2008年12月22日
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 「乙龍」シリーズは、選定眼を与えられた主人公の椎名理花が突然異世界に召喚されて火龍の長を探すことになるというストーリーです。幼馴染みの少年・夕樹とともに龍のいる異世界へ召喚されてしまった理花は、そこで風龍のセイレルから「火龍の長を選んでほしい」と頼まれます。世界中にいる火龍ひとりひとりを訪ね歩いて正しい長を選ばなくてはならないので大変なことです。そのうえ理花は蛇や龍といった生き物が大嫌い!当然、セイレルの頼みを引き受けるはずがなく即座に断ります。しかし、「一刻も早く火龍の長を選んでもらわないと世界中に良くない影響が広がる」と主張するセイレルは理花たちを元の世界に帰さないと脅迫してまで頼むことになり、必死で頼むセイレルを取り成す夕樹の言葉もあって理花は仕方なく火龍の長を探すことになっていきます。そうして火龍の長探しの旅に出ることになった理花たちでしたが謎の妨害者が現れたり、夕樹の母が異世界出身者だったことが判明したり、理花の兄・正輝が敵の人質になってしまったり、様々な困難に襲われることになります。
 ようやく火龍の長となる者を突き止めた理花たちでしたが、「正しい火龍の長を選べば龍の世界に争いが起きる」「それが引き金となってある龍の一族が死に絶える」「この先に起きる悲惨な未来について未来からやって来た風龍が伝えた」という衝撃の情報も同時に知らされます。龍には火龍・風龍・水龍・地龍などの種類のいるわけですが、この世界の自然を司る龍の一族がどれか一つでも滅びれば世界そのものも滅んでしまいます。当然ながら「自分が世界を滅ぼす選択をしてしまう」ことを知った理花は、あまりのことに自責の念と不安に押しつぶされそうになるのです。そんな中、世界の危機をどうすれば良いのか?相談することになった龍たちは「神秘の占い師」と呼ばれる百発百中の占い師と理花を会わせようと提案することになっていきます。今回は「世界の危機」「衝撃の真実」を連発する怒涛の展開がこれでもかというくらいあって大変面白かったです。また、前シリーズの主人公アルダ・ココが立派な大人の女性に成長した姿で登場していて素敵でした。それにしても大きすぎる力を持つ龍たちが何とかしようとして失敗すると本当に世界が滅びそうなので難しくても人間の理花たちに頑張ってほしいと思いました。
 ジャンルは異世界冒険ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>


乙龍シリーズ


リダーロイスシリーズ1巻(本編全6巻、外伝3巻が出てます)


龍と魔法使いガイドブック(龍と魔法使いシリーズは本編全13巻、外伝2巻が出てます)


緑のアルダシリーズ1巻(本編全14巻、外伝1巻が出てます)

「乙龍」シリーズは「リダーロイス」シリーズ、「龍と魔法使い」シリーズ、「緑のアルダ」シリーズと関連したストーリーになっています。あらかじめ「リダーロイス」シリーズ、「龍と魔法使い」シリーズ、「緑のアルダ」シリーズを読んでから読むといっそう楽しめます。











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最終更新日  2008年12月29日 14時54分47秒
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