れっどすとーん~僕と日々と時々おとん~

れっどすとーん~僕と日々と時々おとん~

第三話



ガチャッ


「おーっす」


隼人だ。


ってあれ?
今って学校じゃない?

「おまえ学校は?」


「お前のことが心配でサボってきた♪」


そんな笑顔でいうことかよ。

まぁオレもいい友をもったな。

「サンキュー。」

「おう。」

「ま、あがれよ」

玄関で靴を脱ぎ、家へとあがる。

「あれ、じいちゃんは?」

「あぁ、まだ工場。」

「そっか、がんばってんだな。」


じいちゃんはがんばってくれてる。
なのにオレは・・・。

オレってなんなんだろうな・・・。


カチャ

オレの部屋へと入る。

「なんか久々だなー。おまえの部屋」

「そうか?」

「あぁ・・・久々だわ。そうだ、それよかどうでもいいってどういうことだよ?」

「ん?あぁあのときか。」

オレはあのときのことを隼人に話した。

「そんなことがあったのか・・・。」

隼人は何もいわず、じっと聞いてくれた。

「オレさ・・・ホントに捨てられたのかな?」

「なにいってんだよ。そんなことねぇ」

「オレだってそう思いたいよ。信じたいよ!けどよ・・・」

ポタポタと目から涙が零れ落ちてくる。

ベシッ

軽く頬を叩かれた。

「おまえってこんなやつだったっけ?オレがしってるおまえはこんなんじゃなかったぞ?」

「あぁ、悪い・・・。」

「けど、今は泣いとけ。な?」

ぽんぽんっとオレの肩をやさしく叩く。


それでオレの涙腺は崩れ落ちた。

「っく・・・う・・・あぁぁぁぁ」

声を挙げて泣いた。

オレ、泣くの久しぶりだな。

オレが泣いている間隼人はあやすように肩を叩いてくれた。






「へへっ、久々に泣いたわ。」

「もう大丈夫か?」

「おう、サンキューな」

「いいってことよ!オレら親友なんだし、これくらい当たり前だろ?」

また涙がでてきそうだ。

オレは幸せものなのかな・・・。

「おっと、また泣くのか?」

「うるせー!泣かねーよ!」

「はっは、それでこそおまえだわ!」


隼人、ホントにありがとな。



「いつまで停学なんだ?」

「一週間だから、あと6日間だな。」

「火曜までか・・・。課題しっかり終わらせておけよ?」

あぁ、課題があるんだよな・・・。

あんな多くだしやがってこのやろう。

「わかってるよ。」

「おまえはいいよなー。頭えらくて。」

こうみえてオレは頭はいいほうだ。
学年でも300人中20位には入る。

ちっちゃいころからじいちゃんに教えてもらったりしてたしな。

じいちゃんは昔、先生をやってたみたいなんだ。

「おまえも頭えらいだろ?」

「おまえほどじゃねーよ。いくらがんばったって50位はいるかはいれないか、だもんね」

「十分じゃねーか。」


「そんじゃーそろそろオレ帰るわ。どっかのだれかさんと違って学校あるんで(笑)」

「悪かったな。どっかのだれかさんで。」

「はっはっは、じゃぁな!課題しっかりやっとけよ?」

「わかってるって!何度もしつけーんだよ。」

「じゃ、またくるよ」

そういって玄関のドアをあけ隼人は帰っていった。


「またくんのかよ!?」

もう隼人はいないのででかい独り言のようになってしまった。
なんか妙にはずかしい。



第三話『完』


うーん、小説ってむずかしいw


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: