番外編


来月は俺の地元でもいよいよグランド解禁!
いよいよ球春も、もうそこまで来ている。
この我が野球部、もともと俺が以前勤めていた会社の連中が中心となって構成されている。
この会社と言うのが、ひとくせ、ふたくせある人たちの集まりだった。
今から7、8年前、当時髪の毛を金髪やいろんな色に染めるというのはまだまだ珍しかったが、ある日デザイナーの“ソフトな語りのパンク大好き人間”O森さんが、パンチパーマの“ヤクザのふりしてノミの心臓”のジ様に「今度、行きつけの美容室にモデル頼まれて、金髪にしたいんですけど」と話を持ち掛けた。
すると、このジ様は制作部の親方である長髪・ヒゲの“越前屋俵太にチョー似たイージーライダー”の松さんに「おい!松!O森が髪、金髪にするとかなんとか言ってるけど、そんなの絶対許さねーからな!」と文句を言った。
「べつにそんなのどーでもいいじゃねーか」とは思いながらも、ジ様に文句をつけられた松さんは、スキンヘッドの社長に「俺はいいと思うんだけど、どーですかねぇ」と許可をとる事にした。
誰一人としてまともな髪型ではないこの4人。実際こんなやり取りが本当にあったのだが、端から見ていて面白かった。
まだまだいろんな事があった前の会社。
そんな会社で育ったメンバーが中心の野球部だから、いつ誰が何をしでかすか、まったく予想がつかないのである。

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