2004年02月11日
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牛尾浩 35歳 トラック運転手。

地元の高校を卒業して浩が就職したのは、町外れにある小さな運送屋だった。
辺りにはこれといって何もなく、この運送屋のトラックのエンジン音だけが寂しく鳴り響いていた。

浩は主に長距離輸送を任されていた。
新人は集荷センターから比較的近い場所を何度も往復しながら業務をこなす一方で、大ベテランたちはこうした輸送を卒業し、伝票整理や荷物の仕分けといった作業を残された退職日まで繰り返す日々が続いていた。
いわば浩ぐらいの年齢とキャリアのある者が、この運送屋の業績の行方を牽引しているわけである。
しかしこの長距離輸送を任されてからというもの、浩にとって休日は飛び疲れた羽を癒すだけの無味乾燥な時間だったことも事実である。

浩にもかつては憧れがあった。
長距離輸送は会社にとって花形であり、一日でも早く近距離輸送を終了したいと誰よりも多くの荷物を運んでいたのである。

すぐに薄くなる靴の底。それも浩の特徴だった。

このところ会社を一番遅く退社するのが浩であった。
煙草をくわえながらトラックの中で一人、浩は考えていた。

このままでいいのだろうか。

エンジンはかけっぱなしだった。静寂したこの町でトラックのエンジンを切るのは、自分が町に吸い込まれそうになって恐かったから。そして、自分の内なる動を制止されそうで辛かったからだ。
結局結論は出ないまま、また休日を迎えた。

その日、浩は昼間からビールの大瓶を2本も飲んでいた。
ほろ酔い気分で楽天的になるのが善し悪しであることは浩も十分にわかっていた。
小腹をすかせた浩が向かった先は、浩が住むアパートからそう遠くはない牛丼チェーン店良し乃屋だった。
「牛丼の並ください。あと、卵と味噌汁つけて」
いつもとそう変わらない休日。

「お客さん」
店員は申し訳なさそうに浩に声をかける。
「お客さん、申し訳ありません。牛丼の販売はつい先程終了させていただきました。代わりにこちらの方からお選びください」と、メニュー札を指差しながら、牛丼ではないそのメニューを浩に紹介した。
狐につままれたような表情から浩の形相が豹変するまで、そう時間はかからなかった。
「てめぇ何言ってやがんだ!牛丼屋に牛丼がなくてどうするんだよ!ふざけんな!早く出せよ!」浩はテーブルを叩きながら喚いた。

「やめなよ。仕方ないじゃん」
全く事の真相がつかめない浩は余計に頭に血が登り、川瀬に暴行を加えた。

抑えることのできない怒り。
鬱積した種々の怒りはむしろ浩自身を襲っていたのかもしれない。

店内に流れる松浦亜弥の歌が悲しい。冬に聴く「グッバイ夏男」は更に悲しく響いた。

「牛丼食わせろ!早く出しやがれ!」
この後浩は駆け付けた警官に逮捕された…。

とまぁいつものように俺の妄想全開なのだが、こういった事件が茨城で実際起こったらしい。
今日ヤ○ーのトピックスで発見!
こういったB級事件のネタを俺はけっこう好きだったりする。
俺の妄想の餌食になるのは言うまでもない。
しかし牛丼1杯で怪我人続出なんて、日本っておっかねーとか思った一日。

※登場人物の名前と設定の一部が俺の想像です。





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最終更新日  2004年02月12日 00時13分18秒
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