君に読む物語

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高齢出産


私は、38歳で蘭を生みました。
赤ちゃんは、超個人のものという感じで
おそるおそる接していた私でしたが、
子供は大、大、大好きでしたので
3人くらいは生みたいと思っていましたが、
遠回りの人生だったため、こんな結果になってしまいました。

目指して高齢出産をしたわけではありません。
それでも、結婚して一年間はかなりハイになっていて
これからでも、3人生めると信じていました。

しかし体の老化は正直なもの。
37歳までは、子供を生んでいなかったこともあって
すごく若く見られましたが、
生んでからは、一気に来ました。
すごい速度で。
流産をしてからは、ますます加速が付いてきて
蘭を連れて歩いていると、孫の手を引いていると
自分でも錯覚してしまうほど。

その分、精神的には、かなりゆとりを持って子育てしていると
思います。イライラすることもないし、何をしても
孫・・じゃなかった、子供は可愛いし、幸せで涙腺ゆるみっぱなし。
しみじみ子供を持った幸せを語れてしまうほどで
それは、それで幸福なことかと思われます。

けれども体力のなさ、体調の狂いは、一通りではなく
枯れかけた生殖機能を呼び覚ますのに
けっこうな負担を体にかけたのかもしれません。

蘭には、高齢出産を勧めません。
精神的に辛いのも、良いことかもしれないと
思うからです。それよりも、体力があって、ぶつかって
子育てする若さが、まぶしい。

でも、高齢だからと子供をあきらめることはないです。
かくも幸せを感じられるのは、高齢出産ならでは。
選んでまでするものではないと思いますが
状況が、そうしかなかったのであれば、
素晴らしい選択だと思います。


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