ラヴ・バトル




   ラヴ・バトル   


かごめ「犬夜叉~っ!こっち、こっち!」
犬夜叉「ったく・・・何で俺がこんな事・・・」

前方でぴょんぴょんと飛び跳ねる女の元へぶつぶつ呟きながら急ぐ男。
女は日暮かごめ。男は犬夜叉。

か「い~じゃない。草太が当てた“家族全員旅行招待券”無駄にするわけにいかないでしょ~?」
犬「その“家族”は何処に居るっつーんだ?」
か「じいちゃんとママと草太は旅館でゆっくりしてるって。あたしと犬夜叉は観光♪」
犬「何で俺まで連れてこられなきゃなんねーんだよ!」
か「いーじゃない。折角の旅行なんだもん。楽しもう~?」
犬「けっ。勝手にしやがれ!」
か「何よ~。大体ねぇ、あんたが・・・」

どんっ

か「きゃっ!?」

後ろに居る犬夜叉の方を向きながらすたすた歩いていたかごめが角を曲がった時、かごめに何かがぶつかった。

犬「かごめっ!?大丈夫か?」

慌ててかごめの元へ駆け寄る犬夜叉。

か「うん、あたしは大丈夫・・・あっ!大丈夫ですかっ!?」
?「一体何だとゆーのだ。全く・・・前を見て歩・・・」

かごめとぶつかった人はムクリと起き上がり、文句をぶつけ始めた。
・・・が、かごめを見た瞬間、何かに憑かれたように急いで喋り始めた。

?「お嬢さん!お怪我はありませんでしたか!?この罪を償う為にも貴女の住所をお聞きしたいのですがっ・・・!」
か「え、あ、いや、別に罪を償うとかそーゆーのは・・・」
?「ダーリン!こんなとこで何してるっちゃ!?」

ダーリンと呼ばれた男の後ろから女が飛んできた。
女の頭には角。
鬼女のラムとその恋人(ラムが言うには)・諸星あたるである。

ラム「っ!?また女口説いてるのけ!?いい加減にするっちゃ!!」
あたる「何をう!?俺はただこの女の子に罪を償おうとしていただけだぞ!」
か「あの、別に大丈夫なんですけど・・・;;」
ラ「ほら!この子だって大丈夫だって言ってるっちゃ!」
あ「いえいえ、大丈夫だなんてとんでもない。」
か「(心:どーすれば良いんだか・・・;)」
あ「貴女のような美しい女性に出逢えて私、諸星あたるは猛烈に感動しております!」

そう言い、かごめの手を取る。
それを見た犬夜叉はピクッと耳を動かし、さっとかごめの前に立った。

犬「かごめに手ェ出すんじゃねぇ!」
あ「君の名前はかごめちゃんて言うんだね。・・・で、誰この男?」
か「え、えっと・・・犬夜叉って言って・・・・・・って;;」

あたるは瞬時にかごめの隣に動き、すっと肩を抱き寄せた。

犬「・・・おい、諸星あたるとか言ったな!てめぇいい加減にしねぇとぶっ殺すぞ!」
あ「な・・・!?」
ラ「それは聞き捨てならない台詞だっちゃ!!ダーリンはうちが守るっちゃ!!」

犬夜叉の言葉を聞き、ラムがぴょんと犬夜叉の前に降り立った。

犬「てめぇ!こいつを庇い立てするってんなら遠慮しねぇぜ!」
か「犬夜叉!喧嘩は駄目よっ。相手は女の子なのよ!」
犬「けっ。ぬぁ~にが女の子だ!体中から鬼の臭いプンプンさせやがって!」
か「え・・・?鬼なの・・・?」
あ「そうだよ、かごめちゃん。宇宙から来た鬼、名前はラム。」
か「そーなんだ・・・。」
犬「ふっ。妖怪なら遠慮なくぶった切れるぜ!」

そう言い、シャッと鉄砕牙を抜く。

ラ「こら!誰が妖怪だっちゃ!うちは鬼だっちゃ!!」
犬「ごちゃごちゃうっせぇな!鬼は妖怪の一種だろ!」
ラ「あ゛ー!!イライラするっちゃ!覚悟しろーっ!」
犬「へっ。かかって来やがれ!」

―――第1ラウンド 犬夜叉vsラム―――

ラ「うちの・・・」

辺りがバリバリと放電し始める。

ラ「電撃だっちゃー!!!」

バリバリと音をたてながら犬夜叉に向かって行く雷。
それをさっとかわす犬夜叉。

犬「そんな攻撃当たるかよっ!」
ラ「逃げるなぁ~!卑怯だっちゃ!」
犬「俺は卑怯じゃねぇーっ!!」
か「(心:ラムちゃん・・・理屈も何も無いわ・・・;;逃げなくてどーやって戦うっての。)」
犬「今度はこっちからいくぜ?俺の必殺技!」

ぐっと鉄砕牙を構える。

ラ「必殺技!?」
犬「風の・・・」

大きく振りかぶり・・・

犬「傷―――っ!!!」

斬!
ゴゴ―――――ッ

あ「な、何だ!?あの技は!?」
ラ「うわっ。危ないっちゃっ!」

風の傷は真っ直ぐにラムを目掛けていく。
と、ラムは間一髪の所で避けた。

犬「ちっ。避けられたか。」
ラ「うっわ~・・・お前本気で攻撃したっちゃね!?うち、もう手加減しないっちゃ!!」
犬「へぇ。今まで手加減してたってのかよ。だったら見せてもらおうじゃねぇか!おめぇの本気ってやつをよ!」
ラ「うぅー・・・」

ラムは宙に浮いたまま体を丸め、唸り始めた。
共に、辺りの様子が変わっていった。

か「何・・・!?空が雲って・・・」
あ「ほぉ~。ラムの奴、本気で闘おうとしとるみたいだな。」
犬「・・・。(心:あいつは妖怪だ。って事はあいつから放出される電気は妖気の塊・・・。敵の妖気を巻き返す技・・・。)」

ラムはどんどん電気を溜めてゆく。

ラ「うー・・・。」

そしてカッと辺りが光った。

犬「(心:きやがれ!!)」

犬夜叉は刀を構え直す。
鉄砕牙の周りに風の傷ができた。

ラ「くらえ―――っっっ!!!」

バリバリバリッ
ラムから電撃が放出された。
今までの比でない、電気の塊、いや、電気の竜が犬夜叉に迫りくる。

犬「(心:妖気の塊!!今なら出せる!)」

ダンッ
跳ね上がる犬夜叉。

犬「てめぇの技、そっくりそのまま返してやるぜ!」
か「(心:犬夜叉・・・あれを使う気!?)」
犬「奥義!!爆流破―――っっっ!!!」

ゴゴ―――――ッッッ

ラ「何ぃっ!?」
あ「なっ・・・ラムの電撃を返した!?」
ラ「(心:な、何か道具・・・道具ないのけ!?)」

その場に居た者が「確実に当たる!」と思ったその時。

?「ラムさんあぶなーいっ!!」

ヒュンッ

犬・か・あ「っ!?!?!?」

ラムが消えた。
と思ったのも束の間。
ゴンッと鈍い音がした。
誰もがそちらを振り向く。
・・・電柱の頭をぶつけ、気絶したラムが居た。

―――第1ラウンド終了 犬夜叉の勝ち―――

か「ど、どうなったの・・・?」
犬「さぁな?」

爆流破の軌道の跡に面堂終太郎がプスプスに焦げて倒れていたのを、誰1人として気付く者は居なかった。
否、あたるぐらいは・・・

あ「(心:なんかさっき面堂が居たような・・・。気の所為か。そうだよな。面堂がこんな所に居る訳がないっ。有無。)」

この馬鹿が気付くなんて事は無かった。

犬「・・・これで邪魔者は居なくなった・・・と。」
か「犬夜叉?」
あ「犬夜叉?」

あたるがかごめと同じように犬夜叉の名を呼んだ。
同時にかごめの肩をぐいっと寄せた。
ピキッ

あ「・・・♪」
か「・・・あたる君、やめた方が良いと思うんだけど・・・;」
犬「ふっ・・・。てめぇ殺す!!」

シャッ
再度刀を抜き、あたるに向ける。

―――第2ラウンド 犬夜叉vsあたる―――

犬「もう堪忍ならねぇ!何度もかごめにちょっかい出しやがって・・・」
あ「お前はかごめちゃんの何だと言うのだ?俺とかごめちゃんの仲を邪魔しおって。」
犬「うるせぇ!その口今直ぐ休ませてやるぜ!風の傷!!」

ゴゴ―――――ッ

あ「ぎゃーっ!!」
か「あ・・・」

あたるはぼろっぼろになった。
・・・が、倒れなかった。

犬「まだ立ってやがる!?軌道がズレたのか!?」
あ「ま・・・だ・・・まだ・・・じゃぁ・・・!!」
犬「そうかよ。だったらもう一発くらわせてやるぜ!風の傷っ!!」

ゴゴ―――――ッ

あ「ぐは・・・」
犬「っ!?」

やっぱり倒れなかった。

―――1時間後

あれから犬夜叉は何度も風の傷を放ったが、何度やってもあたるは倒れなかった。

犬「くっ・・・どうなってやがる!?何で倒れねぇんだ!?風の傷――っ!!」

ゴゴ―――――ッ

あ「俺は・・・これぐらいではくたばらんぞ・・・!」
犬「はぁ・・・はぁ・・・畜生・・・!」

もう犬夜叉の体力は限界だった。
何度も何度も鉄砕牙を振り下ろしているのだから当たり前だ。

―――更に2時間後

か「ふぁ・・・。(心:何か馬鹿らしくなってきた・・・。)」

何度鉄砕牙を振り下ろした事か。
あたるの体は勿論、犬夜叉の体力もぼろぼろだった。

犬「(心:何でだ・・・何でコイツは・・・)」
あ「ふっふっふっ・・・。俺の体力をナメとったな・・・。」
犬「(心:この野郎、体力だけで立ってやがんのか!?何て野郎だ・・・くそっ・・・倒す方法はねぇのか!?)・・・っ!?」

犬夜叉は一瞬ふらっとよろけた。
疲れが溜まっていたのだ。
あたるはその瞬間を見逃さなかった。

あ「今じゃっ!」

ひょーいっ
ドカッ

か「犬夜叉!」

あたるはでっかいトンカチで犬夜叉の頭を思いっきりぶっ叩いた。

犬「くっ・・・こんな野郎に・・・」

バタリ
犬夜叉は気絶した。

―――第2ラウンド終了 あたるの勝ち―――

か「犬夜叉!大丈夫!?」

すぐさまかごめは犬夜叉の元へ近寄った。

あ「おろー?打ち所悪かったかな。ま、いっか。これでかごめちゃんと俺は・・・いひひひひ♪」

あたるは1人にやけながらかごめの元へ近寄った。

あ「かーごっめちゃん♪」
か「犬夜叉っ!しっかりして!犬夜叉!!」
あ「かごめちゃ・・・」
か「犬夜叉!」
あ「か・・・」
か「犬夜叉ぁ!!」
あ「かごめちゃーん!!」
か「ぇ?あたる君?」

やっとかごめはあたるの方を向いた。

―――第3ラウンド かごめvsあたる―――

あ「かごめちゃん・・・今直ぐ俺と式を挙げよう!!邪魔が入らぬうちに挙げんともうチャンスはなくなるよ!!」

じりじりとかごめに近づくあたる。

か「な、何言ってるの??」
あ「ふふふ・・・誰も俺を止められん!かごめちゃーん!!」

十分近づくと、あたるはかごめに向かって思いきり飛び付いた。

か「きゃーっ!」

危機一髪というところで何とかかごめは避けた。

あ「何で逃げるのだ?かごめちゅゎーん!!!」

もう1度飛び付くあたる。

か「やめてーっっ!!」

バシッ
・・・かごめの手であたるは浄化された。

―――第2ラウンド終了 かごめの勝ち―――

か「あ、あれ?あたる君?」

その場に残されたかごめは1人焦って辺りを見回す。

か「や、やばっ。もしかして浄化しちゃった・・・?」
ラ「ぅ・・・。」

気絶していたラムがよろっと立ち上がった。
そしてあたるを探し始めた。

ラ「ダーリン・・・?何処に行ったっちゃ・・・?」
か「あ・・・ラムちゃん。」
ラ「ダーリンは?ダーリンは何処だっちゃ!?」
か「それが・・・その・・・私が浄化しちゃった・・・みたいな・・・?」

焦りまくりのかごめの言葉を聞くやいなや、ラムはパリパリと電撃を溜め始めた。

―――第4ラウンド かごめvsラム―――

か「え!?ラムちゃん!?」
ラ「よくもうちのダーリンを・・・いくらかごめちゃんだって許さないっちゃー!」
か「矢・・・弓矢があれば・・・っ。」
あ「かごめちゃん!はい、弓矢!」

しゅばっとあたるが現れた。
その手には弓矢が。

か「あ、あたる君!生きてたの?」

良かったと安心しながらも弓矢を受け取るかごめ。

ラ「ダーリン!何でかごめちゃんの助太刀するっちゃ!?かごめちゃんはダーリンを傷付けたっちゃ!!」
あ「あほっ!彼氏が自分の彼女を助けんでどーすんじゃ!」
ラ「・・・誰が彼女だっちゃ?」
あ「かごめちゃんに決まっとろーが!!」
ラ「・・・。」

あたるが黒焦げになって倒れたのは言う間でもない。

ラ「ふっ・・・まぁ良いっちゃ。弓矢なんかでうちの電撃防げる訳ないっちゃ!」
か「そんな事ないわよ!」

キリキリと弓矢を構える。

ラ「なら・・・試してみれば良いっちゃー!!」

バチバチと電撃が放たれた。

か「当たれーっ!!」

バシュッ
電撃がかごめに当たる1秒前、かごめは矢を放った。
ジュ―――ッ

ラ「なっ!?うちの電撃が消えた!?」

たちまち電撃は浄化された。

ラ「くそー!もう1回だっちゃ!!」

再度雷を放つ。

か「くっ・・・。」

かごめも再度矢を放つ。
矢は雷を浄化し、ラム目掛けて飛んで行った。

か「あっ・・・」
ラ「こんなものうちに当たらな・・・」

ゴンッ
矢を避けたラムはまた電柱にぶつかった。
そして気絶した。

―――第4ラウンド かごめの勝ち―――

か「あ・・・。」

きょとんと突っ立っているかごめ。
周りには犬夜叉とあたるとラムが倒れていた。


―――結局1番強いのは・・・

     かごめかもしれない―――


                        ~END~


★☆★☆コメント★☆★☆

んー・・・何でしょぅなぁ、コレゎ。
そして私はラムとあたるが書きたかった、と。
次はあたるとしのぶのラブ話でも書こーかなっ♪
ラム嫌ぃだもん。(待て其処。
あたる×しのぶだーいすきww
頑張れしのぶちゃんっ!ラムに負けんなっ!(変なコメントだな・・・;;

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