紫陽花豪雨

紫陽花豪雨

大好きな場所で。君をずっと。




ここは僕の特等席。

君をいつでも見ていられる。

でも君はいつもそっぽを向いてる。

僕のことを見てはくれないんだ。

君からしてみれば僕はなんでもないものだから。

でも僕はここから君を見ることが毎日の楽しみだった。

いっつもそっぽを向いてても。

君が見れたら僕は満足だった。



でも君は僕のことに気付くことなく

僕の目の前から去ってしまった。

代わりに来た人は見ててもつまらなかった。

僕には君が一番だったのに。



君は僕の憧れだった。

ダンスだって踊れるしたくさんの人とおしゃべりできる。

でも僕は君になれなくとも

君を見ていることができたら満足だった

僕は君をずっと見ていられたらもうそれでよかったのに。

君は僕から満足を奪ったんだ。



僕に一度も気付かずに

君は僕の目の前から消えてしまった

どんな君を見ても楽しかった僕は

何をしてもつまらなくなった。

君を見ることが僕の生きがいだったのに



僕は生きがいを失くしたことで

だんだん生きる気力がなくなった。

だんだん弱っていった。

もう僕は生きる気力もないしだいいち年だった。

僕は記憶がなくなろうと君のことは忘れない。

忘れたとしても勝手に足がここに来るだろう。

生まれ変わるまでに君を見つけておくよ。

僕の一番好きな場所の真上から。

そして生まれ変わったら君を待ってる。

僕の大好きなあの場所で。君をずっと。

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