百鬼夜行

百鬼夜行

第一話「葵、闇へ見送り」


どうやら、今日は雷雨になるようだ。
少しため息をつき、青年は雨具を持ち学校に行く。
普通の高校生じゃないか。
彼の名前は白月 葵。外はねパーマが目立つ名家のお方。
しかし、その風貌とは裏腹に、運動神経バツグン、成績優秀と以外な一面も見せる。
さて、彼はこれからの事態を前にどう対処していくのだろうか。

葵「あ~ぁ、雨かよ~。」

深く肩を落とすと同時に、雨が降ってきたのでビニール傘を構えた。
すると、雨音をかき消すように誰かが葵に向かって叫んだ。

?「おーい!葵~!おはよ~ぅ!」

葵「あー、れいたか。お早う。」

彼は矢口 れいた。とてもエリート高校に通っているとは思えないほどのひょうきん者。
葵とは何かと縁がある。
2人は何分か喋りながら歩いた後、
校門から校舎に入り、階段を駆け上り、教室に入った。
だが、何かが変だった。
皆、何故か窓から上を見上げている。
不思議に思った二人は、急いで鞄を下ろし、皆が見上げている場所を見た。

葵「あ・・・」

それを見た葵は言葉を失った。
ヘリコプターがプロペラを回していた。
それだけではない。そう、助手席には必死にもがく彼の父、「校長」がいたのだ。
急いで屋上に駆け上がる葵。
だが、もう遅かった。ヘリは離陸しており、遥か彼方に消え去っていたのだ。
葵はその場で崩れ去った。
足に力が入らない。頭がおかしくなりそうだ。

葵「クソッ!なんでだよ!・・・」

葵はすぐにそのことを理解出来た。
何故かはわからないが、もうするべきことも知っている様だ。

葵「(さっきのヘリには何か文字が書かれていたよな・・・?あれ?何だったっけ?)」

葵は再び崩れそうになった。
肝心な時に思い出せない。自分が嫌になった。

授業のチャイムが鳴り響くと、何事も無く授業が始まるわけも無く。
全校集会でこのことを教頭が話した。
どよめき、悲鳴、泣き声。

だが、事態はこれだけで終わらなかった。

校長誘拐事件から3日後、今度はすべての一年生が殺害されるという残酷な事件が発生してしまう。
だが、監視カメラを確認すると、不審者は一人も入ってきておらず、その時は授業中だったのだ。

そして、謎の転校生が来ることになる。
この転校生が・・・

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