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2020.08.27
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カテゴリ: 京町家
過日(8/21)に、 京都を彩る建物や庭園の認定と選定  そして 個別指定 の事を書きました。
そのうち、 認定と 選定 に関してなのですが・・・・

我が隠れ家は10年程前にその「 選定 」の中に入れて貰っているのですが、この度京都市から審査会へ「 認定 」に推薦したいとの話が有りました。

・・・と言っても窓の改修にはアルミサッシを使っているし、修繕やリフォームでは合板も使っているので「 認定 」には値しないと思うと伝えたのですが、そんな事も承知で「 認定 」に推薦したい、と言う趣旨で市役所の担当官一人と町家がプロの設計事務所の方二人の来訪を受けました。

前述の10年程前に 選定 となった時に家全体を詳細に調査の上、詳しい図面まで作って貰っているのですが、それに加えて庭を含めての全体図と、前に作った図面からリフォームした箇所の修正も必要なので、認定に推薦することを承諾してくれるなら、日を改めてもう一度お訪ねしたいとの申し入れがありました。

認定になると、又新たに色々の制約が発生するのです。
一応、諾の返事をしたのですが、その時には屋根裏にある筈の「棟札」を見たいので、屋根裏に上がらして貰いたいと言う話をして帰られました。


前置きが長くなりましたが・・・ここからがタイトルに戻るのですが、そんな事(屋根裏に棟札があるかどうか、どの様に書いてあるのか)  に大いに関心ある身としましてとった行動は自分で屋根裏を捜索(?)することでした。

懐中電灯と脚立用意して、向かうは2階。 
屋根裏へ上がる点検口は多分この天袋にある筈と読みました。


中にあったガラクタを取り出し・・・


天井板を下から押すとここだけの天井板が外れました。


天井への入り口は分かりましたが、ここから天井裏へはアクロバットの様な体の動きを色々試してやっとの思いで上がる事が出来ました。

上ると中は、軒の辺りの隙間から少しは光が漏れていましたが勿論真っ暗でホコリだらけ。
あとは懐中電灯と写真はフラッシュの世界でした。

なるほどる昔の家は太い梁を使っているなあ、感心しながら四方に光を当てて探しても、それらしきものは無く・・・


床の間の土壁の上端はこの様に天井裏まで竹組が伸びているのと感心したりはしたのですが・・・


棟札は無いものと諦め、下りようとしてもう一度よく見ると・・・
縦方向に取り付けていると思っていたのですが、何か向こうの方に字らしきものが見えたのです。




天井板の上は乗れないので、梁の上をお尻を滑らしながら移動して近づくと・・・
有りました「棟札」が・・・一番高い所に横方向に針金で止めて有りました。


取り外して、一人で苦労したのですがやっとの思いで下ろすことが出来ました。
これです。以外と大きいものでした。


拡大しますと・・・栄吉は私が生まれる前に死んだ祖父です。

棟梁はさることながら「手伝」と言う表現が時代を表しているみたいです。

裏には日付が書かれていて、建ったのが昭和12年と14年とはっきりしなかったのですが上棟の日からして12年完工だったようです。


・・・と言うことで真っ暗な屋根裏で84年前にタイムスリップしたのでした。

それにしても汗だく、熱中症を心配しながら体中ホコリで真っ黒になる悪戦苦闘でした。






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最終更新日  2020.08.27 17:45:06
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