+

夢の世界


「眠ぃーっ」
いつものごとく眠そうにしている邑夜・・・。
「まったく・・・本当に授業聞いてないと知らないよ?」
いつものごとく注意する青森 直毅であった。
「だってテスト勉強やっててあんまり眠れんかったし・・・」
「だからって・・・授業中寝るのやめなよ;」
直毅がそぅ言うと邑夜はぶぅぶぅ言いつつも授業を受けることにした。

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

予鈴がなった。
「此処ーテストに出るからしっかり見とけよぉー」
先生が言う。
「あー・・・もぅ最悪・・・テストやばそう。」
直毅は自信無さ気に言った。
それに比べて邑夜は平然としている。
「いいよなぁー邑夜は。」
「ん?何で?」
「頭良くて・・・。俺は到底かなわないな。」
そりゃ推理好きな奴に勝てるわけが無い・・・。
「ま、生まれつきだな。」
「いっつもそぉやって言うー」
「何言ってんだよ。俺は2年前に両親を亡くしたんだぞ?親の居ない辛さがどんなのか分かんねぇだろ?」
邑夜の両親は邑夜とその兄・暁を置いて外国へ行った。その途中、飛行機がハイジャックされ、犯人もろとも飛行機は落ちた。死者159名 重傷29名もの大きな損害を受けた。その死者の中に、邑夜の両親がいた。
元から邑夜は両親が嫌いだった。父親、母親の仲も悪く、喧嘩がたえなかった。なのに何故二人で外国へいったのか・・・。
そのことは邑夜は知らないだろう・・・ぶるぶる怯えることも無くやっと羽を伸ばせるようになって一度は喜んだものの、やはり両親がいないと淋しいものだと感じたのだろう・・・。今でも嫌な夢を見る。それに、火を見るだけでも未だ息が苦しくなるのだ・・・。
「ごめんごめん」
苦笑しつつ直毅は邑夜に言う。
「いいよ・・・もぅ。過ぎたことだし。」

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「?!」
悲鳴が聞こえた。邑夜と直毅はすぐさま駆け出した。
「くそっ!また事件かよ!」
「ホント事件多いねぇー・・・この学校。」
実はこの学校は邑夜の父親が理事長だった学校だ。今は邑夜のお爺ちゃんが理事長をやっている。

「どうした?!」
邑夜と直毅は現場に着いた。
「あ・・・・あれ・・・・っ」
「?!」
其処に座りこんでいた男子が指差した先には
「なんだよ・・・あれ・・・」
其処には、黒焦げの死体があった。
邑夜はすぐさま死体に駆けつけ、身元を確認しようとする。
「だめだ・・・焼かれていては身元が分からない。」
くそっと言う感じで邑夜は考え込んでいた。
「(何か・・・何か身元を確認できるものは・・・。それと・・・この事件・・・少しややこしくなりそうだな・・・。警察では無理だ。)」
邑夜は考え尽くしている。
できるだけ、騒ぎは大きくしたくないと思い、死体を動かした。

第2部へ

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: