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2008.06.09

ソウルは一足お先に「梅雨入り宣言」です。

昨日、日本人女性と韓国人男性の若いカップルが我が家にいらっしゃいました。
彼女の韓国語は韓国人も認めるパーフェクト！
発音も完璧だそうです。
そんな彼女は韓国の大学の日本語教授でもあるのですが、
「語学」という観点からいろんな事をご存知な方です。

昨日日本語を話す娘を見て、
こんな面白いお話をしてくれました。

「子供の２ヶ国語」について。

幼稚園に通ったりと韓国に住んでいる環境から、韓国語で話す時は韓国語オンリーなのに、母親と日本語を話すとなると韓国語と日本語が混ざってしまう。

こんな悩みをよく耳にします。

うちの娘はそう目立ったミックスはなく、時々こんな感じで
例えば、

「イェップくない！」

韓国語のイェップダ＝かわいい

に、日本語の否定形＝くない

がミックスした状態。
こんな表現を時々しますが、

一つ年上（４歳）の男の子のママは

というような感じ。
これが英語だったら

「さっき、キャンディーがトゥーあったのにワンになってもーた」

とか言うんでしょーか・・。
ルー大柴ですやんっっ

「今日、ソンセンニム（先生）とトッキ（ウサギ）のクリムクリギ（お絵かき）した」

ってな日記を書かれていました。

大学教授から言わせると、
これは立派な「言語障害」に当たるそうです。

もう既に成人しているアメリカ在住のアメリカ人と日本人のハーフ３兄弟がいるそうなのですが、長男のお兄ちゃん以外、下の２人は全く日本語が話せず英語オンリー。

同じ親に育てられた兄弟なのにどうしてそうなってしまったかの理由は、
「長男だからきちんと２ヶ国語を身につけさせよう」
と、長男だけ小さいうちから英語と日本語が混ざってしまった場合に、その都度きちんとした日本語を教えていたそうです。
親が根気よくそれをしたかしないかで、２ヶ国語が話せるか話せないかが決まるそうです。
ミックスで話してしまう言語障害のある子供をそのままにしておくと、大きくなるにつれ必ずどちらかは話せなくなり、母国語（ここでは韓国ですね）しか話せない人になってしまうそうです。

また、これはよく言われている事ですが、
親が家庭の中で日本語なら日本語しか話さない。
と徹底するということ。
我が家は主人も日本語が流暢なので、日本語が主流。
娘も保育園で韓国語を使っていても、家に帰ってくると日本語で話します。
でも時々、私が韓国語で話すと韓国語。

これが一番いけないそうで、
日本語を話すお母さんはあくまでも日本語オンリー。
また、日本語が話せるお父さんだとしても、できれば韓国語オンリーで。
なので、夫婦の会話も
日本語で話すお母さん。
韓国語で話すお父さん。
お母さんから日本語で話しかけられても、お父さんは必ず韓国語で答える。
決して、１人が２ヶ国語を使って話してはいけない。

ということ。

私たちのような環境の場合、いずれかは２ヶ国語を完璧に使い分ける時がくる。
などと思いがち（私もそう思っていましたが）ですが、
実際には親がそれなりに作り上げてあげないと、「バイリン」にはならないんですね。

とっても興味深いお話だったので。
ご参考になれば...。

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