変わって行く事、変わらずにいる事





生きていると言う事は毎日少しづつ年をとって行くと言う事だから、変わっていくのは当たり前の事で、それは少しも悲しい事ではないのだけれど。

変わっていく事が悲しいと思える事も無い訳じゃない。

最近「おや?」と思う事がしばしばある。

それは、以前だったら、きっと悲しいと思ったり、涙が出てしまうような事なのに、それ程のダメージが無い事が多い。

何故?

気が付いてしまったんだけれど、それは慣れてしまったから。
傷つく事にも、悲しむ事にも、諦める事にも。

それが人間の生きて行くという事に対して、必ずしもマイナスとは思わないのだけれど、それに気が付いてしまった時、私は自分がかわいそうで、悲しくなってしまったのです。

昨日まで、涙が出た事が今日は平気になってる。
昨日までの自分が好きだった。今日だって同じ私なのに、今日の自分は昨日と違っている。

それが自分でわかってしまう。
やっぱりそれは悲しい事なんだ。
こんな風に変わってしまってはいけないんだよ。

傷つく事無く、生きていくなんて出来るはずもないし、誰かとかかわって社会の中で生きて行くとしたら、それは避けられるものではないし、痛さを知る事は必要だけど、もし、私がこれ以上、傷つく事に慣れて行ってしまったとしたら、今度は傷つけてしまった人の痛さがわからなくなってしまうんじゃないだろうか。

そんな自分になりたくない。
それはまるで仕返しをする事みたいだから。

変わって行く事・・・・それはとっても素敵な事で自分に自身を持っていい事だけど、
変わらずにいる事・・・・それはめくるめく日々の中でとても難しくて、でも、とても大切な事。

自分を見失わない為に。



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