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わたしたちは大切な人とより近くに居たいと思う生き物です。
それで、同棲だったり、結婚をしたりして一緒に暮らすようになっていったりします。
でも、それがずっと続いていくと、段々その大切な人が逆に見えなくなっていく事があります。
大切な人が身近になればなるほど、客観性が失われて行きます。
そうなると、お互いに見たい部分しか見たく無くなり、相手の本質がだんだんとわからなくなってしまいます。
自分が遠くを見ているとき、足下で宝石が光っていても気づきにくいんですよね。
それと同じで、身近になっていけば行くほど、その大切な人の大切さがわからなくなっていきます。
そういう状態が続いていくと、大切な人を見失ってしまい、自分の人生をも回り道をしてしまったりします。
わたしは幸いな事にうつ病になったことで、遠くを見ることが出来なくなって、足下に居た妻を見ることができました。
人間っていうのは、どうしてもよその人達が上手く言っている幻想に囚われがちです。
隣の芝生は青く見えるって言葉がありますが、そういう事がよく起こりますよね。
でも、本当によく見てみると、隣の芝生は、ただ青く着色しただけのまがい物かもしれません。
他人は本質が見えない分、よく見えたりするのです。
それに気を取られているから、足下の宝石にも気づかない状態になってしまうんですよね。
何か他人ばかりが良く見えるときはちょっとおかしい時です。
その時こそ、意識して自分の足下をもっとよく見てみましょう。
どんなに大切な人でも常時一緒にいるとその価値がわからなくなってしまいがちです。
本当は宝石なのに、光っていることが見えなくなってしまいます。
人生で失敗をしたくないならば、自分の視点をあちこち変えて行きましょう。
歳をとると近くが見えなくなるように、頭が固くなってしまうと見えているものが見えなくなってしまったりします。
大切なものを失わない様に今から気をつけておきましょう。
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