動けるようになったので四人は小さくため息をついた。
「…!!」
ティムが目を見開いてダ・ウェルの後ろを見た。そこにはさっきダ・ウェルが倒したはずの花の魔物が起き上がっていた。
「ダ・ウェル!!後ろぉ!!!」
「えっ!?」
後ろを向いた時にはもう遅く、相手は口(?)から霧を吐き出した。いきなりの攻撃に驚きダ・ウェルはそれを思いっきり吸い込んでしまった。
「う…わ…っ!?」
ダ・ウェルはその場に倒れこんでしまったが、花の魔物はティムに倒されていた。クリーティアはダ・ウェルを抱き上げて
「大丈夫ですか!!?」
珍しくクリーティアが焦っている。
「ゲホッ…う…。」
気を失ってしまったようだ、顔色は悪くて息も荒い。クリーティアは唐突に判断する。
「…毒ですね。」
ミルラやティム、クリーティアのように大人に近づく歳になると多少からだの抵抗はあるだろうがダ・ウェルの場合幼すぎて抵抗が出来る体にはなっていないので毒の回りも速い。(多分、この小説ではそうしとく。)クリーティアはダ・ウェルを抱いて立ち上がると
「クリアの魔石を探しましょう。早くしないとまずいですね。」
「うん!急ごう、ティム!!」
「ったく、世話の焼ける餓鬼だよ。」
そんな事を言いながらもティムが一番心配そうである。ミルラとクリーティアはいそいでいたのでティムもそれにあわせる。しかしまた花の魔物に出会ってしまう。
「そういえば、花の魔物って魔石落とすんだよね。」
ティムの何気ない言葉はちゃんと二人の耳に聞こえていたらしい。クリーティアはすぐに花の魔物に狙いを定めた。そのクリーティアからは恐ろしくも(?)殺気が感じる。珍しいクリーティアに驚きながらもミルラはダ・ウェルのそばに寄る。
「…なぁ、クリーティア……あの魔物って・・・」
『はて?』とティムが言った方向を見るとあの可哀想だった(?)芋主の魔物が居た。『ヤバイ』と2人は思ったのかいっせいにミルラのほうを見る。どうやらまだ気付いていないらしくほっ っとため息をする。そしてティムが一体の花の魔物を倒した。幸いにも落としたアイテムはクリアの魔石だった。急いでクリーティアが拾いに行こうとしたが他の魔物が邪魔をして取れない。それを見てかとうとうティムが痺れを切らす。
「…邪魔なんだよ、この虫めがあ!!!」
『あぁ…』とミルラとクリーティアは思った。…暴れだしたこの女を止められるのはこの女の好きな人しか居ないということを皆は…村中の人たちが知っていた。しかしこの猛獣(♀)が暴れだすたびに呼び出される彼の可哀想だ。
あっという間に敵を全滅させてしまった猛獣…2人は恐怖を覚えた。それはもう悲しいほどに。…まぁ、しかしそのおかげでクリアの魔石を手に入れることが出来たのだから、結果オーライである。
魔法をかけてもらったダ・ウェルは少し楽になった感じだがまだ目は覚めない。
「もう少ししたら起きると思います。ここら辺で休憩しましょうか。」
(えっ!!?こんな魔物の死骸が散乱しているところで!!!?)と、二人は思ったが、先に進んでもまた敵に会ってしまうかも知れないし、戻るわけにも行かないので、確かにここで休憩したほうがよさそうだ。
「…そうだね。ティムも暴れて疲れているだろうし。」
「へ?また暴れてた?アタシ。」
(えぇ!!?覚えてないのぉ!!?)2人は同時に思ったがあえて言葉には出さなかった。理由は簡単。死にたくないから(!!?)。

「……ん?」
「あ、目が覚めましたか?」
三人の目線がいっきに一点へと向けられる。ダ・ウェルはゆっくりと起き上がって首を傾げる。
「…?あれ、ココどこ?…確か、変な煙吸って、苦しくなって…。」
「もう大丈夫ですよ。毒は無くなったはずですから。」
「…毒?」
その言葉を聞いて少し考え込んで理解する。自分が今までどんな状況であったかを。んで…
「………と…///」
「ん?なんか言ったかぁ?チビ。」
ティムは聞こえていたがわざと面白げにいやみったらしく聞いた。
「有難!!!///」
ダ・ウェルは顔を真っ赤にして叫ぶと、そっぽを向いた。ティムは爆笑中。ミルラはそっぽをむいているダ・ウェルの肩に手をぽんっ…と置く。
「行こうか?」
「おぅ!」
未だに顔は真っ赤だった。

今までに無いとても広い道に着いた。そこには魔物も居なくて、とても静かだった。キノコだらけであとは何も無い。しかし少し進むと緑のうねうね(?)が居た。その緑の物体はこっちを見上げた。
「なんだあれ?」
ティムがそれを指差すと緑の物体はその道にある大きなキノコから栄養分(?)を吸い込んでどんどん大きくなる。とうとうその魔物で道がふさがってしまった。クリーティアはそれを見て思い出したかのように叫んだ。
「…モルボルです!!多分ここで一番強い魔物です!!」
「「多分かよ!!」」
同時につっ込んだのはもちろんティムとダ・ウェル。それに気付いて二人はまた喧嘩を始める。それを止めるのはもちろんミルラ。モルボルはそんな奴らを見て腹が立ったのか(何故)攻撃を行ってきた。ほかの雑魚共もやってきて大変な事になった。しかしその中にはアレが居た。そう、アレである。
「何なんだよ!!?こいつ…」
「あ、イモムシ。」
ズザザザザザーーーー!!
という威勢のいい音(?)がきこえた。もちろん、その音は他の三人が引く音。もちろん震えておりまーす♪(遊ぶな)感じたのか周りの魔物までおびえている。分かるか…分かってしまうのか魔物たちよ!!(え)知らない事なのに分かるのか…(涙)。初めて一日に二回も出した…。ミルラのコレ…。黒い…いや、グロいオーラを出しているミルラには誰も近づけなっかた。イモムシは2~3匹いたが、全てミルラが倒してしまった。他の魔物はもちろん皆逃げた。…これでクラヴァット…。見えない・・絶対見えない。誰が彼女をこんなのにしてしまったのだろうか(お前だ)。
ミルラが元に戻って他の3人は安心した。安心したところに、四人の足元に触手が5~6本勢いよく突き出してきた。四人に直撃したが、急所は外れた。いきなりの攻撃に驚いたがすぐに体制を立て直して四人はいっせいにモルボルに攻撃を仕掛けた。ティムは次々と生えてくる触手を切っていき、クリーティアはファイアで攻撃し続けた。ダ・ウェルはミルラの援護。四人のチームワーク(にもなっていないが)にモルボルは何時間かはねばっていたが、最終的に崩れ落ちて消えていってしまった。
「ようやく倒せたな。っていうかチビ!お前何回毒食らったら気が済むんだよ!!?」
「しょうがないじゃん、誰かさんがツルを切っててくれていたなら逃げれていたのかも知れないのにねぇ。」
「あぁ!!?」
喧嘩するほどの体力が残っているのならケアルはやらなくてもいいのかな…とクリーティアとミルラは考えてしまうほどの大声で喧嘩をしていた。2人はケージを持ってさっさと行ってしまうのをティムが見つけて喧嘩を辞めて2人もついて行く。

「だいぶ溜まったよね~。」
クリスタルケージにはもう3分の2位の雫が溜まっていた。
「あと一回かぁ。」
「お手紙配るクポ~!!」
四人は入ってきたところを驚いたように見た。そこには前も来てくれたモーグリが手紙を四枚もっていた。四人はそれぞれ手紙を読み始めた。

思い出がまた一つ増えた。

                       続く…

あとがき
ごめんなさい。かなり時間がかかってしまいました。
ホントに最近時間無くって(汗)。
こんなに長い小説ともいえない小説を読んでくださった方、
ホントに有難う御座います!!

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: