From Me To You

From Me To You

短編小説「NAMELESS KILLREー下」


さっさと殺してしまえば仕事はそれで終わりなのに何故かターゲットを連れていた。
僕は外でもいろんな事を聞いた。
このターゲットは幼い頃からいろんな勉強をさせられて難しい会議とかに出たり
寝る間もない生活を送ってきたと、その上たくさんの殺し屋に狙われてそう思うと
僕の胸のあたりが重くなった気がした。そのことをターゲットへ言うとそれは悲しいということだと教えてくれてそして「ありがとう」と言った 。
僕には何故そういうことを言うのかよく分からなかった。
外を進んでいくとこの行動はターゲットを守っているんだと気づいたが別に間違っているとは思わなかった。次第にもっと笑顔という顔を見ていたいと思ってきた。
外を進んでいくと何度も黒い奴らに囲まれる。僕はそいつらを殺してまた進む。
戦っていたら何発かの銃弾をあびてしまうけど痛いという感情はなかった。
でもターゲットは僕の傷を見て何故か涙を流すのだった。

少ししてこの峠を越えるとターゲットにとっての安全な所に出る
と言うところまで来た。僕は囮になりすぐ近くの広い空き地に追っ手の黒い奴らを集める別れる前ターゲットは「危険です、一緒に来てください」と言っていたがそういうわけにはいかない気がした。だから僕は囮になった。
僕についてきた黒い奴らは何十人といた。僕はそいつらに二丁の銃で立ち向かった。
僕は何発も何発も弾丸をあびた。でも痛くなかった。こんなことよりターゲットの涙というのを見る方がよっぽど嫌だと思った。
僕は銃を撃ち続けた。次から次ぎへと黒い奴らはやってくる。もう何発もあび動くのが辛くなってきた。あのターゲットが峠をわたるぐらいの時間は稼げただろうと思い。
あらかじめこの広い空き地に仕掛けておいた爆弾のスイッチを押す。
大きな音がして耳が痛かった。そのくらいしか覚えていない。



それから半年以上たった。僕はもう銃を握れなくなっていた。街を歩いていると街の中心の大きなモニターにあのターゲットが映っていた。ターゲットは僕と逃げた時のことを聞かれていた。ターゲットはある人に命を助けられたのような簡単な説明をしていた
「今自分は生きているのはその人のおかげだと」、「毎日その人のことを思っている」、「また会ってお礼がしたい」、などといっていた。僕は街を歩き出した。僕は今日まで毎日ターゲットのことを考えていた。モニターに映るターゲットを見て少し気が抜けた。
その時毎日一人の人を思っていられるのはその人が好きな証拠だとあの時言っていたのを思い出した。その後モニターでターゲットが毎日自分を思っているといっていたのを
思い出し、自分も毎日思っていた。
そう考えるとなんだか無性におかしく思った。ただの思いこみかもしれないけどなんだかすごくおかしく思った。その時一瞬僕の顔が緩んだ気がした。
一瞬だけど笑顔という顔になれたきがした。初めて僕は人間だという気がした。
ふと足を止め洋服屋の外にあるショーウインドーに目をやった。
そこに自分とその後ろに男が映っていた。男の右手には銃が握られていた。
その瞬間昔、あのころ嫌になるほど聞かされた組織の言葉を思い出した。


失敗した者には・・・・・・・・

一発の銃声が辺りに響いた。




<あとがき>
書き終わりました 読み切り!
ホントこのReにしてはすごく短くなりましたが
短すぎてないよう分かりましたか?
開設しますと
舞台はあるところ、主人公の殺し屋とターゲットが
ある晩送った物語です
他の方から見ればこのお話はどういう風にうつるのでしょう?
それが少し気になりますね
ちなみにタイトルの意味は
「Nameless」名のない「Kilre」殺し屋
というわけで「名のない殺し屋」って感じです

ではこの辺で  2004  3月14日

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