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From Me To You
小説「旅2ー前編ー」
報酬は高くつくぞ
旅2ー前編ー
一人の男があるいている。
男の腰には足よりも長い刀を差していた。
男の肩には小さい鞄と布の袋がかかっていた布の袋からは歩くたびに、
金属がぶつかり合う音がしていた。
男は一つの赤いリンゴをかじりながらもくもくと歩いていた
すると男の前に一匹の野良犬がやってきた
見るからにやせ気味だ
その犬はじっと男が持っているリンゴを見つめている
「へっ、これは俺の最後の食糧なんだ。やれないぞ」
男は犬に言ってまたりんごをかじろうとした時、手が滑ってリンゴが地面に落ちた。
「あっ・・・・・」
犬はその落ちたリンゴを静かにくわえてさっさとどこかに行った。
「・・・・・・・・・」
男はすごく残念そうにまた歩き出した。
数分歩いていると目の前に町・・というより村が見えた。
男は急いでその村に走った。
村に着いた時はもう昼過ぎだった。男のお腹が鳴る。
男は今日の寝床を(食料)得ようと、民宿や民家を尋ねたがどこもことごとく断られた。
(ここは旅人を嫌ってるのか?)
男は寝床探しは後に回しにして、食料を買いに市場みたいなところに行ってみた。
そこには結構な数の人がいて、出店も沢山あり活気あるところだった。
男はいろいろ回っていると、怒鳴る声が聞こえてきた。
「お前みたいな奴に売る物はない!」
男は声のする方に目をやった
そこには八百屋らしき店の前に立っている幼い女の子に
店の主人らしき男が意地悪なことを言っていた。
「またやってるよ」
「お金のなさそうな人とかには売ってくれないのよねぇ」
男の近くを通った中年のおばさん達が話してるのを聞いた。
「・・・・・・・・」
男は黙ったままその八百屋に近ずく
「だから、駄目だと言ってるだろ、ほしかったらもっとお金を持ってこい!」
店の主人は怒鳴る。
店の前にいる幼い女の子は目に涙をためていた。
「その子の買い物、これでたりるか?」
男は女の子の横に立って布の袋から一握りの宝石を店のカウンターに置く
「こ・・これは」
店の主人の目の色が変わる
「どうなんだ?!!」
男は問いつめる。
「は・・はい、十分ですどれでもどうぞ」
明らかにさっきの態度とは180度違った
女の子は男の方を見た。
「どれでもどうぞってさ」
男は静かに言った。
女の子は店にある食料を一通りその店から買った。男もいっしょに買い占めた。
買い物が終わって女の子は
「あ・・ありがとうございました」
と一言言って軽く頭を下げた。
「どういたしまして」
男は笑顔で言って女の子のもとを去った。
買い物が済んだ頃にはもう夕方に近ずいていた。
ひき続き男は泊めてもらう所を探す、
村の半数ぐらいの家を回ったが何処も詳しい理由は言わずに断られた。
(次に断られたらもう野宿にするかな)
男は一件の民家の戸をノックした。
すると中から12才くらいの男の子がでてきた。
「どちらさまですか?」
「あの、旅の者で今日ここに着きました。それで今寝床を探してるんですけど
泊めていただけませんか?もちろん食事は自分で負担します」
「・・・・いいですよ・・・・どうぞ」
男の子は即答してくれた。
男の子に家の奥に案内される。
その家は玄関から入ってまっすぐ行ったところに
広い部屋があるだけの家だった。
その部屋には一人の幼い女の子がちょこんと座っていた。
「昼の?」
男は思わず声をあげた。
女の子は男の方を向き軽く礼をした。
「もしかして昼間妹を助けてくださった人ですか?」
男の子は二人の様子を見て男に尋ねる。
「いや、大したことはしてないよ」
男は謙遜気味に言った。
「昼間はお世話になりました」
男の子は深く礼をした。
その後男の子は夕食をごちそうしてくれた。
三人で夕食を食べながら もう外は真っ暗だった。
兄姉は自己紹介してくれた。
男の子の方はバッツと言う名で12才らしい
妹の方はルーと言う名で8才らしい
「ここには二人だけで住んでるのか?親とかは?」
「父はは数ケ月前魔物に殺されました母はその時魔物に連れ去られて今は生きているのかさえわかりません」
「それはすまないな。魔物って?」
食事を口いっぱいに含んで男は尋ねる。
「最近この村を時々襲って来る魔物の群がいるんです最近はその回数も増えてきて村の食料も危なくなってきてるんです」
「だから何処も泊めてくれなかったのか・・・」
「すいませんこんな話をしてしまって、あなたの名前は?」
「名前?俺の名前は・・・」
男がいいかけた時村の危険をしらせる鐘が勢いよくなった。
「なんだ?」
「魔物が来たのを知らせる鐘です!!」
「何!」
「大丈夫ですいつもは村の畑を荒らして帰るだけですから」
「そうでもないぞ」
男は家の窓から外を見ると
村の人々と魔物の戦いが起こっている
「そんな・・・・」
バッツは絶望の顔をしていた。
「追っ払ってくる、隠れてろ」
男は置いていた自分の刀を腰に差した
「無謀です、あれはそこらの動物とは違います」
「大丈夫、お前はルーを守れ」
そういって男は家から飛び出した。
外は魔物の雄叫びと村人の悲鳴や銃声がうるさく鳴り響く
魔物は全身毛むくじゃらで人間の大人より大きい体で
簡単に言えばゴリラだーー簡単に言いすぎだがーー
数は30以上、村人が魔物に襲われている。
男はその村人と魔物の間に男は入る。
「逃げろ」
男は魔物に目をやったまま村人に言う
「す・・・すまない!!」
村人はすぐさま逃げていく
「・・・・・・・」
男は刀を抜いて構える。
魔物が雄叫びをあげるそして太い腕からパンチが繰り出される。
男はそのパンチをかわして魔物の首をはねる。
「遅い・・・」
男にとって手こずる相手でもなかった。
魔物が動かなくなったのを確認するとまた違う悲鳴のする方へ走った。
それから数十分間、男は次々に魔物を斬っていた。
その時その辺にいる魔物とは比べものにならない
程の大きさの魔物が出てきた。
(この魔物達のボスだろうか?)
その魔物のボスは村の入口の近くで止まり、そこで大きな雄叫びをあげた
村中にいる魔物の手が止まりそれぞれぞくぞくと村を出ていく
村人は何もできずその姿を唖然と見ていた。
男も魔物を斬るのは辞めてその姿を見ていた。村中の魔物がほとんど出ていったのを見計らって魔物のボスらしき奴もゆっくりと村を後にした。
もう外は明るくなってきていた。
村には男が斬った魔物の死体と村人と魔物の血がいろんな所に転がっていた。
さいわい死人は出てなかったらしい、村人は生き残った喜びを分かち合う。
「・・・・・」
男は少し悔しそうな顔をして刀の血を拭い鞘に収める。
その時一発の銃声が聞こえた。
「あそこは・・・・」
男は銃声のする方に走った。
銃声がした所にいってみると、
思った通り世話になっている兄妹の家だった。
男は息を荒くさせながらその家に入る。
そこには狩り用の銃を持ったまま倒れているバッツがいた。
家の玄関の反対側には大きな穴があいていた。
「何があった?」
男は倒れているバッツを起こして聞いた。
「妹がさらわれたんです、母みたいに・・・・・・僕・・守れなかった・・」
バッツは目に涙をためていた。
あの後バッツはすぐに眠ってしまった。
(女の子をさらった?何のために?)
男は一人で自問自答していた。
(・・・・俺には関係ない)
男は静かに兄妹の家を出ていった。
そのころ村の役場らしきところで会議が行われていた。
「このままほおっておくわけには行かない」
「だがどうしろというんだ?」
「今日村人を数人魔物の住処をさがさしています、見つかるのは時間の問題です」
「けどこの村には奴らにかなうような武器はない」
「少し私の話を聞いてもらえませんか?」
「どうぞ」
「私の推測ではあの魔物達は何者かによって指導されていると思います」
「何故?」
「昨日の事件で魔物達は死人を一切出さず村の少ない武器庫を壊し村人を数人さらっていったらしいですこれはただ魔物だけでできるとは考えがたい計画的すぎます」
「それで?」
「それでその指示を出している黒幕を叩けばどうにかできると思いませんか?」
「ふむ、一理あるかもしれないだがそれを実行する人材がない」
「それはこちらに心当たりがあります」
いろんな人の議論が飛び交っていた。
男はぼろぼろになった村を歩きながらまた自問自答していた。
(誘拐、武器破壊、死人なし、・・・計画的すぎるか)
男が歩いているとそこに三人の村人がやってきた。
「少しきていただけませんか?」
男は一応指示に従った。
男は村人に案内され村役場に入る。
会議室らしきところに入れられるとそこで村長直々に今回のことで
解決に力を貸してほしいという。男は黙って作戦を聞く。
その作戦は
まず男が魔物の巣に侵入して
親玉と指示を出してる黒幕を倒すという少々無理がある作戦だった。
今回の事件での男の活躍で男が推薦されたらしい。
男は作戦について質問をする。
「もし親玉などがおらず魔物独断の行動だとしたらどうする?」
「侵入して様子を見てそう感じたらすぐに引き返してきて下さい」
「親玉を倒してから他の魔物はどうするんだ?次は今回のように死人が出ないなんてことはないぞ」
「指示を出す者がいなくなれば魔物は突進してくるだけ、そこで罠などをはれば簡単に排除できると思います」
「・・・・その作戦を終えた後の俺の利益は?」
「帰って来こられたとき何でも言いつけてくれれば従います」
「・・・・・・・・・・・・」
その時妹を連れ去られたときのバッツの顔が男の頭をよぎる
(もしかしたら誘拐された人もまだいるかもしれないか・・・・)
「やってくれませんか?」
村長が真剣な目で男を見る。
(ルーが連れ去れたのは俺のせいだしな、俺があの家に残っていれば・・・・
このままだとバッツは一人ぼっちになる・・・・・俺のように?・・・)
男の中で何かが吹っ切れた。
「わかった、協力しよう。だが報酬は高くつくぞ」
「ありがとうございます」
村人は深々と男に礼をした。
小説「旅2ー中編ー」
<あとがき>
前の「旅」の続きみたいな作品です
あとがきと言っても前編なんでいろいろ書けないです(じゃあ書くな)
いろいろ書いてるとかなり多くなってるので前編と後編にわけてみました
こういう展開はどうかいていいのかよく分からないので
とても変になってます。すいません
少年とかの名前は適当に付けてしまった(ぉぃ)まぁいいか・・・
頑張って後編も書くと思いますので(思うじゃなく書けよ)
またその時まで~(そんなしめで良いのか?)
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