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2007.01.19
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竹本健治がイラストレータ建石修志を組んで作り上げた絵物語だ。

○ストーリー
謎の連続失踪事件を調査していた少年たちは,現場に必ず桜の花びらが残されていたことに気付く。だが彼らの前に,黒い衣服の少女が立ちはだかる。少女に仕える謎の集団に包囲された少年たちの運命は?桜の花が散る中,彼らがたどり着いた場所とは?

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短編集「閉じ箱」にも納められている,連作短編『七色の犯罪のための絵本』にイラストを加え,きちんと絵物語として完成させた作品だ。タイトルの前半「虹の獄」は,この七作品を意味する。とは言え,この虹は,「赤い塔の上で」「黒の集会」「銀の風が吹き抜けるとき」「白の凝視」「ラピスラズリ」「緑の沼の底には」「紫は冬の先ぶれ」で構成され,赤色以外は冷たい色ばかりで,まるで夜空にかかる虹のようだ。

タイトルの後半「桜の獄」部分に当たる「しあわせな死の桜」は,いわゆるボーナストラック的な短編だ。『七色・・・』と同じように,幻想小説に分類される作品で,その上,竹本健治のデビュー作「夜は訪れぬ前に闇」の姉妹編なのだ。主人公の僕は,またもや”ゴーちゃん”と黒衣の少女との,対峙を目にすることになる。

「虹の獄」も,「桜の獄」も,竹本健治自身が強い愛着を持っていることが感じられる。絵本と呼べる薄さだが,いろんな意味で愛蔵本という格調だ。






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Last updated  2007.01.21 17:35:15
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