紫陽花豪雨

紫陽花豪雨

僕の行きたかった場所 今



そこには僕の育った場所がある

一番帰りたいところだった

思い出がたくさん残った場所だった

一度行って笑顔でありがとうといいたかった


でも僕が一番行きたかった場所は 今

花がたくさんあった場所は緑だけ

暖かかったはずの場所は閉ざされていて

どこか僕を拒絶しているようだった

「なんでかえってきたの ここはもう君の場所じゃない」

といわれているような気がした


僕が一番行きたかった場所は僕を拒絶した

僕がそこに行ってこぼしたものは

笑顔でもなく笑い声でもなく___ナミダだった

僕は笑うどころか涙をこらえることすらできなかった


___でも君たちは僕を迎えてくれた 待っててくれた

そのときナミダは出なくて笑顔だけがこぼれた


僕の日常は少しずつ変わっていく

でも君たちが待っててくれるから僕は故郷を思い出せる

またいつか戻ってくるよ・・・

           ありがとう 

あぁやっぱりここは僕の場所だ

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