昨日は夜だったので見えなかった跳ね橋も、今朝は堪能。
通る船のために道路が、いや、
橋が本当にぐわーんと跳ね上がるのです。
ああ、オランダにいるんだなあ。
ロッテルダムは第二次世界大戦の爆撃を受けた町なので、
ほとんどが40年代以降の建築なのですが、
それでも昔風の建物が再建された地区もあります。
それがデルフスハーフェン(DELFSHAVEN)です。
とにかく静かで、月曜日の朝だからでしょうか、
人っ子一人いません。
店は閉まっている所が多かったのですが、
住宅街ではまた覗き見をしてしまいました!
地下鉄のデルフスハーフェン駅付近まで歩くと
庶民的な商店街があり心が躍ったので、
少し散策してみました。
ディスカウントのスーパーに入り、少し買い物。
チーズなどの乳製品コーナーは酪農の国だけあって、かなり充実していました。
続いてアラブ系、中国系、インド系などの店が続く商店街。
これが見ているだけでなかなか楽しいんです。
途中まで行って折り返し、マツキヨのような薬局(これがオランダには多いんです)で買い物し、
生姜やさつまいもを売っている八百屋をひやかし、また歩いて帰途につきました。
午後はいよいよロッテルダムの中心地です。
ロッテルダムの景色がきれいに見える所だというのでエラスムス橋(ERASMUSBRUG)へ行ってみました。
海のある風景は本当に美しい、が、風が強い…。か、髪が…。
橋からルーフェン港(LEUVEHAVEN)沿いを歩くと、
右手に海洋博物館と『心臓を失った男』の像があります。
さらにこの道にはロサンゼルスのチャイニーズ・シアター、
あるいは日比谷シャンテ前かと錯覚させるような有名人の手形ロードがあり、
手形とサインのオン・パレードです。
なぜロッテルダムにこれがあるんでしょう?
いくつか、「おっ」と言わせる有名人のも
あったし、やはりイタリア人のものには目が
行ってしまいました。
ラウラ・パウジーニ、アル・バーノと
ロミーナ・パワー(夫婦当時)などなど。
そしてオランダといえば!
「うさこちゃん」ことミッフィーちゃん。
原作者ディック・ブルーナさんのもありました。
さて、その先を東に折れると
地下鉄BLAAK駅です。
この駅周辺の街並みは一見の価値アリです。
妙な形をした建物でいっぱいなのです。
観光名所にもなってしまっているのが部屋の内部公開も
されているキューブハウス(DE KIJK-KUBUS)。
わたしは中までは入りませんでしたが、アパート内の通路を
うろうろしたりして駅前の大きな広場に出ました。
広場には図書館があり、
そしてモンテッソーリ教育法を実践する学校もあって、
文教都市ロッテルダムを感じさせてくれます。
近くにそびえる聖ローレンス教会(GROTE OF ST. LAURENSKERK)は
中世建築の復元。
正面に向かうと商店街への入り口がありました。
くだらない小物や電化製品、CDやDVDなどが売っている店が多く、
心が騒ぎます。
商店街は広く、店が大きくて見やすく、まるで日本のようです。
イタリアの店は小規模で店員からのプレッシャーを感じ、
いったん入ると何か買わなければならないような気持ちにさせられるところが多いのですが、
ここではそんなことがありません。
1ユーロ均一ショップ(まるで百均!品揃えは及ばないけど)では折り紙(マイ・ブーム)、
自転車のベル(マイ・ブーム)、スリッパなど、ここで買わなくてもいいものばかり
買ってしまいました。
一方オランダに来たら買おうと思っていたのは靴です。
この商店街では選択肢がたくさん!ローマなんか目じゃありません。
ショー・ウインドウにへばりつきながらたくさんある靴屋を見てまわりました。
ローラー・ボードに乗ったSは学校を終え、本屋の楽譜売り場に勤める友人のもとへ。
「楽譜売り場」…。懐かしい。音楽の国イタリアにはあるんでしょうか?どこかにはあるんでしょうが…。
わたしは3年もの間、いまだかつて見たことがありません。
そして商店街にて初コロッケ&
フライドポテト。
オランダといえばコレなんです。
Sがおいしいチェーン店を
教えてくれました。
おいしいものはまだまだ続きます。
しばらく歩いて着いたのが、
喫茶店のようなレストランのようなお店。
まだ夜7時にならないというのに
ハンバーグなんかを食べている人々も
いますが、わたしたちのお目当ては
「アップル・タルト」。
これもオランダ、おいしいんです。
カップッチーノと一緒に、大きく切られた一片のアップル・タルトを頂きました。りんごも煮過ぎておらずシャキシャキと
歯ごたえがあり、
たっぷり添えてある生クリームの甘さもちょうどよくて、言うことなしです。
日本でもこの味、上手いコックさんに作らせればあるのかもしれませんが、ケーキ・セットで1000円くらいは払わされてしまうでしょう。
約半額で食べられるのはオランダならでは。
さて、明日はもう一人の友人、10年来の親友Mが日本からやって来る日です。半年振りに会う彼女とくだらない話をし合うのがとても楽しみ。


