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THE GOLDEN GATE
B★E★S★T
2002.3.16 名古屋センチュリーホール
彼とは約一年ぶりの邂逅だ。
去年の四月、やはりここ名古屋で千秋楽を迎えた「-progress- LIVE ALENA 2001」。
時の経つのは早いものだ、と思いつつ午後3時に伊勢を出発する。
いつもライブ会場には早めに到着するようにしている私にしては珍しいが、
今回は事前に会場限定グッズを売るという情報が流れてこなかったし(笑)
何時間も前から行かなくてはならないような用事も無いので
待ち時間が短くなるようにしようと思ったのだ。
多分これが近鉄電車の乗り修めになるんだろうなあ、そう言えば前回センチュリーホールに行った時は
(T.M.R LIVE REVOLUTION’01 -progress-名古屋公演)
雪がこの地方にしては沢山降っていて、電車が止まらないかと冷や冷やしたよな、と
過去の記憶を呼び起こして感慨に耽りつつ名古屋に到着。
名古屋から名鉄、地下鉄を乗りついでセンチュリーホールへ行く。
さて、私は「近場であること」と「スケジュールの都合」でこの公演に参加するより他無かったのだが、
やはり舞台やコンサートは「初日」と「楽日」を見たいと思うのが人情。
お陰でチケットの競争率が高かったらしく、私の席は3階の8列目の下手側端っこだった。
(turboでチケット購入)
なんともコメントのしがたい席だが、まあ入れるだけよしとしよう。
いくら後ろとはいえアーティストが肉眼で見えない、なんてことは無いのだし、
下手に1階席の後ろよりもこの方が却って見やすいかも知れない。
会場ではMさんと久しぶりに会って話をする。
(01年末のThe Seekerライブ以来)
私がこのライブを最後に実家に帰ることを既に連絡してあったのだが、
実家のある地域について「行った事がある」とMさんは仰った。
何でも2回ほど私の地元のお社に詣でたことがあり、
門前の「三井屋」というそば屋でそばを食されたらしい。
意外な所で縁があるなあ、やはり人というのは出会うべくして出会っているのだろうか、と思う。(笑)
Mさんとはそのまま開場まで御一緒させていただいた。
開場後にパンフレットを買おうかな、と思っていたのだが、
ホワイエに出来ている物凄い人だかりを目にして諦めることにした。
なに、通販で買えるのだからそっちを使ったらいいのだ。
ここで買っても通販しても、結局のところお金はタカノリさんの懐に落ちるのだから。(否、落ちていると願いたい……苦笑)
でも、ショッピングバッグは可愛らしいかな…Tシャツもいいな…と思う。
(そのうちワードローブがTMR関連の物だらけになりそうだな…笑)
ちなみに今回のツアーグッズは「TMR」の名前があまり大きく入っていない。
あと、Tシャツの他に手帳やバッグ、そしてなぜかテディベアまであったが(これがまた可愛いのだ…笑)
どれもアパレルにこだわる彼らしく、普通に日常生活で使えそうなデザインだった。
開演20分前ぐらいになって1階席のMさんと別れ、3階へ向かう。
3階の下手の端っこというから一体どんな席なんだろうと思っていたが、
席についてみるとそれ程悪くはない。
ステージが見えないということも無いし、会場に流れているBGMを聞く限りでは音も問題ない。
ホールだから助かった感じである。
そう、会場を見渡してみて気が付いたのだが、ホールの壁の出っ張り(音響効果のための壁の出っ張り)
の上に紙飛行機がいくつか乗っかっていた。
…フミヤさん? ゆず? それとも19か?
確かこの方たちのコンサートでは、客が紙飛行機を飛ばすシーンがあったはずだから。(笑)
あんな高いところでは取ろうにも取れないからそのままにしてあるんだろうな。
開演時間を5分ほど押した所で客電が落ちた。
ステージ後方のスクリーンに宇宙船のコックピットのモニターのような映像が映り、
計器類の立てる電子音などが会場内に流れ出す。
モニターには宇宙空間の映像をバックにして何かの情報が次々と表示されていたが、
そのうちに「T.M.Revolution LIVE REVOLUTION」と文字がスクロールされたところで
既に沸いていた客席の声はさらに高くなった。
時をおかずにツアーメンバーの演奏がスタート。
これは…もしかして「独裁」?
珍しいナンバーだな、と思ううちにこの集会(笑)の主催者が
スクリーン前のセリから御登場。ここでさらに歓声があがる。
遠くて詳細は良く分からないのだが、タカノリさんは全身を白で統一していて、
体中に…あれはなんていうんだろうか…遠くから見るとプレスリーが良く着ていた
上着の袖に下がっているあれ(笑)が沢山ついているように見える衣裳をお召しになっている。
(こんな時に2階、3階は不便なんだよな…タカノリさん衣装に凝る方だから)
髪型は「Out Of Orbit~Triple ZERO」のプロモーション時からしている
角が二本生えたような、あるいは猫の耳のような感じのものだ。
しかし本当に今日は初日なのだろうか。(笑)
実は始まる5分ぐらい前から激しく「ターボ!」コールが起きていて、
「本当に今日は初日か!?」的盛り上がりのまま本編へなだれ込んだのだが…。
…おかしくないか?皆。(それは私もだ…笑)
とにかくこの熱気は半端ではない。
さてライブの内容なのだが、覚えている印象を述べると、
とにかく全ての曲がアレンジされていて、前奏が鳴っても何の曲か分からない、という状況が多々あった。
(タカノリさん曰く「ポッカーンとした顔で」皆ステージを見ていたらしい)
でもタカノリさんの「こういう事がやってみたかった」「こういうやり方もアリなんじゃないか」的な
ものが感じられたような気がしている。
例えばツアーのメンバーがヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスといういわゆるバンド形式だったので
生音で攻めてくるのかと思いきや、しっかりシーケンスでも音が鳴っていたり、
そのシーケンスをフルに使って「THUNDERBIRD」をストリングスの利いたプログレバージョンで演奏したりと
なかなかチャレンジ精神にあふれた構成であったように思う。
途中、衣装チェンジのための中休み(笑)があり、この時にもバックにあるスクリーンに映像が流れていた。
OPからの続きなのだろう、やはり宇宙船のモニターのような映像なのだが、
今船は小惑星帯の中を進んでいるようだ。
恐らくは船体をちゃんと避けて惑星が通過していっているのだろうが、
前方からどんどん岩の塊が現れて突き進んでくる光景はあまり気持ちの良い物ではない。
それらを避けながら暫く船は進んでいたのだが、何と右翼に小惑星が激突。
警告サインが鳴り出し、「WARNING」がモニターに示され、照明がエマージェンシーを示す赤に変わった。
もしかしたら「このホール全体がスターシップ」という設定なのかもしれないな、と思う。
たしかツアーグッズの中にショッピングバッグがあって、そこに宇宙船からの脱出方法が
詳しく図解されていたし。
(飛行機に良くあるものの宇宙船バージョンがプリントされているのだ。
人の頭には酸素吸入装置らしき透明な球体が描かれている)
で、警告音がいっそう高まる中、セリ(だったか?)からタカノリさん御登場。
今度は黒で全身を統一しておられる。やはり遠くてわからないが、首周りにはファーがついていて、
さっきと同じく体中から何かが下がっている形状の(笑)衣装だ。
このあとどんどんと彼は服を脱いで行くのだが、(踊り子さんか…笑)
このファー付きの上着を脱ぐと腰になにかひらひらした物がついている。
(フリル…なのだろうか?)
たしか「progress」のときもこんなような感じのものを腰につけて登場しなかったっけ…??(笑)
あの時はもっと長かったけれど。
ちなみに。
私は最初の数曲で曲順を覚えるのを諦めたのだが、(そんなに器用じゃありません)
とある人の御報告によれば当日のメニューはこんな感じだったらしい。
1 独裁-monopolize-
2 魔弾~Der Freischutz
3 蒼い霹靂
4 WHITE BREATH
5 アンタッチャブルGirls
6 臍淑女-ヴィーナス-~HIGH PRESSURE~HOT LIMIT(メドレー)
7 BOARDING
8 THUNDERBIRD
MC
9 hear
10 Twinkle Million Rendezvous
バンドソロ(西川お着替え中…笑)
11 juggling
12 I.D.~love me crazy~
13 HEAT CAPACITY
14 WILD RUSH~BRIGADE~(メドレー)
15 LEVEL 4
16 LOVE SAVER
17 Out Of Orbit~Triple ZERO
en1-1 HEART OF SWORD~夜明け前
en1-2 VITAL BURNER
en2 LIGHT MY FIRE
曲順を出したところで、更に覚えていることを書き足しておくと、
「WHITE BREATHE」がやたらと大人な(笑)アレンジになっていた。
何時ぞやの「DA’s Party」の時に聞いたような、ムーディーな感じ。
このままで行くのかな…と思いきや、途中からいきなり曲調が弾けたものに変わった。
やってくれるじゃないか。タカノリさん。(笑)
次、「アンタッチャブルGirls」の時に呟く…と言うか囁くが如き発声で
「次は艶っぽいナンバー」と発した彼がなんだか妙に印象的だった。
久方ぶりにライブで聴く曲だったからかもしれない。
前半のメドレーコーナーでは、ステージ後ろのスクリーンにPVが流れる演出が展開される。
「ヴィーナス」の途中、「美学に合わないと」ぐらいからステージ上の本人(笑)の映像に切り替わり、
ここで客席が沸く。
その後もメドレーではPVと本人の映像とがパッパッと切り替わったり、
或いはバックにPVを流しながら歌ってみたりと「現在と過去(そして未来)」なんて言葉が
思い浮かんでしまうような演出だった。
そんな中「HOT LIMIT」では例の部分を「タカノリ的にも」と歌うタカノリさん。
ツアーが始まる前、年が改まる前だったか、
これからは本格的にセルフプロデュースに移行するらしいという情報が流れた時には
ファンの間で様々な感情が流れたなぁ…。と思う。
次の段階へ行こうとして、もう話も固まってるってのに周りが騒ぐことはないさ。
自分で全てやってみたいって思うのは成長の証じゃないか。
いいじゃん別に。アメリカのソロシンガーで曲ごとにプロデューサー変えてる人もいるし(笑)
またやりたくなったらやるでしょうよ。それが音楽ってもんさ。
(あの人の性格からしてもしかしたら永の別れになるかもしれないけれども…)
…と、ずうずうしくも両者のファンを自認する私は思っていたのだが。
「BOADING」ではバックに砂漠を飛んでいるような絵が流れる。
曲は、洋楽にこんな感じのアレンジよく使われるよな、といった感じの、
なんだか肌触りのいい柔らかさを持った風にいじられていた。(だからどんな感じなんだ…汗)
「THUNDERBIRD」は先にも書いたとおり、プログレッシブ的に攻めまくる。
壮大、という言葉がピッタリの、彼の声の力を再確認させるようなアレンジであった。
そう、MCの時に3階席から「待ってた!」と叫んだ方がおられたが、
それにタカノリさん「そうか。」と答えていた。
こんな時はホールの方がいいよな、と思う。(笑)
大きな会場だと、客席全体の声は聞こえても一人一人の声は聞こえにくいが、
ホールだと3階席にいる人の声がステージに届いて、それにアーティストが直に答えられるんだからな。
MCでは他に、「progress」の時にもこのセンチュリーホールを使って、
そのときは名古屋駅を実にスムーズに通って来られた。(要は追っかけがいなかったということか)
今回はどうなるのかな、と思っていたら「お出迎え」が物凄く、
その整備のために鉄道警察が出動した、と話しておられた。
何でもニュースキャスターの小宮悦子さんが同じ新幹線で、タカノリさん曰く
「一般の人と同じように後ろで止められていた」そうな。
タカノリさんがprogressの時に
「お出迎えが少なくって寂しかった」「帰りの時にはお誘い合わせの上是非いらして下さい(笑)」
と出待ちを奨励するようなことを仰ったせいでこんな状況が発生したのだろう。
そして今回もしっかり「知り合いや親戚に声をかけて出迎えていただけるようお願いします」と
しっかりとプロモーションするタカノリさん。(おいおい)
…皆、ほどほどにね…タカノリさんもあまり煽らないでね…
一般の人の目ってのもあるからね……と少々危惧。
まてよ、出待ちを「合法化」(この表現も何だかな、といった感じだが)したいなら、
いっそのこと宝塚のようにファンが会場の外に整列して待つというのはどうだろうか、
いや、それをするにはちゃんとしたファン組織がないと駄目だよな…などと考えてしまった。(笑)
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