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2006年04月18日
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テーマ: お勧めの本(7415)
カテゴリ: 買った物

東京タワー
東京タワー



だからこそ、この本にはなかなか手を出せないでいた。


「泣ける」


と聞いていたからだ。


私はひねくれものなので、今まで「泣ける」という帯つきの小説で泣いたためしがない。
それどころか
「く、くだらーん!!!金返せ!」
と叫んで壁に投げつけたものまである。
大好きなリリーさんの本にそんな忌まわしい思い出のある「泣ける」帯がついている。
期待を裏切られるのが怖かった。
もしかしてリリーさん、ベストセラーブームに乗っちゃったの・・・?
大好きな人が、自分の嫌いな場所へ行ってしまったかのような一抹の不安と寂しさ。
この東京タワーの元になったのであろう話は、
美女と野球
美女と野球
この「美女と野球」の中で読んだ。
この本は全体を通して電車の中で読むには危険なシモネタと爆笑の渦で構成されているのだけど、「オカンがガンになった」の話の所だけが、違う顔を見せていた。
そこでキュッとしまっているいい本だと思う。
他の所は笑いすぎて涙が出たが、ここだけは違う涙が出た。
そこだけはいつもと違うリリーさんの表情だった。
だから、この東京タワーはとっても読みたかったのだけど。
読もうかどうしようか迷ってる間にこの本が本屋大賞を受賞したと聞いた。
ますます焦った。期待しすぎてる自分がいる。
期待がピークに達する前に買ってみた。
そして今日、読み終わった。


今、私の瞼はパンパンで、妖怪油すましみたいな顔になっている。
(妖怪油すましは これ


前半ではいつものリリーさんらしいどろっとした笑いで楽しませてもらったり、家庭環境がうちと少しだけ似ていて、子供時代の心境に共感したりしていたのだが、後半に来ていきなり声を出して泣かされた。
後半まで読むと、もう自分もオカンにご飯をご馳走してもらった一人のような気分になっていたから。
誰でも必ず経験し得る事。大事な人の死。
「痛い。」
涙が溢れて喉が熱く、よじれるほどに痛くなった。
そして読んだ後、とても温かい気持ちになって、ママンに会いたくなった。
ようちゃんにも会いたくなった。
大事な人みんなに会いたくなった。
亡くなった婆ちゃんの事を想った。
痴呆が進むじいちゃんの事を想った。
家族というものの事を考えさせられた。


「泣ける」という小説で本当に泣かされた。
期待は裏切られるどころか、それ以上だった。
そんな事を考えた自分が恥ずかしくなるほどに。
心を動かされる、真の「泣き」だった。


もうすぐ母の日。
ママンにもお勧めしたいと思う。


○●○リリー・フランキーさんの本○●○


増量・誰も知らない名言集イラスト入り
増量・誰も知らない名言集イラスト入り


楽天ブログのテンプレートデザインもされている(カタカナ表記だけど同一人物だよね?)都築潤さんのエピソードが滅茶苦茶面白いです。
私はこの本(私が読んだのはイラスト入りじゃないバージョンでしたが)でリリーさんにハマりました。
これぞリアルな名言集!(笑)


小さなスナック
小さなスナック


故・ナンシー関さんとリリーさんの対談集。
こちらもドロッとした独特の笑いが満ち溢れています。
ドロッとしてはいるんだけど、どこか温かい。
子供なようでいて、本当の意味で心が大人だなぁと思いました。
こんな大人になりたいな。





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Last updated  2006年04月19日 00時44分56秒 コメント(6) | コメントを書く


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