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2004年08月16日
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テーマ: 戦争反対(1263)
カテゴリ: カテゴリ未分類
日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、五千万を越える人命を奪った第二次世界大戦。この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導きだしました。
侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようとしています。そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしています。これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。私たちは、この転換を許すことはできません。
アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。なにより武力の行使は、その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。一九九〇年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、紛争の有効な解決にはつながりませんでした。だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、紛争を、外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が強められています。
二〇世紀の教訓をふまえ、二一世紀の進路が問われているいま、あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を「国際貢献」などと言うのは、思い上がりでしかありません。
憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。憲法九条をもつこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面からの協力ができるのです。
 私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。

2004年6月10日


梅原 猛(哲学者)
大江 健三郎(作家)
奥平 康弘(憲法研究者)
小田 実(作家)
加藤 周一(評論家)
澤地 久枝(作家)
鶴見 俊輔(哲学者)
三木 睦子(国連婦人会)





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最終更新日  2004年08月17日 01時47分33秒
コメント(7) | コメントを書く


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権利としての戦争の放棄  
玉川陽平 さん
最近、憲法9条を何度も読んでみたのですが、権利としての戦争を王位継承権を放棄するように放棄していることに気がつきました。戦争放棄を4文字熟語で感じていた内容と違っていて、防衛については何の記載もなく、単に好戦的な権利としての戦争を放棄しています。60年前には日本の人々は、地球上で最も好戦的な人々と世界の人たちに感じられていたのでしょうか。

日本の歴史を見ると、
真珠湾攻撃の理由は
7ヶ月後に石油備蓄が消滅し
全艦隊が碇泊港で錆付くまでの制限時間だった。

満州攻撃の理由は
東洋と西洋の最終戦争を予見し
その戦争が各国民総動員の凄惨なものになることを歴史の必然性として予感し、科学技術の発達がもたらす恐怖の決戦戦争の中で、自国が生き延びるための必要最低限の資源確保だった。

これらの攻撃の立案者にとっては
生き延びるために必要な最低限の攻撃であった。
死に物狂いで戦った人々のために涙が流れ、とても好戦的な人々とは思えません。しかし、9条はこのような攻撃をする権利としての戦争を放棄したのでしょう。

戦争は、「攻撃は最大の防御である。」という命題に従うものであり、防衛は「防御は最小の攻撃でる。」という命題に従うものです。

その意味で憲法9条は防衛については何の規定もしていません。
自衛権や自衛隊の防衛について規定が必要であれば、9条とは別条で規定する方がいいと思います。
(2005年05月19日 12時36分43秒)

Re:権利としての戦争の放棄(08/16)  
Rei.  さん
玉川陽平さん

私個人は、憲法9条は「自衛のための戦争」も否定していると思います。
敵襲への反撃の限度の問題かもしれませんが、戦争にはあくまで反対です。

「国の交戦権は、これを認めない。」
国家に条件付きであろうと交戦権を認めることが安全の保証になるとは思えません。戦争をすれば誰か死ぬでしょう。子どもも死ぬでしょう。

でも、今改憲に反対している人がみなさん私のような考えではありません。
最初に「自衛隊イラク派兵違憲訴訟」を起こされた札幌の箕輪登元郵政大臣に象徴される「専守防衛・軍備増強」派のかたも、天木直人元レバノン大使のように「国連が認めた国際貢献に参加する事はあってもいいのではないか」と考えておられたような方も、現在の改憲の流れがアメリカの戦略と一体化する方向であることなどを危惧され、憲法9条を守る運動の先頭に立っておられます。

60年戦争をしなかった理由に、日米安保条約を挙げる人もいるし、憲法9条を挙げる人もいます。ではこれからですね。今、憲法9条を捨て、軍事同盟強化に踏み込んだとき、帰る道はない。歯止めはない。先制攻撃を続けるアメリカにどこまでもついて行くのでしょうか。

私は、憲法9条を掲げて世界を戦火から救う道を求めることが、私たちの役割であり、国際貢献だと思います。ご一考頂ければ幸いです。
(2005年05月20日 01時07分17秒)

Re:☆転載 「9条の会」アピール   (全文)(08/16)  
玉川陽平 さん
丁寧な回答をありがとうございます。
私は9条を堅持すべきと考えていますので、管理人と同じ意見です。ただ違いは9条を掲げて世界を戦火から救うというような内容を9条は持っていないと感じています。日本の人々が真珠湾攻撃や満州攻撃のようなことをしないと言っているだけであり、世界のほとんどの国の人々はそんなことをしたことがありません。日本がそんなことをしなければ、第2次世界大戦は起こっていないでしょう。9条はそのような攻撃をしないと言っているだけで、世界の人々も9条の精神に従って欲しいと考えるようなものではないと思います。
権利としての戦争を放棄しているだけで、防衛については何の言及もありません。もし9条が防衛の義務も放棄していて、その9条を世界の人々に良いものだと言ってすすめるのはよくないと思います。自分たちを守ることをやめたらどうですかとすすめるようなことになり、そのためにその国の人々が被害を受けた場合に責任を持てません。
結局、9条は真珠湾攻撃や満州攻撃のようなことをしないと、わたしたち自身が何度何度も反省するためのものだと思います。
9条があるために防衛ができないと考える人もいますが、防衛というのは基本的に過剰防衛でなければ、正当防衛であり、9条とは何の関連性もないものです。
これも同じ意見ですが、戦争には反対です。しかしながら、防衛には反対ではありません。過剰防衛になることがありますので、積極的には賛成しませんが、自分自身や家族は守りたいと思います。

「国の交戦権は、これを認めない。」
これは少しわかりにくくなっていますが、英語で見れば、好戦的な権利を認可されないというような意味です。日本の人々が好戦的であることを示していて、英語で世界の人々が読むのははずかしいような気がします。 (2005年05月21日 02時14分53秒)

権利としての戦争の放棄  
玉川陽平 さん
お返事いただけないままで、申し訳ありませんが、間違った解釈のために憲法9条が変更されてしまうかもしれないのは残念に思いますので、追記させていただきます。
日本の江戸時代の人々はすでに権利としての戦争を放棄していました。当時の人々のどのような体験、どのような深い熟慮により、それが達成されたのかわかりませんが、鎖国政策は国際紛争を解決する手段および権利としての戦争を放棄して、義務としての防衛を保持しています。
戦争放棄という熟語と「権利としての戦争を放棄する」という文言は異なるものです。戦争放棄は戦争そのものを放棄しているように感じられます。戦争そのものを放棄すれば、残るものは平和ですので平和主義と思われます。戦争を放棄するとは戦争が所有できるものであることが前提になります。古代ギリシャでは戦争は人々の意志ではなく神々の意図で発生すると考えられました。戦争は所有できるものではなく、放棄できればいいが放棄できるものではないと感じられているのでしょう。9条は注意深く権利としての戦争を放棄すると規定しています。
戦争は「攻撃は最大の防御である」という命題に従うものであり、防衛は「防御は最小の攻撃である」という命題に従うものです。幕末の尊王攘夷というスローガンは勇ましく聞こえますが、権利としての戦争を要求していません。義務としての防衛を強く求めたもので、最小の攻撃であり、聖戦の要素は感じられません。
「義務としての戦争」、「義務としての防衛」、「権利としての防衛」をどのようにするかという考
察が必要です。これらについては9条とは関連性がなく、別条にすべきだと思います。

図式としては次のようになります。

権利としての戦争 - 真珠湾攻撃、満州攻撃
義務としての戦争 - 国連平和維持軍に参加(結成された場合)
義務としての防衛 - 江戸時代の鎖国政策
権利としての防衛 - 自然法 (2005年06月01日 20時05分40秒)

権利としての戦争の放棄  
玉川陽平 さん
ご質問をいただいていないまま最後に追記することをお許しください。

9条が「自衛のための戦争」を放棄しているかどうかが議論になりますが、それは権利としての戦争か、義務あるいは権利としての防衛かによって判断されることになります。

真珠湾攻撃や満州攻撃の立案者は、その攻撃を自衛のための戦争というでしょうが、それは「攻撃は最大の防御である」という命題に従っており、9条で明確に放棄されています。

英米仏蘭四国連合艦隊の下関砲撃に対して、長州藩の奇兵隊が防戦しました。これは義務としての防衛であり、9条で放棄されていません。但し先に砲撃したのは長州藩であり、領海を侵犯したかどうかが問題になります。

9条の文言は、満州攻撃や真珠湾攻撃で始まった第二次世界大戦により、被害を受け、命を失った沢山の人々から流された血によって石版に刻まれた文字のように思います。
それは闇の川を流れる灯篭のように、もう動かなくなった時計のように、失われた命のレクイエムとして、深い悔悟と反省の文言になっています。

防衛ができないと勘違いして、その文言を変えたいという人がいれば、再び真珠湾攻撃や満州攻撃のようなことをするのですかと聞きたい。

9条がそのまま残り、世界が平和であることを祈っています。 (2005年06月08日 11時53分52秒)

Re:権利としての戦争の放棄(08/16)  
Rei.  さん
玉川陽平様

示唆に富むコメントありがとうございました。

今、国会内外で準備されている憲法改正の動きは、たとえ9条の条文は残しても、9条の本質を変えてしまおうとするものかもしれません。あるいは段階的に9条改正に進むとも思われます。確かなことは、アメリカの先制攻撃に加勢する動きであるということです。

戦争という結果を受け入れることの出来ない大多数の国民にとって、憲法改正の差し迫った必要性は全く無いと思います。

気の利いた言葉も浮かばぬまま、お返事もせずに大変失礼しました。
これからもよろしくお願いします。

サッカー、勝ちましたね。
(2005年06月08日 21時50分43秒)

あほくさ。  
某S氏  さん
Rei.さん
>確かなことは、アメリカの先制攻撃に加勢する動きであるということです。
-----
いいえ、違います。
国連憲章にも認められ、世界中の国家が普遍的に保有している自衛権が憲法に書かれているかどうかで珍問答や神学論争や内閣法制局の論理的詭弁を無くすためです。

憲法9条が改正されてアメリカの先制攻撃に荷担できるんなら今でもやってます。
何故なら今当たり前に認めていること、自衛隊は軍隊で我が国は自衛権を保有しているなどを憲法に盛り込もうとしているからです。
今できないことは憲法を改正してからもできないですからね。


>戦争という結果を受け入れることの出来ない大多数の国民にとって、憲法改正の差し迫った必要性は全く無いと思います。
-----
世論調査をみたことないんですか?
赤旗ばっかじゃ世の中は知れませんよ。
(2005年06月09日 03時38分48秒)

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