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2006.07.07
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久しぶりの講談社ミステリーランドの作品だ。最近シリーズから出る新作が少なくて,先細りになりそうで心配だ。

○ストーリー
「あるべきものを,あるべきところに」が信条の怪盗グリフィンは,組織のわなに落ち,彼らの作戦の手伝いをさせられる。出向いた先は,カリブ海の小さな島国。グリフィンたちが狙うのは,その国の大統領が保管している謎の人形だった。しかしそこでも彼らは,敵の手に落ちてしまう。グリフィンはそこから脱出できるのか?そして組織に狙われている友人たちを助け出すことができるのか?

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「爆笑問題のバク天!」のバク天クンをデザインしているモトヒデヤスのイラストが豊富に散りばめてあり,ポップな雰囲気があふれている。話もキャラクターも,昔あった絵物語や,スパイ映画のような展開で,軽めにさくさくと展開する。

ただし,それでこの作品を軽んじるのは早計だろう。ちゃんと現代の冒険小説として押さえるべきポイントはかなり押さえてある。アメリカの諜報組織の混乱,強引さと無能さ,フィールド工作員の悲哀。旧植民地国家の冷戦下での動き,多種族国家の難しさ。この国のフツーの人々の不思議な文化,したたかさ。

楽しく親しみやすい作品であることは間違いないんだけど,結構冷静に設定は作ってある。

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基本的にはポップなまま終わったので,グリフィンの立ち位置が冒頭と巻末であまり変わらなかったのが少し残念だ。イラストでは少年のように若々しいグリフィンだけど,有能だし,冷静だし,かなり大人だと見た。だから成長の余地は残ってないのかな?



作者の法月倫太郎は,かつて有栖川有栖と綾辻行人と”新本格推理のトリオ”とまで呼ばれた人だそうだ。残りの2人と比べて,あまりにも作品が少ないので,そこまでの人だとは(だったとは)知りませんでした。ごめんなさい。







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Last updated  2006.07.08 23:34:39
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