メヒコ!メヒコ!メヒコ!


思えばちょうど8年前と9年前の今ぐらいの時期、俺はアメリカ~メキシコを旅していた。
「地球の(日本の)裏側はブラジルっていう国なんだよ」という母の言葉に「ブラジルまで掘る」とか言って公園の砂場で遊んでいた幼少の頃…。人間モグラと化していたあの頃の思いはいつまでも消えることはなかった。
本当に超が付く程の貧乏学生だった俺も、卒業したらなかなか海外へは行く機会もないだろうと考え、なけなしの金をはたいて…といっても借金覚悟で海外を目指した。
ブラジル、ペルー、アルゼンチン…。南米の行きたい候補地はいくつか挙がったのだが、現実は厳しくどこも高い。
結局、シンガポール航空でロスまでのチケットを当時5万7千円で購入し、あとは行けるところまでバスで南下して行こうということで落ち着いた。
航空チケットだけでも借金なのに、どう考えても南米には行けるはずもなく、「中は付くけど南米は南米」とどうでもいい自分への説得で出発した。
行きは俺が新聞奨学生だった頃に知り合った友人と一緒に行った。彼は新聞奨学生なのに、帰国子女でボンボンであり、学生貧乏連合会(実家からまとめてインスタントラーメン等が送られてくると、連絡網を駆使し、どこそこの誰んちに○○が送られてきたらしいと連絡しあい襲撃する組織のことです)では彼のことをエセ貧乏と言っていたが、趣味の海外旅行以外にはほとんどといっていい程、金を使うことはなく、なおかつ根性もあったため、そこを買われての堂々の連合会入りだった。
そんな彼なら安心だろうとは思っていたが、行きの機内でスペイン語はアミーゴしかわからなかったことが判明し、俺は飲んでいたビールを吹き出しそうになった。
かく言う俺も全く同レベルの語学力しかなかったため、学生貧乏連合会会員の口癖である「しょーがねーじゃん。やるしかねーじゃん」をお互い連発していた。
今になってみれば、何をやるしかねーじゃんなんだろう?
と今日はここまで書いて寝ることにする。

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