あまあまの館

あまあまの館

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「あんた、いったい何やってるんだよ!」
彼の怒鳴り声が私の部屋にひびく。
私の火傷に薬を塗りながら彼が不機嫌そうに言った。
「・・痛っ!」
私が痛がるのを気にせず、彼は手に薬を塗りつづける。
「鋼の…もう少し…痛っ!ゆっくりと」
「大人だろ!!これくらい我慢しろよ!」
とはいっても痛いものは痛い。
が、彼が怖い顔でにらんでいるので仕方がなく我慢することにした。
ようやっと火傷の治療から解放され一息つく。
ソファーにやれやれと座りなおす。
「今日はやけに不機嫌だね、なにかあったのかい?」
立ち上がり帰ろうとする彼を引きとめようと話題をふる。
「別に…あんたのバカさ加減にあきれてるだけさ」
たしかに…錬金術の研究で火傷をしてしまうなど、ドジをやったものだ。
たいした火傷ではないとはいえ、当分利き手は使えないだろう。
「いったいどんな研究の仕方してんだよ」
「…もしかして君は私を心配してくれてるのかい?」
特になにか考えたセリフではなかったのだが、どうやら図星らしい。
彼の顔がみるみる赤くなると、あわてて否定する。
「なっ!!なにいってんだよ!!オレがなんで!ただ!オレは…」
「オレは?」
彼はもごもごと返答に困っている。
そんな彼の様子が私にはかわいくてしょうがない。
さっきの治療のお返しにもう少しいじめてみようと考える。
「だから…とにかく!!オレは心配なんてしてないからな!!」
「そうか…・・」
わざとに悲しそうな顔をしてみせる。
「なんだよ…」
彼が動揺するのがわかる、まったく本当にすぐ顔にでるのだからおもしろい。
「君は私のことなど、まったく興味がないといいたのだね」
私の名演技に彼は完全に騙されているようだ、困った顔をして自分を見る。
「私がこんなに、君を思っているというのに…伝わらないわけだ…悲しいな」
悲しそうに窓の外をみたりする。
「そっ・・そこまで、言ってないだろ!!」
「では、君は私のことが心配でたまらなかったと、認めるわけだね?」
「…・そこまで言ってないだろ」
あきれ顔で言う彼に私はまたがっくり肩を落とす。
「あーわかったよ…心配したよ!!これでいいだろう」
私は満足してにっこり笑うと彼をやさしく抱きしめた。
「やはり素直が一番だからね」
「言わせておいて…」
ぼそりと彼が不満げにつぶやくが気にしない。
「…・だけど本当に気をつけろよな」
冷たい口調ではあるが顔が赤いのでテレているのがわかる。
もちろん、本当に心配してくれていたのは知っていたが、その言葉が私には嬉しかった。
「愛しているよ…エド」
私もそんな彼にこたえるようにささやき、彼を今度は強く抱きしめた。
耳まで赤くなった彼がおずおずと私の背に手をまわす。
「…もう帰らないと…アルが心配するから」
彼の言葉にもう遅い時間だと気づく。
「ああ…そうだな、送ろうか?」
彼は首を振りながら「いい」とことわると、扉の方へ足を運ぶ。
なにかに気づいたようにこちらを向く。
「どうかしたのかい?」
「…本当に気をつけろよ!錬金術使えないあんたなんて
無能 なんだからよ!!…・じゃぁな!!」
ピシィィィと思考にひびがはいる音がした気がした。
彼は私の変化に気がつかずあっさりと行ってしまったのだった。
た…立ち直れないかも・・(涙)

                                おわり


あとがき
あいかわらずのバカップル小説ですねー。そしてエドさんの子供はあっさり禁句を言ってしまうという(笑)かわいそうに・・・大佐しばらくまじ立ち直れないでしょうねー。ホークアイ中尉はたいへんですね。しばらく仕事できませんよ(笑)

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