リトル・LOVE(ゆうへ)



人里離れた山の奥に、ポツンと小さな寺があった。

その寺の庭に、1つの小さな影と1つの大きな影があった。

「和尚様~!無心和尚さま~!」

「どうした?弥勒。」

小さな影の正体は弥勒という名の小さな男の子だった。

もう1つの大きな影は夢心という和尚だった。

「ねぇ、和尚様ぁ、僕、村に行きたい。」

「村?うむ・・・では行くとするか。」

「はいっ。」

笑顔で喜ぶ弥勒。

「一番近い村・・・疾風村がいいな。」

地図を見ながら夢心が言う。

――同じ時刻、笑顔で喜ぶ者がもう1人いた――

「父上。あたし、妖怪退治するとこ見てみたい。」

「珊瑚・・・やっと自覚してきたか。良い。丁度今、簡単な妖怪の退治を以来されているところなのだ。一緒に連れていってやろう。」

「わぁい!やったぁ♪」

珊瑚というのは小さな女の子だった。

そして、その珊瑚の父上、お父さん。

彼らは今から妖怪退治をしに村へ行くらしい。

さて、彼らの向かう村は――?

「その以来を受けた村は疾風村というところだ。珊瑚、出かける準備をしなさい。」

「はぁい。」

さてさて、何ということだろう。彼ら―退治屋―の向かう場所も夢心達の向かう疾風村だったのだ。はてさて、一体どうなるのか――?

――疾風村についた弥勒と夢心は――

「和尚様―、僕、ちょっと村を一回りして来ていーぃ?」

「無茶なことはせんと約束するならば良かろう。」

「はーい、わかりましたぁ♪」

笑顔で答えながら弥勒は夢心の元から離れて行く――

「さて、まず何処に行こうかなぁ♪」

浮かれ気分の弥勒。その耳に飛び込んできた言葉は――

「今、其処の家で妖怪退治やってるらしーぜ。」

その一言で弥勒は興味を注がれた。

「・・・行ってみよう♪」

弥勒は妖怪退治をやっているという家の方に向かう。

「うわぁ、父上、すごーい!」

急に女の子の声が聞こえてきた。

「ん?何だろう?」

また興味を注がれた弥勒は女の子の声のする方にゆっくりと向かう。

其処には退治屋の首領の娘―珊瑚―の姿があった。

「(うわぁ、可愛い子だなぁ・・・/////)」

弥勒は咄嗟にそういう考えが浮かんでしまった。

「父上、何でそんなことできるの?やっぱりあたしの父上ってすごいや!」

「はっは。妖怪退治屋にとっては基本だぞ。よく覚えておけ。」

二人を見ているうち、弥勒は珊瑚に声がかけたくなった。

「(あの子・・・すっごく可愛い・・・。話してみたいなぁ・・・。)」

弥勒は勇気を出して、声をかけてみた。

「あ、あの・・・。」

「え?」

珊瑚が振り向いた。

「あの、その・・・」

「なーに?何よ。」

弥勒の態度がじれったいせいか、少しイラついた態度を示した。>

「君・・・君のお父さん、すごいね。」

「え?父上?でしょ?すごいでしょ。あたしの父上は自慢できるほどすごいんだよ~。」

笑顔で父の自慢をする珊瑚。

父のことを褒められてよっぽど嬉しいのだろう。

今の優しい態度がそう示している。

「かっこいいなぁ・・・。いいなぁ、そんな自慢できるようなお父さんがいて・・・。」

「あんたにはいないの?」

「うん・・・。」

「でも、大丈夫だよ。あんたにはいろんな人がついてるから。まぁ、あたしがこんなこと言える立場じゃないけどさ。」

弥勒の父は今いない――

右手にある風穴によって吸い込まれてしまったのだ。

弥勒もいつかはそうなる――そういう運命を背負って弥勒一族は生きている――

「そうだよね。うん。ありがとう。僕、これからも頑張るよ。」

そう言って弥勒はニコッと笑った。

「(ドキンッ・・・/////)」

珊瑚は弥勒のその顔を見て、ときめいてしまった。

「(あれ、どうしたんだろう、私・・・胸がドキンッてした・・・)」

珊瑚は不思議に思いながらも弥勒に笑顔を返した。

「弥勒~、そろそろ帰るぞ~。」

「あ、夢心和尚様だ!じゃ、僕もう帰るね。君と話せて嬉しかったよ。」

夢心に呼ばれた弥勒はそう言い残し、夢心の元へと走り去って行った。

「あたしも・・・だよ・・・///」

弥勒の走り去っていく姿を見ながら珊瑚はそっと呟く。

「珊瑚。退治の仕方、大分わかったか?では里に帰るぞ。」

「あ、はい!父上。」

名は知らない2人だが、こうして出会い、別れたのである。

―――そして今―――

「///!ほ~う~し~さ~ま~!?」

「いや、珊瑚、誤解ですよ。」

「見え透いた嘘をつくな――――っっ!!」

バッチ~~~~ン

――と、こうなっているわけである。

だが、2人の仲は旅をするかぎり、これからも親密な物になっていくことだろう。――

それは何故かって?それは・・・

―――愛する者どうしなのだから―――



              ~END~

★☆★☆コメント★☆★☆

なんか珊瑚の出番少なかった・・・かな??
最後はかっこつけすぎー!!てか?(ぉぃ
もうちょっと2人には成長してほしいですねぇ。(ぇ

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