PR
Calendar
宮古島に移住して
海辺で刺身を・・・
昨日の干潮時間は午後1時でした。
まだ降りた事のない海岸めがけて宮古島の南岸へ行ってきました。
メーンのお目当てはビーチグラスの大物だったんですが、特別目星もなく、“海岸へ降りられる場所を見つけられるといいなあ”、という程度の期待でした。
というのも、南岸のほとんどが断崖絶壁で、上から真白いしぶきと青い海の色を覗きこんで「すっごーい! こわーい!」と思った場所ばかりなんです。
(断崖から見た海。垂直以上の崖です)
(断崖が延々と続く海岸線)
しかし、干潮の時は海岸からかなり遠くまで干上がって、数人の人が釣りや貝採りをしています。
(顔を出したリーフで釣る人)
という事は、どこか絶壁を降りる所があるわけです。
で、微妙に木々が途切れてけもの道の様な気配のある場所を何か所も覗いたり、奥へ行ってみたり。
いずれも降りる事は危険(地元の人なら大丈夫かも)と判断して、撤退を繰り返していました。
そんな時、軽の乗用車とトラックが2代駐車しているのが見えてきました。
観光客が車を駐車するような所ではないので、地元の人のはずです。
という事は、海岸で魚獲りの最中では・・・・・。
車から降りて、自動車の周りを注意深くチェックすると、ガードレールが途切れた所の外側に生えている草木の密度が少ない。
その先(ガードレール沿いに下方向)に石が見えて、ずっと奥下方向に道らしきものも見えます。
まず間違いなく降り口と判断し、車に積んでおいた長靴に履き替えてチャレンジ開始。
最初は木の枝が邪魔をしたり、草で足元が見えにくかったんですが、しばらくすると石がゴツゴツとした道になりました。
急な傾斜をしばらく降りていくと、波の音が大きくきこえてきます。
危険な場所にはロープが取り付けられていて、特定の人が繰り返し登り降りしている事が分かります。
およそ20~30mほど下って、やっと海岸にたどり着きました。
長靴(深さ30cm)のおかげで浅瀬も安全に渡って行けます。
遠くにいたはずのおじさんが籠を持って私のそばで腰を下ろしたので、「魚を獲ってたんですか」と声かけしてみました。
そばに長いモリと
20~30匹位の魚が置いてあって、うろこを取っている最中でした。
「モリで突いて獲るんですか」と再び聞いてみると、
「網で獲る」との事でした。
どおりで魚の数が多いと思いました。
時間があれば獲りに来ていて、楽しみだそうです。
最初はぎこちなかった会話もしだいに和やかになってきました。
私も座り込んでお話を聞いていると、獲物は店に売るのではなく自宅や親戚に分けるんだと、楽しそうな笑顔で話してくれました。
「中には高い値段で売られている魚もいる」とその魚を取り上げて、うろこを取って片身にしていきます。
実に器用だなあと感心して見ていると、
「食べてごらん。海水に漬けると美味しいよ」と言ってくれました。
ありがたく食べてみると、適当に歯ごたえがあり、多少の甘みと海水の塩加減で、おもわず「うんうん、おいしいです!」と言ってしまいました。
「じゃあ、これはそのまま食べてごらん。味が違うぞ」と、又もや片身。
そのままの方が甘味が強くて、これもいけます!
結局、高値の魚1匹を2種類の刺身にして食べさせてもらいました。
ビーチグラスの収穫は「0」でしたが、究極の刺身をいただいて大感激です。
なにより、島の人の親切な気持にまた触れることができたのが嬉しい1日でした。
Comments
Keyword Search