け・せらー、せらー♪

4/24 バイリンガルへの道 2



訪問いただいている皆さんには、毎度毎度のテーマでごめんなさい。

・・・今日は、自分の育った環境を少しでも参考になるかと思い、書いてみます。
長文になるかと思いますので、興味のない方は素通りしてください。


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私は、日本語とポルトガル語のバイリンガルです。

ブラジルで全ての学校教育を受けました。日本語は家庭で教わりました。

両親はブラジルへ移住しておりますが、自宅では日本語が絶対条件で

3~4歳のころから母が『あいうえお』表を

大きなカレンダーの裏に書いて、読み方を教えてくれました。

日本語の絵本や、叔母が日本から送ってくれた
『めばえ』『幼稚園』『小学校一年~六年生』などの雑誌や日本の童話
または、日本語で『イソップ童話』『ギリシア神話』などを読んで幼少期を過ごしました。

コロニーに住んでたこともあり、日系人の子供と過ごすことが多く、
日本の手遊び、お手玉、手まり、輪遊びなどをして、
楽しく『日本の文化』と触れ合って育ちました。

学校教育は全て現地で学びました。

日本人学校もあり中学校レベルまでありましたが、
そこは日本から企業へ出向で来ている家族の子供のためであって、
コロニーの子供は「移住者の子供」なので通えませんでした。



ですから、何度も書きましたが、 私は日本の学校教育は受けていません。

『移住者の子供たち』もしくは日系人たちは
コロニーで毎週土曜日に『日本語学校』へ通っていました。
基本的な読み書きを学ぶためです。

私も、通いました。もう既に読み書きも出来ていたのでトップのクラスに入り、
3年ほど通いました。
・・・が、実際は他の日系人の子供たちと遊ぶために通っていた私です。


家庭内で日本語で話し、外ではポルトガル語で話す。

我が家の基本でした。

中・高校生になると、ちょっと面倒くさくなって
母が日本語で話しかけるのに対し、ポルトガル語で答えたりもしてました。
その都度叱られたり・・・
姉たちに対しても、日本語の問いに対しポルトガル語で答えてました。

反抗期だったのかな?

そのころ『ジャポネーザ』とからかわれ、そう呼ばれるのが嫌でした。

なぜ、同じ国で育ちながら、わざわざ『ジャポネーザ』と差別的ひょうげんで、からかわれるのか納得いきませんでした。
そりゃぁ、白人じゃないし、容姿がそのまんまで発音もちょっと違うのですもの、
そう呼ばれても仕方がなかったけどね。
黒人系であれば「ネギンニョ」「ネギンニャ」とか肌色を示す言葉でからかわれるし・・・
(今考えると、「白人様様」なんだなーとか偏見もったりしてね。)

その時期が過ぎると、二つの言語を話せることに
誇りを持てるようになりました。
子供っぽく言えば、『得意』になったのかな。

社会に出て、就職するときには、日本語が話せることがメリットとなり、
日本の大企業との合併会社(マルチナショナル)に部長や社長秘書として
勤めました。
秘書兼通訳などをやっているうちに、
製造マニュアルや品質管理、など技術的文書翻訳の仕事に携わりでした。
それが面白くて、転職して翻訳の仕事に打ち込みました。

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帰国した経緯に関しては省かしてもらいます。

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娘たちの「外語」に関してどうすべきか悩んだ時期もありましたが、
自分を振り返って、外語に慣れ親しむことが一番良いことだと思うので、
(たまに)ポルトガル語で話したりします。

長女には、ポルトガル語を覚えておく利点をいくつかあげて、
実際それを実行に移しています。

利点の一つは、英語を学ぶのが「楽になる」ことです。
それは、ラテン系であるし、場合によってはフレーズのおき方とか、
視点が似ているからです。

小学校時には納得行かなかったようですが、
中・高校生になると分かってきたようです。
実際、長女は英語の勉強で疑問があると「教えて」と言ってきます。
それを、ポルトガル語で説明すると、すぐに理解・納得します。

もう一つの利点は、
ものの考え方や捕らえ方、簡単に言えば視野が広がることです。

また、生きていくうえで自分の生活している地域を重視することだけではなく、
「世界」の一部として認識し、全体を広く見ることが出来るようになるのではないでしょうか。

な~んて期待したりして・・・

現在、私の通訳としての活動を見て、
長女も通訳の道へ進みたいようですが、どの言語を選ぶか悩んでいます。

また、大学受験目前に、本当に外語系を選ぶべきか、
他の分野を学ぶべきか悩んでいる最中です。

他の分野を学んで、外語は個別に学ぶのもオプションとしておけますしね。

バイリンガルになるには、環境が整っていて、
本人の言語に対しての興味がなければ、なれないと思います。
いかに興味を持たせ、成長する過程で持続することができるかですね。

私の場合、たまたま環境が整っていて、「自然」に両国語学んだのです。
だからえらい事はいえません。



以上

バイリンガルの体験記でした。
参考になれるかどうかも分かりません。

読み逃げもかまいませんが、
もしご意見・疑問ありましたら、コメント残してください。


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