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2004.07.31
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昨日の日記の続きになるけど,天神大丸での用事の後,天神・薬院と3軒ハシゴをした。部屋に帰ったのが2時半。それから「青の炎」の最後の所を読み出し,終えたのが4時で徹夜となってしまったが,少しも眠くなかった。それほど惹きつけるところのある作品だ。

●ストーリー
高校生の少年の家に,母親の前夫が転がり込んでくる。母を,そして妹を男の毒牙から守るため,少年は男を「強制終了」することを決意する。彼は完全犯罪を成立させることができるのか?その行為の先には,どんな暗闇が待ち構えているのか?

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探偵推理小説の基本は,読者より少し知的レベルが下の記録者と,逆に上の探偵を組み合わせることにあるらしい。つまり知的レベルにおいて,ワトソン博士<読者<<ホームズ探偵,という図式。

ホラー小説においても,上の公式は成り立つようで,主人公<<読者<=恐怖の対象,という図式が多い。だから,主人公の行動に対して「ヲイヲイ,なんでそんな所に入るんだよー」「触るなよ,それー」とか,イライラすることが多い。

貴志祐介の作品の大きな特徴は,主人公(記録者)の知的レベルが高いということ。たぶん読者より上に設定してある。つまり,読者<=主人公<=恐怖の対象,という図式。うぬぬ。

どの主人公も,状況をよく考え,相手と自分の体力的なパワーバランスを見極め,それで行動する。読んでいて,主人公にすんなり感情移入できるのは,このポイントが大きいと思う。

さて,「青の炎」の秀一も,そういうタイプ。秀一の心に「青の炎」がともるまでが丁寧に描かれていき,その過程で読者も秀一に感情移入してしまう。



ガールフレンドの紀子,妹の遥香,友人の大門,皆やさしい。(母親の友子はちょっとイヤ。)それでも主人公の「青の炎」は消されることがなく,全てを焼き尽くすほど大きくなってしまう。やはりラストはこうなるしかないんだろうか?


P.S.「天使の囀り」も読んだ。鳥肌がたった。これは心臓の弱い人には不向き。





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Last updated  2004.07.31 12:52:13
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