From Me To You

From Me To You

短編小説「内なる心ー前編」



かったりぃ・・・・・・

その言葉で始まる一日
いつもと同じような時間に起き朝食をとりいつもと同じような時間に家を出る
いつもと同じ道を進み学校へ行く

「かったりぃ」
「またそれぇ?」
学校についた瞬間漏れた言葉に同じクラスの恋人のツッコミが入る
「挨拶ぐらい出来ないのぉ?朝の挨拶はぁ?」
聞き慣れた声、聞き慣れた口調が聞こえる。
「おはようござます」
「よし、よし。」
こんな感じで始まる 中三の桐林 光(キリバヤシコウ)の朝だった。

学校なんてあんまりおもしろく感じない・・・・・
勉強は出来る、恋人もいる、友達も多い、クラスに一人はいるできすぎた奴だ。
しかし、光は友達というのが嫌いだった。上辺だけの関係のような偽りの関係しかできないと思うから。どんなに仲が良くても所詮何を考えてるのかわからない赤の他人。そういったことでは恋人というのも同じなのかもしれない、そう考えると光は人間が嫌いなのかもしれない、しかし上辺だけはできすぎた奴を演じ、友達を演じ、まじめな子を演じる。これも「かったりぃ」が口癖になった理由かもしれない。
そんな光は同じクラスでもっとも嫌いな人物がいた。クラスの級長の 神崎 翠(カンザキスイ)勉強は中より下、運動も得意ではない、彼女もいない、しかし先生もクラスの人間もこの翠と言う男が好きだった。誰とでも話せるクラスに一人はいる糞明るい奴。
上辺だけの関係の何がいいんだか、何故そこまで上辺だけの関係で笑えるのか、光には理解できないだから嫌いだった。
昼休み、秘密の通路から屋上へ向かう、生徒は誰にも入れない屋上へ、ぼーーーっとあくびをかみ砕く
「またここにいるのぉ?ヒッキー君」
「んだよ?また後つけてたのかストーカーさん」
「なんだとぉ!」
端から見れば楽しそうな恋人同士、光にはこの時間も偽りに感じたのかもしれない。
放課後
やることもなく自分だけの場所にいた。
「かったりぃ」
一人になれば必ず一度は口にする言葉を吐いた。
「なにかおもしろいこととかないのか・・・?」
ぼやきは続く
「そうだなぁ」
「!!!」
すぐ隣から聞こえた声に光はビックリする。光の大っ嫌いな翠がいた。光と翠は友達だ、上辺だけは・・・
「お・・お前なんでこんな所にいんだよ」
「ぇ?気に入ってるんだこの場所」
「・・・・かったる・・・あのさぁ一度聞きたかったんだけどなんでそんなキャラなの?」「は?そんな・・・って?」
「その明るい所だよ、誰とでもへらへら笑い合ってさ。」
「おもしろいからかな」
「だけど上辺だけで内心何考えてるのかわからないんだぞ?」
「今日はおしゃべりだね・・・」
光ははっとした、しゃべりすぎたと後悔した。
「でも、それが人間だろ?誰が何を考えてるかなんてその人しか知らない世界の神ですらそんな権利はないんよ」
「・・・・・・」
「まぁたのしけりゃどうにかなるもんよ!その内相手の考えもわかってくるさ今の君みたいにね」
「だが、こんな毎日つまらないさ」
「じゃぁ?死んでみる?」
「は?」
その時の翠の目はすさまじく恐ろしかった。さっきまでの人物と同じとは思えなかった、むしろ人間の目ではなかった。




短編小説「内なる心ー後編」

<あとがき>
頑張って数時間で仕上げたこの作品
なんだかバトルがない話だけの作品が書きたくて挑戦しました
しかしだんだん書いていく内にすごいことに・・・・
短編だからいいや、と書いてるともう訳分からないことに・・・
いやぁ~しかも長いしまぁどうもすいません!

2004年 8月28日

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