Freepage List
Keyword Search
Category
Comments

まあ良くも悪くも、このワインが「神の雫」ワインだと思います。
私が漫画の神の雫に出会ったのもこのワインがきっかけでした。分かりやすいワインなので自分は飲まないが店で売るには良いと思って数ケースモンペラを仕入れていました。ある日息子が、私にこのワイン売って下さいと頼んで来ました。何で?と聞くと本に載って話題になっているが、何処にも売っていない、会社のセラーには沢山あるので売って欲しいとの事で、へ~~どんな本に載っているのということで読んだのが神の雫でした。その後も店のソムリエさんが飲みたいので売って欲しいという事で売ってあげたら、ソムリエ仲間でワイン会をやったそうで、仲間のソムリエさんも欲しいという事で、客ではなくて、息子やソムリエに沢山譲ったのを覚えています。
とにかく神の雫の影響で一番売れたワインでしょう。
売れた理由としては、
1)価格的に2500円前後で漫画の読者が手の届く価格であること。
2)ボルドーのワインなのである程度生産量があるので、無い無いと言いながら結構日本に量的に輸入されていること。
3)実際に飲んで非常に分かりやすい味で、若者やワイン初心者の方にも受ける味だということ。
4)第一巻で紹介され、紹介のされ方もインパクトがあったこと。
5)楽天のワイン部門が急成長している時期で、対面での説明や試飲出来ないネットショップではマスコミの力が大きく左右すること。
等々あるとは思いますが、いまだにすごく人気があるようです。
99,00,01,02,03,04,05と飲んで来ましたが、基本的にどのヴィンテージも安定して、ロラン節全開のワインで、果実味が前面にでて、チョコレートとバニラの香りがします。酒質的には3000円クラスのワインなのですが、果実味と香りで誰が飲んでも美味しい~~と言わせるものがあります。沢山飲むと鼻について来て嫌味なワインで、ここら辺が好みの別れる所でしょう。
とにかく1500円どまりのワインしか作れなかった畑に、ミッシェル・ロラン以下精鋭のコンサルタント軍団5人が乗り込んで、3000円のワインを生み出したのですから、コンサルタント恐るべしとしか言いようがありません。
この2005年は05としての濃さが買ったばっかの頃はありましたが、既に落ち着いて濃厚さや強さは左程感じません。ロラン節全開の甘い余韻の飲みやすいワインになっています。
当然バニラ、チョコレートの香りは杉やカシスを覆い隠し、タンニンも丸く果実味に隠れて目立ちません。
ヴィンテージやテロワールというより、コンサルタントの醸造技術の味を飲んでいるという感じのワインですね。
シャトー・サント・コロンブ 2004 2011/11/09
プティ・サンタル 2004 2011/08/05
メルロー・クリスチャン・ムエックス 2001 2010/05/07
PR