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天使は舞上がった


焼く・・・ん?まてよ・・・青森が言ってたよぅに関わりがある奴が犯人だとしたら・・・?
「そぅか!」
邑夜は立ち上がった。そして教室へと急いで戻った。
「わかったぞ!犯人が!!」
「え?!本当?!」
邑夜は青森に言った。青森はびっくりして聞き返す。
「あぁ!完璧になっ」
邑夜はグッと親指を立てた。
そぅ・・・全てでたらめだった・・・何故簡単なことに気づかなかったのか。
「で?教えてよ!」
「あぁ・・・此処ではまずい・・・屋上へ行こう。」
「うん」
邑夜と青森は屋上へ行った。

少し屋上で待っていた。
しばらくするとドアが開き、出てきたのは尊の双子の兄祐二であった。
「氷室先輩・・・何のようですか?」
おどおどしつつ出てきた祐二を見て、
「事件について・・・語らせてもらう。」
「事件・・・?」
祐二は首を傾げた。
「あぁ・・・小野 尊の焼死体についてだ。」
「?!」
少しピクッと祐二の眉が動いた。
「何を・・・確かに尊が死んだのは事実ですが・・・何故あなたが知ってるんです?」
「まぁ・・・まずは話を聞け」
邑夜はさらりっと言ってみせた。
「まず、殺した動機・・・。・・・お前、両親いないな?」
「?!」
青森はびっくりした。
「何故そのことを・・・」
「悪いな・・・俺が学校サボっている間にいろいろ調べさせてもらった。」
邑夜は2日ほど学校を休んでいた・・・いや、サボっていたといった方があたっているであろう。
「殺したのは、これ以上尊に辛い思いをさせたくなかったから。だな?」
「僕が犯人とでも言いたいのですか?」
祐二の頬に汗がたれ落ちていた。
「あぁ・・・。弟を思う気持ちはよくわかる。俺の場合、俺が弟なんだがな。」
苦笑しつつ邑夜は続けた。
「死体を焼いたのには意味がある・・・。両親は飛行機事故か・・・火事で死んだんだったよな?せめて両親達と同じ死に方で送りたかった・・・」
「違う!!」
いきなり祐二は怒鳴った。
「俺は・・・あいつ等(両親)を憎んでいた!尊も同じだ!二人して尊だけ可愛がりやがって・・・。俺がテストを白紙で出そうがあいつ等には関係ねぇんだ!!」
祐二は涙を流しつつ邑夜に言った。
「いいや・・・心の中では憎いとは思ってないさ。今思ってみてどうだ?一人になった寂しさは何物にも変えられない苦しみだと思わないか?」
「!?」
祐二の目から涙が溢れ出す。
「そぅさ・・・憎い憎いって口では言ってるけど、心の中では違うんだ・・・。俺の両親も飛行機事故で死んだ。それから兄さんと二人になった。兄さんも今どこに居るかも分からない。最初はラッキーっとか思ったさ・・・っでも、今思ってみれば・・・誰もいないってことが寂しいって、分かったんだ・・・。お前もそぅだったんだろ?親があまりにも尊を可愛がっていた。両親達を思って、尊をあんなふうに焼いて殺した。焼く前に包丁で刺したんだろう・・・少し後が残っていた。」
「そぅだよ・・・僕は心の底では・・・父さん母さんのことが好きだったのかもしれない・・・。」
「お前の両親もきっとお前の事、好きだったと思うぜ?」
ニッと笑い、邑夜はこういった。
「自主しろとは言わない。せめて・・・少しでいいから、墓は造ってやれ。」
祐二はコクリッと頷き事件は一件落着に見えた・・・。

「今日は何かあっさりだったねー」
青森は言った。
「んー・・・?嫌なこと思い出して余計疲れたような・・・」
苦笑して邑夜は言った。
「邑!大変だ!!」
「へ?」
斉藤が息を切らして俺に言った。
「小野 祐二ってやつが、屋上から飛び降りようとしていた!!」
「何だって?!」

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