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4月24日→単身赴任(山形県)の主人からの留守番電話があり「肝臓癌の疑い」だったと、検査結果の報告を聞く。26日、再検査のため主人上京。
5月9日→大型連休を挟んで日本大学消化器外科教授・高山忠利先生に受診、即入院。
5月15日→「肝臓の90%が癌で冒されています。何か手を加え治療することの方がご主人の命を縮めることになります。ご家族で過ごされた方が良いと思います。」との最終宣告は、余命1ヶ月」だった。隠し事はしない約束だったけれど、流石に1ヶ月とはいえず、「3ヶ月」と言われてしまった。と主人に告げる。翌日退院。
5月18日→主人の希望を尊重し、主人が10年間を過ごした田舎へ出発(東京では2日間のみ)、家族を先に外へ出した主人は自宅の玄関に立ち家中をぐるりと見回し、深々と一礼をしていた。まるで「お世話になりました。」とでも言うように…。道中、何時吐血=死の不安を抱えている家族に、主人は常に平常心で横になろうともせず、車窓の景色を楽しんでいた。家を出るときから主人の心には既に「見納め、お別れ」、という気持ちが固まっていたのかも知れない。
6月25日AM3,15分→田舎の自宅で家族、兄弟、親戚に囲まれて静かに68歳の生涯を閉じた。まるでローソクの火が消えるように…。遺品の箱の中には「自分の葬儀一切の手配」と、「家族、兄弟、甥っ子姪っ子、そして世話になった方々」宛に手紙が残されていた。
6月28日→葬儀告別式。「いくら立派に死んでも、死んでしまったらだめ!!」。
露の世は露の世ながらさりながら 小林一茶