From Me To You

From Me To You

短編小説「NAMELESS KILLREー上」


僕の近くを通る人は、僕を避けあるいは僕に暴力を振るい、そんな日が続いた。


ある雨の日、雨にうたれながら僕はずっと座っていた。そこへ誰かが僕の前にやって来て傘を差してくれた。
雨がやんだ気がした・・・・・・・・


「NAMELESS KILLRE~名のなき殺し屋~」


その人の顔はもうあまり覚えていない。
その人は裏組織で有名な殺し屋会社のボスでめったに会わないから
僕はあの日から銃の撃ち方を練習した。毎日毎日・・・・・
それは僕にとって苦痛でもなんでもなかった。僕の感情はその時何もなかった。
どんなことが楽しくて、どんなことが嬉しくて、どんなことが悲しくて、どんなことが辛いのか、何も覚えていなかった。

数年後、僕はその殺し屋会社のトップになっていた。感情のない僕は頼まれれば
間違いなく殺した。
組織のルールは簡単だった。
一、上の命令は絶対 一、余計な探索をしない 一、失敗した者には死を
毎日毎日初めて会う人を撃ち殺す。今日も、明日も、明後日も、そのはずだった。

ある日いつものように組織から指名が来た。ターゲットは最近この国に来た。
何処かのお姫様で名前は長いので忘れた。そのお姫様はいろんな組織に狙われているのでどうしてもこちらの手柄にしろとのことだった。
僕はターゲットのホテルに向かった。
そこはとても豪華だった。でもそこは死体がたくさん転がっていた。
もうターゲットは他の奴に殺されてると思ったけど一応ターゲットの部屋に向かった。
そこには真っ黒のスーツの人間とガードマンらしき人間が戦っていた。
全員銃にサイレンサーを付けており音の無き戦いをしていた。
ガードマン達の方はすぐ殺された。
動ける奴が黒い奴らだけになるとすぐに僕は部屋に入った。黒い奴らは僕に銃を向けてきたので引き金を引かれる前に殺した。そしてターゲットの部屋に入った。そこには僕より年下の少女がいた。
ターゲット本人だった。少女は僕が部屋にはいるのを見ると「こんにちは」と僕が
今まで見たことのない顔で言った。今までのターゲットは僕を見ると顔を引きつらせ大声を上げ「助けてくれ」としか言わなかった。しかし少女は違った。
僕は不思議でいられなかった。気づいたらその顔はなんて言うのかと聞いていた。
少女は少し戸惑い「え・・笑顔です」といってその顔をした。
その後少女は「どちらさまですか?」と聞いてきたので
僕はいつもコードナンバーで呼ばれていたのでそれを答えた。すると少女は「かわった名前ですね」といって笑顔という顔になった。僕はその少女の行動が分からず。いろんな事を聞いた。すると笑顔は嬉しいときにする幸せの証拠だと教えてくれた。その時「姫様お逃げください」と言う声の後に銃声が聞こえ1つの足跡が僕たちがいる部屋の扉に向かってくる。そして部屋の扉を開けた。そいつはさっきの真っ黒い奴と同じ格好だった。そいつは僕のターゲットに銃を向ける。その瞬間そいつの眉間を僕は打ち抜いた。そいつが動かなくなるのを見て姫は部屋の外へ出てさっきの声の主の死体に近づいた。そして「誰がこんなことを・・・」と僕に聞いてきた。その顔はさっきの笑顔というのにはとても違っていた。そのあとターゲットは膝をつき目から水を流していた。
その顔は笑顔でもさっきの顔でもなかった。僕はターゲットの頬を伝って落ちる水を掌で受け止めて「これ何?」と聞いた。ターゲットはそれは涙だと教えてくれた。涙は嬉しいときや悲しいときに出る物だとと教えてくれた。そしてその行動は泣くと言うことも教えてくれた。このターゲットは僕の知らないことをたくさん知っている。僕はそう思った。ターゲットの涙というのは次から次へと流れ落ちた。



<あとがき>
何故か無性に書きたくなった内容です。
このReにしてはかなりコンパクトに
押さえました。
「下」は今回より短いです
とりあえず完結までお待ちください    2004 三月


読み切り小説「NAMELESS KILLRE~名のなき殺し屋~下

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: