Rice Shower 別館

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岡山県動物愛護センター訪問記


岡山県動物愛護センター訪問記

2005年6月2日、「捨て猫をなくすネットワーク」より私、夫、「不幸な犬猫をつくらない会」より代表Fさん、
会員Sさんの4人で4月にできた岡山県動物愛護センターを訪問しました。
4月にできた、と言ってもそもそもこのセンターは「老朽化した処分場を新しくする」という事がメインだったので、
1月から処分施設の方は稼動していたと聞いています。
※前の処分場は通学路近くにあり、外から中がのぞけるような状態で、地元の子は親から
「悪い事をするとあそこ(処分場)に連れて行くよ」と言われて育ったそうです。(>_<)


案内板1



出迎えてくださったのは管理課のKさん、愛護課のNさんで、お二方とも前は岡山保健所にいらしたので、
猫の譲渡の件では大変お世話になっていました。
まず、愛護館の会議室へ。
二間続きになっていて、使う規模に合わせて仕切ったり、一つの大きな部屋として使ったりという形になっています。
こちらでセンターの概要を伺いました。

ざっとその内容を挙げると、
・処分室に入ってからおとなしくなる(窒息死する)までの時間は犬で5~10分、猫で3~4分だが、
念のため犬で約40分、猫で約30分の時間をかけている。
(犬用の処分機と猫用の処分機は別にある。)
・処分室に追い込んでから処分・焼却・冷却・粉砕と全ての行程が終わるまでに約6時間かかる。
・焼却炉は200kgまで焼けるので犬なら17~18頭の遺体を1度に焼く事ができる。
・現在は週に2回(火・金曜日)だが、4月にセンターがオープンした当初は全保健所から収容犬が1度に持ち込まれた為、
週に3回も4回も処分をしていた。
(今後処分数が減れば処分日が週1回に減る事もある。)
・犬の譲渡はすでに1回行われていて、5匹のうち4匹が新しい家庭に譲渡された。
(残った1匹も次回以降譲渡会に出る予定。)
・現在第1、第3日曜日に犬のしつけ方教室、第2、第4日曜日に犬の譲渡をしており、その日は職員が交代で担当している。
・犬の譲渡については第2日曜日に講習を受けてもらい、講習をきちんと終了した人にのみ第4日曜日の譲渡会に参加してもらう。
・岡山市、倉敷市の各保健所から運ばれて来る犬・猫に関しては全頭処分。
(どんなに譲渡に向きそうなよい子がいても、殺さなければならない。)
・岡山市民、倉敷市民がセンターを訪れて犬・猫の譲渡を希望した場合、犬は譲渡してもかまわないが、
猫は譲渡するなという申し入れが岡山市、倉敷市の両保健所からあり、岡山市民、倉敷市民には猫の譲渡ができない。
・現時点ですでにセンター内で犬のパルボが発生し、譲渡用の仔犬が1匹死亡している。
また現在治療中の犬もいる。
(※そのため、この日は手術室等の見学ができませんでした。)
・ドッグランの使用申し込みは財団が受け付けしている。(財団が休みの月・火は愛護課が受付。)
ワクチン接種等、使用できる犬の規定はあるが、あまり厳密にはされていない。
・収容中の犬・猫達の世話は委託をしており、休みはない。
・犬・猫の餌は朝晩2回。(仔犬は3回。)水も常に補給されている。
・犬とのふれあいのスペースでは常に職員が付いている。
(愛護フェスティバルと同じような感じ。)
という感じです。



案内板2


<この時点での質疑・応答など(ざっくばらんに話しました。)>
各発言は 「捨て猫をなくすネットワーク」 「不幸な犬猫をつくらない会」 「センター」 で色分けしています。

・ポスターやチラシなどが可愛い犬や猫のイラストで、一般の人にはここに持ち込まれた犬や猫が
殺処分されているという事がわからないのではないか?

・電話などで問い合わせがあった場合には、きちんと殺処分する旨を説明している。

・愛護センターの名称自体が一般の人に誤解される原因ではないか?「殺処分場」とすべきだ。
・他県の例をみても「管理センター」というのが限度だろう。
・確かに現状では処分が主な業務になっているが、名称を「処分場」にしたのでは、これから先
ずっと処分が行われていくようになってしまう。
そうではなくてここで処分される子が少なくなる、やがてはいなくなるように、この施設が本当の意味で
「愛護センター」になるように、お互いができる事を努力すべきではないか。


・現在「保護棟」という名称になっている施設は、確か計画段階では「収容棟」ではなかったか?
殺処分する施設が「保護棟」というのはあまりにも現実とかけ離れているのではないか?

・現場の方でもどういう経緯でどうして名称が変更されたのかは聞いていない。違和感はある。




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