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自転車レース「クリテリウム」で賑わうさいたま新都心駅近くの映画館で見てきました。企画・制作 吉永さゆり監督 成島出キャスト 吉永小百合 阿部寛 竹内結子 笑福亭鶴瓶ストーリー太平洋に突き出た岬に立つ小さなカフェでコーヒーを入れる柏木悦子(吉永小百合)。彼女の1日は甥の浩司(阿部寛)と一緒に船で小島に湧く清水を取りに行くことから始まるのです。彼女を見守る甥や常連客、小さな村のさまざまな出来事の中の悦子さんの存在価値・・・ストーリーはそんな日常を丁寧に描いていている。時の流れがゆったりしているようで、少しづつ何かが確実に変わっていく。常連客のタニさん(笑福亭鶴瓶)は転勤して遠くに行ってしまい、徳さん(笹野高史)は死んでしまう。夫を亡くしてからも、周囲の人を優しく包み込んできた悦子さんだったが、周りにいた人がいなくなって、なにもかもむなしくなってしまった、そんな魔の瞬間に、カフェを火事が襲った。カフェを愛してきた人たちの思いでカフェは新しく再建されるのだが・・・感想50年以上映画俳優として撮られ続けてきた吉永小百合はたたずまいが美しい。もう69歳、いまだ映画の主役を務めるその映像美。その年の重ね方に心から称賛の拍手を惜しまない。でも、映画を大スクリーンで観るために足を運んで来た観客の立場としては感動を求めてしまう。自称、映画好きな私の嗜好はミーハー的だと自覚しているものの、あまりにも淡々としたストーリー展開に・・・記憶に残るかしら・・・と思ってしまったのです。ただ、少し先輩の吉永小百合さんの、どの角度から見ても美しいたたずまいに・・・この人の年の重ね方に同じ日本女性として「世界にほこりたい」気持ちになりました。
2014.10.25
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先日、スコットランドの住民投票で英国からの独立が否決されたというニュースを見て思い出した映画がありました。アイルランドの反英活動を描いた「ライアンの娘」です。公開当時は政治に興味なかったわたしでしたが、日本と比べても広くはない英国の中で、こんなに根強く独立願望を持つアイルランドの存在に驚いた記憶があります。映画はあの名監督のデヴェット・リーンの作品でしたから、景色も展開も素晴らしくて、ラブシーンの美しさは今まで見たどの映画よりも印象に残っています。監督:デヴィット・リーンキャスト:サラ・マイルズ ロバート・ミッチャム クリストファ・ジョーンズストーリー 20世紀初期のアイルランドは反英活動が盛んで、アイルランドの寒村でも村人たちはアイルランド独立運動を支援していました。 そんな寒村に小学校の教師として赴任した中年のチャールズ(ロバート・ミッチャム)に村の居酒屋の娘ロージー(サラ・マイルズ)は憧れて彼と結婚するのですが、チャールズは若い妻の情熱を持て余していたのです。 父親の居酒屋を手伝っていたローズはその店で英軍の司令官ランドルフ(クリストファ・ジョ-ンズ)と出会います。ランドルフは戦争で足を負傷していて、軍の演習の銃弾の音にもおびえて痙攣をおこす状態でした。ローズはそんなランドルフを介抱しているうちに2人は恋に落ちてしまいます。 チャールズは妻の不貞を気づいていたのですが、妻を攻めきれないでいるうちに、ローズとランドルフの関係は村人たちの知るところとなってしまいました。 そんな、ある嵐の夜に独立運動の戦士たちがドイツ軍から武器を密輸入したのですが、裏切りにより密告されて武器は英軍に没収されて戦士たちは逮捕されてしまいます。 密告者は誰なのか、村人たちの怒りは英軍司令官と不倫していたローズに向けられてローズは村人たちのリンチを受けますが、裏切り者の密告者は実は○○○○でした。 そして、軍人として生きる自信を失ったランドルフは自殺し、ローズ夫婦も追われるように村を去っていきますが、ローズの父のライアンは無言で見送るしかありませんでした。★ローズとランドルフのラブシーンの美しさは今までみた映画の中で最高です。★アイルランドの白く広い砂浜や海岸線の美しさも抜群で風景の見事さだけでも見る価値がある。★嵐のシーンを撮影するために1年待ったと言われる映像の見事さは名匠デヴィット・リーンだからゆるされた贅沢さです。★ローズに憧れる村の白痴男マイケルの演技がストーリー展開のうまさを際立たせて、マイケル役のジョン・ミルズはたしか助演賞を受賞したはず。★テーマが重苦しい民族間の紛争や裏切り、リンチなどでなかったら、たぶん何回も繰り返し見ていたと思うのですが・・・・・・★デヴィット・リーン監督の作品はどれも素晴らしくて、何度も繰り返しみても飽きないのが「旅情」です。「アラビアのロレンス」「ドクトルジバゴ」なども映像が素晴らしくて何度もみてしまいます。★【送料無料】 DVD/洋画/ライアンの娘 特別版/DL-65170
2014.09.22
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話題の映画でしたがとうとう観に行かずにDVDで鑑賞しました。最近は日本のアニメもアメリカのアニメも俳優さんが演じる映画以上に興行成績が良いようですね。アンデルセン童話の「雪の女王」とはまったく別のストーリーでした。ストーリーある王国にエルサとアナという2人の姉妹がいましたが、姉のエルサは妹のアナをいつも遠ざけていたのです。それは、エルサには触れるものを凍らせてしまう力があって、それを隠していなければいけなかったからなのです。エルサの新女王として民衆の前に現れた時、真夏の王国が真冬に凍りつき、エルサは雪と氷のの王国にと行ってしまったのです。妹のアナが姉の力で再び元の王国の姿にしてもらおうとエルサを訪ねて行くのですが・・・《送料無料》(オリジナル・サウンドトラック) アナと雪の女王オリジナル・サウンドトラック【日本版】スペシャル・エディション(初回受注限定盤)(CD)4歳5歳の孫も夢中になってみていました。幼稚園のお友達のお母さんたちと子供たちも誘って鑑賞会をしたり、女の孫には誕生日プレゼントにエルサの水色のドレスをねだられました。「どうしてエルザなの?」と聞いたら「だってとってもきれいで魔法が使えるんだもの」との答え。映像はきれいでしたが(ブルーレイは特に)アカデミー賞?歴代3位の興行成績?でも、小さな子供までが夢中になれるなにかがあるのでしょうね。
2014.08.18
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今日のテレビ小説「花子とアン」では花子の一人息子の歩ちゃんが 「天国からおかあちゃまを見ておかあちゃまの子供になりたいと思って生まれてきたんだよ」???そんな内容のことを話していました。 花子さんの親バカが伝わって一視聴者の私がみても「天才」に思える村岡歩ちゃんは、生まれる前のこともちゃんと記憶していたのだとうれしくなりながら・・・・・ 本日のラストでは発熱してぐったりしている場面でした。確か、村岡花子さんは一人息子を幼児の時に亡くしておられるから・・・明日、歩ちゃんはと思うとつらくて、見ることができなくなりそうですいつだったか、かなり前でしたが、テレビ番組で人間の記憶について放送していた時、小学生以上になると5歳以上からの記憶しかないけれど、幼児期の子供の絵には生まれる前に天使の時期に空から母親を見ている情景が描かれていて 「お空から見て、優しそうな人だからその人の子供になろうと思って生まれてきたの」と話した幼児が何人か(ごく稀)いたと話していました。5歳と1歳の私の4人の孫たちを見ていても、私がどんなに世話をしても、「ママ大好き」「ママでなきゃ嫌」と言うのです。子供たちにとっては、この世で一番好きなのはママなんです。 ママのお腹の中に入る前から「ママになってもらいたい」からママの子供として生まれてきたのだとしたら・・・・当然ですね。
2014.08.12
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今日の「花子とアン」の蓮子の駆け落ちのバックに流れた「愛の賛歌」を歌っていたのはナレーションの美輪明宏だったのですねエデット・ピアフが歌った原詩の直訳に近い歌詞で愛に走る蓮子の気持ちにぴったりと寄りそうかんじでした。(このシーンを観るまでは蓮子の愛に走ることに共感できなかったんですが)愛の賛歌(ピアフの歌の訳)♪青空だって私たちのうえにおちてくるかもしれない地球だってひっくり返るかもしれないでもたいしたことでないわ あなたが愛してくれれば(中略)世界のはてまでも行きます髪の毛も染めます あなたが望むなら月を取りにも 宝物を盗みにも行きますあなたがほしいと言うなら自分の国を見捨ててもいい 友を見捨ててもいいあなたがそうしてほしいならひとがわたしを笑っても平気何だってできるわ あなたに言われればもしいつか人生があなたを奪っても(中略)あたしたちは永遠の中に生き(中略)神様が愛し合う二人を又結びつけて下さるはず♪越路吹雪が歌う岩谷時子さんの訳詩とは全然違う歌詞ですが今日の愛に走る蓮子の気持ちぴったりでした。でも、美輪さんって不思議な方ですね。79歳で益々ご活躍。何時だったか、彼の舞台を観に行った時に、フアンからのプレゼントの胡蝶蘭が会場中に飾られていて、その豪華な花代がその日のチケットの売上以上になるようにおもえました。(美輪明宏って何様なの??)と彼のフアンというよりも信者に近い方達の層の厚さに圧倒された記憶があります。今日の歌の迫力と番組を盛り上げる名ナレーションに「美輪明宏ってやはりただものではない」と改めて感じました。
2014.07.18
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台湾に行って、改めて近代中国における孫文と蒋介石の役割を考えさせられました。そして、蒋介石夫人「宗美齢」はもちろん台湾でも超有名人。106歳まで生きた長寿の方なので台湾産翡翠の宣伝にも一役。この映画が作られた1997年は宗美齢はまだ生きていたのですね。映画のタイトルは 長女は大財閥の御曹司・孔祥煕と結婚→お金を愛した女。 次女は革命家・孫文と結婚→国を愛した女。 三女は若き軍司令官蒋介石と結婚→権力を愛した女。監督 メイベル・チャンキャスト マギー・チャン ミシェール・ヨー ヴィヴィアン・ウーストーリー新しい時代を夢見た三人の女性がいた。今世紀初頭の中国で、両親の愛情に包まれて、古い因習にとらわれずに育てられた宗家の三姉妹。アメリカ留学から帰国した彼女たちは、それぞれに全く異なるパートナーを選んだのだが、近代中国建設に関わることになった。長女・宗靄齢は財閥の御曹司・孔祥煕と結婚し、中国経済を左右する大財閥を築く。次女・慶齢は革命家・孫文と愛し合い、一族の反対を押し切って結婚、孫文とともに情熱のすべてを革命に捧げ、中華人民共和国成立とともに国家副主席となる。そして、三女・美齢は野心あふれる若き軍指令官(後に国民党政府最高指導者)・蒋介石と結婚する。だが、清朝の支配を破り、新中国を打ち立てた孫文と蒋介石はやがて袂をわかつようになり、孫又は悲願の中国統一を目前にして倒れてしまう。時代の奔流は、強い絆で結ばれた三姉妹を、国をも引き裂いてゆく―。辛亥革命、西安事件、日中戦争国共内戦…彼女たちは、過酷なまでの運命に翻弄されながらも、中国の激動期を、ひたむきに生きた。感想:タイトルでもわかるように、孫文と次女の慶齢を主に話が展開がされるから、孫文と慶齢は中国近代化の功労者としての描かれていて、中国の財(故宮博物館)を持って台湾に移住する蒋介石と美齢はあまり良くは描かれていない。台湾でも、孫文が尊敬されている風潮で、蒋介石の息子(美齢と結婚前の夫人との息子)が台湾の近代化に貢献したとガイドさんが話していました。晩年をアメリカで過ごしてアメリカで人気があった美齢も、台湾での人気は「翡翠の効果を身を持って体現した人」として・・・・・香港●金像奨最多6部門受賞台湾●金馬奨3部門受賞中国●金鶏奨特別賞/百花奨受賞ベルリン国際映画祭/トロント国際映画祭・正式招待作品
2014.05.15
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劇団四季の舞台でも人気らしい「マンマ・ミーア」映画を観たのは5年も前のことなので、ストーリーさえもあやふやなのですが・・・・年末・年始と元ジャニーズメンバーのDNA鑑定で「父親ではなかった」騒動で思いだした映画だったので、ラジオでも昨日1月25日に紹介したのですが・・・「エーゲ海の小島を舞台にした花いっぱいで結婚式をめぐるとっても楽しい映画」と解説したら、収録後に録音を担当してくれる男性から「父親が3人も候補がいて誰か解らないなんて、どうして楽しい映画なんですか?」とクレームがありました(笑)話は深刻でも、花いっぱいで歌あり愛ありの楽しい映画だったのですが・・・私も、花嫁のソフィが誰を父親にバージンロードを歩いたか???記憶が薄れているのです(笑い)」監督 フィリタ・ロイドキャスト:ドナ:メリル・ストリーブ ソフィ:アマンダ・セイフライド サム:ピアース・プロスナン バリー:コリン・ファース ビル:ステラン・スカルナガルドストーリーエーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナ(メリル・ストリープ)に育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。そして、繰り広げられる結婚式までのコメディチックなドタバタ父親探し。ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小島が舞台なので風景や海の美しさは抜群で、その背景をみただけでも得した気分になれる。大女優メリル・ストリープの歌も踊りも流石で、ピアース・ブロスナンも相変わらずハンサムで素敵。スフィ役のアマンダ・セイフライドは歌もうまくてかわいいし・・・「父親は誰か?」の深刻なテーマも、こんなふうに楽しい映画になるのだと・・・ストーリーよりもスター達の力が映画を楽しくさせてくれました。
2014.01.26
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日経新聞の最近の記事に、働く女性に指示された映画のベスト1が7年前に公開された映画「プラダを着た悪魔」でした。ちょうど7年前2007年1月の飛鳥2のクルーズ旅で観た映画でしたが、私にとってはそれほどの感動はありませんでした。今日のラジオの収録(1月18日放送分)の時に取り上げると、相棒の女性が「私はこの映画大好きで、何回も観て、原作読んで、また観たの。元気が出る映画なの」と言うので、そう、彼女は今31歳。キャリアアップしている真っただ中。この映画はそんな女性の支持を受けたのでしょうね。監督 デヴィット・フランケルキャスト・メリル・ストリーブ アン・ハサウェイストーリー名門大学を卒業し、ジャーナリストを目指すために田舎からニューヨークへとやってきたアンドレア(アン・ハサウェイ)は、幸運にも女性の憧れ、ファッション雑誌『ランウェイ』の編集部へと就職できた。しかもその編集長でファッション業界に対し絶大な影響力を誇る、ミランダ(メリル・ストリーブ)のアシスタントである。だが、ミランダは自分の身の回りの世話をアシスタントに押し付けるなどの横暴な上司であり、今までに何人もがこの仕事を辞めていたのがうなづける女性。ファッションには何の興味もなかったアンドレアが、本来の目的である文芸誌での仕事への足がかりとして、彼女の悪魔のような要求に耐えていくと・・・田舎出身のアンドレアが仕事でセンスアップして、美しい女性に変身していくが・・・
2014.01.08
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360万部売れたベストセラー百田尚樹「永遠の0(ゼロ)」の映画化。原作を読んだ私としてはあの0戦による戦闘シーンをどう映像化するのかと思いながら観に出かけました。近くのシネコン映画館では上映開始したばかりだったのですが、空席も多くてゆったりと観ることができました。監督 山崎貴(三丁目の夕日)キャスト 岡田准一 井上真央 三浦春馬 吹石一恵 風吹ジュンストーリー 司法試験浪人の佐伯健太郎は姉に誘われて自分たちの本当の祖父のことを調べ始める。特攻隊員として終戦直前に戦死した祖父の宮部久蔵とはどんな人間だったのだろう?久蔵を知る戦友たちを訪ねて話を聞くうちに、健太郎の中で「祖父・久蔵」の姿が浮かび上がっていく。感想 『まず、「風立ちぬ」の前にこの映画をみたら、「風立ちぬ」のラストシーンの意味が理解できたでしょうね』の思い・・・・堀越二郎の無念さは、自分が渾身の力で作りだした「ゼロ戦闘機」が、沢山の若い命を落とさせてしまった無念の気持ちが理解できるはず。「永遠のゼロ」を読んで、それが映画になると聞いた時、あの戦争のゼロ戦の戦うシーンは目を開いて見られないだろうと思っていたのですが、自分でも意外なほど「全シーン」をしっかり目を開けてみることができました。コンピューターグラフィックを駆逐したようですが、それでも、臨場感溢れる見事な映像でした。一緒に行った主人は映画では居眠りすることが多いのですが、全シーン真剣に観ていたようです。「素晴らしい映像だった」と言っていました。小説では海軍や陸軍など軍の上層部の無謀な作戦ミスで、多くの若い命が無駄に散ってしまったことを書いていましたが、映画ではその告発はほとんどなく、宮部久蔵と戦闘機のパイロットたちの生と死、生き残った人たちが語る生きることの意味が、若い主人公に大きなメッセージを残してくれた。来年の大河の主役・岡田准一と、再来年の大河の主役・井上真央が主役なんて
2013.12.22
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恋におちて(アメリカ1984年)キャスト ロバート・デニーロ メリル・ストリーブストーリー 恋はするのではなく落ちてしまうもの。クリスマス・イヴのニューヨークの中心部マンハッタンの書店でフランクとモリーは出会いました。家族へのプレゼントの大荷物を抱えた2人はぶつかった時にお互いの紙袋を間違えて持ち帰ってしまったのです。その後、ふたりは同じ通勤列車に乗り合わせ再会してお互いを意識し始めるのです。逢う度に精神的に魅かれあって行く2人は、それぞれ家族を大切にする家庭人であり、魅かれあってはいけないという分別はあるものの、しだいに、互いの感情を押さえきれなくなっていきます。心が家族から遠くに離れていることをそれぞれの妻や夫に気付かれてしまいます。「このごろのあなたは変よ」と妻に言われて、フランクがモリーとのことを妻に話し、「肉体関係はない」と釈明したのですが、「かえって悪いわよ」とフランクの恋が単なる浮気でないと知って妻が怒って幸せな家庭は壊れてしまいます。 妻と子供たちに去られたフランクは転勤の話を受け入れて生活を変えたのですが、1年後のクリスマスイブに再び2人はマンハッタンで再会したのでしたが・・ロバート・デ・ニーロ/恋におちて【LowPコ/V0222】フランクには2人の息子と美しい妻がいてモリーには知的で尊敬できる夫がいる、そんなお互い幸福な家庭があって生活に不満もないのに、恋は突然で、落ちて行く・・・。いくつになっても恋愛感情は理性で抑えきれないものなのかもしれない。デニーロとストリープの名優を共演させ、実に自然なムードで展開するロマンチックな大人の純愛(不倫?)作品。 ニューヨークの郊外に住む2人が乗る通勤電車は補助イスがあって立つている人はあまりいない。通勤電車の恋がなりたつのはそのせいのような・・・ 電車の中で、レストランのランチで語りあう2人はとても楽しそうだ。フランクの話にモリーは実に楽しそうに笑い、フランクは益々饒舌になる。
2013.11.21
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1987年のアメリカ映画15日金曜日のテレビ東京「徹子の部屋」のゲストはロバート・デニーローでした。今、70歳というから「アンタッチャブル」の時は44歳だったのですね!あの、憎々しい、アル・カポネのイメージが強くて、沢山の彼の作品をみましたが、あの時のデニーローが一番印象に残っています。監督 ブライアン・デ・パルマキャスト ケビン・コスナーショーン・コネリーロバート・デニーローアンディ・ガルシャチャールズ・マーティン・スミス ストーリー 1920年代から30年代初期の禁酒法は闇酒場を横行させ、犯罪組織は、酒の密造とカナダからの密輸により莫大な利益をあげていた。特に大都市シカゴで暗躍するのは、あの大ギャングのアル・カポネで、地元の警察や裁判所を買収して市民への殺人も厭わない状況にあった。政府は財務省のエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)をシカゴに派遣する。 ネスは赴任早々、密造酒摘発で手柄を立てようとして密告されて失敗。さらに新聞記者に写真にとられて落ちこむネスが、その帰り道で会った初老の警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)にささいなことで注意されて、その警察官の役職に忠実な態度に信頼を置く。 翌日、オフィスに来たネスは抗争の巻き添えになって死んだ少女の母親から諦めないでと励まされ、「打倒!カポネ」の決意を抱く。そして、マローンを呼び出す。周りに聴かれないように署を出て教会のベンチに座った二人。ネスはカポネ(ロバート・デニーロ)を逮捕する決意をマローンへ打ち明け、信頼できる仲間と班を編成するために協力してほしいと頼む。カポネの実力を知るゆえに躊躇するマローンだが警官としての生き方を貫くことを決意する。そして、2人は新米のジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)と、財務省から応援にきた簿記係のオスカー・ウォーレス(チャールズ・マーティン・スミス)と四人だけで「打倒カポネ!」を目指し、進んだら後戻りできない必死の覚悟で挑む。ハラハラ、ワクワク、ドキドキのストーリー。ショーン・コネリー他の大スター達が最も輝いた映画だと私は思う。ロバート・デニーロー徹子の部屋で70歳にして2歳の子供がいると言っていた。40歳を越す長男はじめとする6人の子供と4人の孫。「ゴッド・ファーザーパート2」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「恋におちて」役ごとにその役になりきる「名優中の名優」。わたしが、以前勤めていた会社の男性たちに(当時20~30代で今なら40~50代)人気があった。
2013.11.17
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是枝監督の子役さんの撮り方は素晴らしい!赤ちゃん取り違え事件にあった複雑な2つの家族の中で6歳のケイタちゃんの自然な演技が、なんとも切なくて涙が止まらなかった。監督・脚本・編集 是枝裕和キャスト 福山雅治 尾野真千子 リリー・フランキーストーリー建設会社に勤める野々宮良多(福山雅治)とみどり夫婦は、ある日突然、6年間育てた息子は産院で取違われた他人の子だったと知らされた。本当の息子はみどりの故郷の前橋で電気屋を営む斎木家で5人家族の長男としてのびのびと育てられていた・・・・・2つの家族の戸惑いと苦悩、なによりも、子供たちは、交換される自分たちの境遇に戸惑っている。小さなケイタちゃんの戸惑いと不安がなんともせつない。感想カンヌ国際映画祭でスタンディングオペーションが鳴りやまなかったのは、あのケイタ君の自然な演技と表情にだったのでは・・・・赤ちゃん取り違え事件は昭和40年代に現実に何回かあった。私は50年代に長女を出産した時に、そんなことにならないようにと不安でたまらなくて、長女の顔を見間違えることがないようにと必死だったことを記憶しています。いくつかの取り違え事件で、産院側も気をつけていたはずなのに、事件は、看護婦さんの「悪意(みどりの幸福を妬んで)」で起きてしまった。その犯罪が5年で時効なんて!!!福山雅治さんの素敵な年の重ね方と子役さんの自然な演技で、切ないけれど、とても良い映画になっていました。カンヌ映画祭で審査委員長だったスピルバーグ監督がこの映画をハリウッドでリメークするとのニュースがありました。
2013.09.29
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百田尚樹の「永遠の0」を読んでいるうちに急に観たくなって本日観て来ました。戦闘機としてはその素晴らしさから世界に賞賛された零戦闘機と書いてあったので、零戦の設計者の堀越二郎をモデルにした宮崎駿制作のアニメ映画。戦争映画もアニメ映画も苦手な私が急に観たくなりました。監督 宮崎駿ストーリー 冒頭は大正時代の古き日本の風景で、少年が飛行機に憧れるシーンからはじまります。その少年こそ堀越二郎。そして上京の汽車の中で出会った菜穂子と関東大震災に遭遇して震災の大混乱の東京にたどり着く。その後、大学を卒業して、三菱重工に入社した二郎は飛行機作りに専念。世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという夢を追っていた。ドイツや海外を視察するチャンスもおとづれて、益々二郎の飛行機設計者としての力もとぎすまされるが、設計した飛行機のテスト飛行での失敗が二郎を打ちのめす。静養先の軽井沢で二郎は菜穂子と再会して、恋に落ちる。菜穂子は亡くなった母親から感染して結核にかかっているという・・・「病気を治してから結婚するわ」と約束して菜穂子は療養生活に専念。菜穂子の回復を待って二郎は理想の飛行機設計に明けくれる・・・感想大正時代の古き日本の風景は、その時代を知らない私もリアルに描かれていて懐かし思いで観入ってしまいました。何よりも飛行機の描き方がリアルで素晴らしい。この美しい映像こそが宮崎作品の魅力なのだと再認識しました。今回の映画鑑賞は映画もアニメも苦手な主人が珍しくつきあってくれました。零戦闘機を作った堀越二郎をモデルにしているということで、長く器械の設計をしていたから、興味を持ったのかもしれませんが・・・予告編が続いていた時はぐうぐうねていましたが、関東大震災の時からは真剣に見入っていました。フィクションが苦手な男性にも、このアニメ映画は観る意味があるようです。昔、高校生のころ読んだ「風立ちぬ」「菜穂子」と今回の映画はあまり重なりませんでしたが、堀辰雄夫や立原道造に憧れて軽井沢を旅した時、堀辰雄氏の別荘を探し当てて、思わず面会を申し込んだら快く会って下さった堀夫人(たしか多恵子夫人?)のことを懐かしくおもいだしました。
2013.09.07
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アメリカから見た太平洋戦争終戦時の日本に対する戦後処理。原案は日本の宮内庁で天皇陛下の側近だった祖父を持つ日本人・奈良橋陽子(企画&制作)撮影地はニュージーランドマッカーサー元帥はソフトバンクのコマーシャルでも日本人にお馴染のトミー・リー・ジョンズ監督:ピーター・ウエバーキャスト:マシュ・フォックス トミー・リー・ジョーンズ1945年8月30日、GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサー(ジョーンズ)が日本に上陸し、アメリカによる本格的な日本統治が始まった。マッカーサーは戦争犯罪人の一斉検挙とその戦争犯罪を裁くため、活動を開始する。敗戦を認めた日本、その天皇(片岡)に対する戦争責任の立証と、天皇を逮捕し処刑した際の日本国民の影響を考慮していた。 マッカーサーの命を受け調査を開始したのは、知日家のフェラーズ准将(フォックス)。彼自身も開戦前、大学時代に知り合った、かつての恋人あや(初音)の安否を気に掛けていた。10日間という短い制約時間の中でフェラーズは、東条(火野)、近衛(中村)、木戸(伊武)や宮内庁の職員の関屋(夏八木)ら関係者から聴取を行い、開戦に至る隠された真実と終戦における天皇の役割を暴いていくが、天皇が戦争に関与していない証拠を得ることができない。 天皇への戦犯容疑を晴らしたいフェラーズが、具体的証拠の無いまま最終調査報告書をマッカーサーに提出した。調査書を読んだマッカーサーは、天皇の人物像を見定めようと、フェラーズに天皇との面会を設定するよう命じる。観終わって日曜日のせいか、館内は満席に近かった。マスコミではあまり宣伝していなかったが、2012年9月に第37回トロント国際映画祭でプレミア上映された映画。日本では301スクリーンで公開され、2013年7月27日、28日の2日間で興収1億8,316万6,700円 動員15万7,964人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった作品とのこと。皇居を撮影することも初めてとのことで、日本は天皇の話題はやはり控えめのようですが、終戦をアメリカ側からと日本側からの両方の観点で描かれている映画。2人のアメリカ人のお陰で今の日本があるのかもしれない。現代史を知るのに貴重な映画の一つだと思う。
2013.08.18
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「植物人間のような意識のない人の脳はどうなっているのだろう?」そんな疑問を以前から持っていた私は昨日この映画を観てきた。原作 乾禄郎監督・脚本 黒沢清キャスト 綾瀬はるか 佐藤健 オダギリ・ジョー 中谷美紀ストーリー自殺未遂で1年も眠り続ける幼なじみである恋人・淳美(綾瀬はるか)を救い出すため、浩市(佐藤健)は昏睡(こんすい)状態の患者と意思の疎通が可能となる先端医療・センシングを受けることにした。そして、センシングを繰り返し淳美の潜在意識に接触していくうちに、浩市は不思議な光景を見始めることになる。現実と仮想の境界が交差していく中、浩市は淳美と幼少時代を過ごした島へ行ってみた。そこは、彼が父の転勤で小学生の頃の3年間過ごした場所で、淳美とはそこで出会ったところだった・・・・・・恋人の脳の中に入り込んで相手の脳と交流することは可能なのだろうか?昏睡状態の人間の脳は周囲の動きを感じ取っているのだろうか?・・・****近所の同年代の女性が3年前に突然倒れて意識不明の昏睡状態でいる。親戚の人がお見舞いに行って「まだ若いのに可哀想に」と言ったら涙を流したと聞いた。(周囲の人間の声は聞こえ、意識は残っている)と感じたそうだ。何度か自宅に戻って転院を繰り返していまだ倒れた時と同じ状態。3年の間に同居していた姑94歳が亡くなった(老衰)。出産が遅かったから娘も息子もまだ学生(?)。無口なご主人を支えて商売を手伝い、舅姑の世話をして、まさに一家の要の彼女。死に切れないに違いない。一日も早く昏睡状態から覚めてほしいと願う。セイシングはまだ現実には行われていないことなのだろう。
2013.06.08
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カンヌ映画祭の出品作品にこのタイトルの映画が出品されていた。主演はレオナルド・デカプリオ。ずっと昔に観たロバートレッドフォードの映画を思い出した。原作の小説がベストセラーになったようだが読んでいない。ただ、ストーリーは私の好みではない。ロングアイランドの豪邸街、レッドフォードの美しさ観る楽しさがあった。 原作 F/スコット・フィツジェラルドキャスト ロバート・レッドフォード ミア・ファロー ストーリー 1920年代のアメリカニューヨークを舞台に アメリカの豊かさ、持てる者と持たざる者の対比、退廃的と思えるような割り切れなさの余韻が残る物語 上流階級の男と結婚した初恋の女デイジー(ミア・ファロー)が忘れられない男ギャツビー(ロバート・レットフォード)は貧民からのし上がって謎の富豪として デイジーの住むロングアイランドの対岸に豪邸を建てて夜毎パーティを催す そして、デイジーとの8年振りの再会でギャツビーはデイジーを夫から奪い結婚することを願うが、デイジーにとってギャツビーとの情事は女遊びの絶えない夫との結婚生活への不満からくる恋のアバンチュールに過ぎない 理不尽なギャツビーの死、周囲を不幸にしてもデイジー夫婦の自分達の贅沢な暮しを最優先にして当然の奢りが観ていてつらい、が、 20世紀前半のアメリカの豊かさはこの映画でも想像できる。 豪邸が海と住宅が一体になっているロングアイランドの素晴らしい環境や、レッドフォードの綺麗さ格好良さは、今でも記憶に残る映画である。***以前、アメリカの東海岸を旅行した時に、この映画の舞台となった場所、特にニックの小さな家があった場所を探し当てたくて、ロングアイランドをタクシーで回ったけれど・・・あんな素敵な入江は見つからなかった。
2013.06.08
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1946年ヴェネツア国際映画祭で特別賞、そして、1980年日本キネマ旬報でベストワンに輝いた名画が、今、再注目されていると言うニュースを見たのですが、かなり古い映画で、私にはその素晴らしさがよく解らないのですが、印象は鮮明なものがありました。今年2013年にパリ・オペラザバレー団の日本公演で再注目されたのでしょうか?監督・マルセル・カルレ キャスト キャアスト ガランス=アルレッティ パティスト=ジャン・ルイ・バロー フレディリック=ピエール・ブラッスール ☆ガランス以外の人々は実在の人々と言われているようです。ストーリー 19世紀のパリ。劇場街(犯罪通り)は夢を求める人々でごった替えしていた。天井桟敷とは、入場料が安く、芝居好きが集まる大衆席。(この映画は2部構成で上映時間も長い)美しくあけっぴろげな美女ガランスをめぐる3人の男たち。パントマイム役者のパティスト、女たらしで後で人気役者になるフレデリック、お金持ちの伯爵。 フレデリックはガランスに一目惚れして、饒舌に口説くのだが、ガランスは軽くあしらうだけだったが、ガランスと「フュナンビュール座」の無言劇(パントマイム)の余興を楽しんでいた。そしてフレデリックは、そこの隣で一緒に余興に見入っていた紳士から懐中時計を巧みに盗み去る。そのことで濡れ衣を着せられたガランスを救ったのが、盗難の一部始終をみていたバチストは、パントマイムでコミカルに再現してみて、彼女の疑いは晴れる。このことがきっかけで、バチストはガランスに恋してしまう。 何故、この映画が専門家の間では評判が高いのか?(見たのは若い時だったせいか)ただ、鮮明に記憶しているいくつかのシーンがある。
2013.05.13
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木下恵介監督がどこかの映画祭で脚光を浴びているとニュースを最近みたことがあった。ヨーロッパだと思うが定かでない。私が子供の頃、街に1軒しかない映画館にこの監督の映画が上映されると「学校推薦」みたいな感じで「みていいですよ」と言われた記憶がある。どれも、感動作ばかりで涙が止まらなかった覚えがある。中でも「二十四の瞳」は代表作。監督 脚本 木下恵介主演 高峰秀子ストーリー昭和の初めの頃、新任の女教師として大石先生(高峰秀子)が小豆島の岬の分教場に赴任して、一年生12人の子供たちの受け持ちとなります。良い先生になろうとする大石先生ですが、田舎の古い慣習に苦労します。ある日、大石先生は子供のいたずらによる落とし穴に落ちてアキレス腱を断裂、長期間学校を休んでしまうと、先生に会いたい一心の子供たちは遠い道のりを泣きながら見舞いに来てくれたのです。でも、しばらくして、大石先生は本校に転勤となります。その頃から、軍国主義の色濃くなり、登校を続けられない子供も出てくる時代になって、結婚した先生は軍国教育はいやだと退職してしまうのです。戦争が始まり、男の子の半数は戦死し、大石先生の夫も戦死してしまいます。長かった戦争も終わって、大石先生はまた分教場に戻り教鞭を取ることになったのでした。そんな時、かつての教え子たちの同窓会が開かれたのですが、その席で、戦争で失明した教え子の磯吉は一年生のときの記念写真を指差しながら、全員の位置を示したのです。そして、みんなに 真新しい自転車を贈られて大石先生は胸が一杯になり、涙が溢れとまりませんでした。感想田村高宏(磯吉) 笠智衆(男先生)など松竹映画で活躍された俳優さんたちが多くでていたて、大女優高峰秀子さんの映画の中でも最も感動作。野菊の如ききみなりし・喜びも悲しみも幾年月・楢山節考など数多くの感動作品を残している木下恵介監督はもっと評価されてよいとずっと思っていました。
2013.03.27
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卒業シーズンだから思い出したわけでなく、友人夫婦との旅行中に思い出した映画。友人夫婦も私たち夫婦も共に結婚40年。2組ともあきれるほど仲が良い。それでも、結婚までのいきさつにはいろいろあった。監督・マイク・ニコレズ音楽・ポール・サイモン ディラ・グルーシンキャスト ダスティン・ホフマン(ベンジャミン) キャサリン・ロス(エレーヌ) アン・バンクロフト(ミセス・ロビンソン)ストーリー学問でもスポーツでも、賞という賞を獲得して、ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は大学を卒業したが、それがなんのためなのか、彼は将来に対する不安でいらだっていた。だが、そんなベンジャミンの心も知らず両親は盛大なパーティーを催した。口先だけのお世辞やへつらいにいたたまれず部屋に逃げこんだベンジャミンを、ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)が追いかけてきた。彼女は、強引にベンジャミンを家まで送らせ、決して誘惑してはいないなどと口ではいいながら彼の前で裸になって、彼を挑発した。ちょうどそこへ、ロビンソン氏が帰ってきたので、その場は何事もなかったが、この誘惑はベンジャミンにとって強い刺激となり、数日後、彼は自分の方からデートを申し込んだ。こうして2人は、しばしばホテルで会うようになった。だが、この2人の関係は、ロビンソンの娘エレーヌ(キャサリン・ロス)が学校休みで戻ってから、大きくくずれていった。両親の勧めで、初めはいやいやながらエレーヌとつき合ったベンジャミンだが、その可憐さ、清純さに次第に本気で愛するようになった。娘の恋に嫉妬したロビンソン夫人は、ベンジャミンに娘とつき合ったら、自分との関係をバラすと脅迫した。しかし、この脅迫も、ベンジャミンをさらに激しい恋にかりたてるばかり。ついにロビンソン夫人は捨身の妨害に出て、ベンジャミンとの関係を明らかにした。ショックを受けたエレーヌは、学校へ戻った。そのエレーヌをベンジャミンは追った。だがそこは、ロビンソン夫妻が娘と結婚させようとしているカールという青年がいた。それでもベンジャミンは、エレーヌを追ったが、とうとうエレーヌとカールの結婚式が挙行されることになった。式は進み、クライマックスに達した時、ベンジャミンが飛び込んできた。両親や参列者を押しのけると、彼は花嫁を盗み出し、通りかかったバスに飛び乗った。バスは永遠なる結婚の幸福へと走り去った。感想学業だけの秀才のベンジャミンが息子自慢の母親の友人に誘惑されて、その友人の娘に恋して結婚式場から連れ去る・・・・・その後のことが気になった映画だった。占いをやってみても、友人たちの話を聞いても人生いろいろ、「卒業」の略奪婚のあと、お互いの両親からもゆるされないだろうこの2人が、自分の人生を切り開いて幸せになれたかもしれないと思えてきた。
2013.03.12
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先に紹介した新田次郎「八甲田山死の彷徨」の小説を映画化した作品。八甲田山系の酸ケ湯では今日、再び積雪量記録更新中(5・6m)とのことで、この地でロケしたこの映画も日本映画史上類をみない過酷なロケだったそうです。監督 森谷司朗キャスト 高倉健 北大路欣也 三國連太郎 ストーリ昨日の小説を映画化したもの厳寒の八甲田山中で過酷な訓練と言うよりもどのくらいの寒さに人は耐えられるかの人体実験だった。神田大尉(北大路欣也)率いる青森5聯隊は雪中で進退を協議しているとき、大隊長(三國連太郎)が突然“前進"の命令を下し、指揮系統の混乱から、ついには199名の死者を出す。徳島大尉(高倉健)率いる弘前31聯隊は少数精鋭で210余キロを、11日間にわたる全行程を完全に踏破する。吹雪の中を彷徨中で神田大尉が「天は我々を見放したか!」と叫ぶ。追記36年前のあの過酷なロケに耐えたスター俳優さんたちは、今でも現役で活躍されていることにあらためて驚いてしまう。配役をみるだけで東宝の力の入れ方がわかる(亡くなった名優さん達も多い・・緒方拳 島田正吾 大滝秀治 丹波哲郎 藤岡琢也など高倉健さんも凍傷になったほどの過酷なロケで、脱走した俳優さんも多かったとのエピソードが残っている。今年の北日本、八甲田周囲を襲う大寒波と豪雪に北国の人たちは「天は何故にこんな過酷な仕打ちを我々にするのか!」と叫びたくなっておられることでしょう。
2013.02.25
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監督 山田洋次 音楽 久石譲キャスト 橋爪功 吉行和子 妻夫木聡 蒼井優ストーリー昔の映画「東京物語」のリメイク。山田洋次監督が「小津安次郎監督に捧ぐ」と言う気持ちで作った映画とのこと。瀬戸内海の小島から東京に住む子供たちに会いに両親が上京して、医者の長男、美容師の長女、舞台装置の仕事をする次男の元を尋ねていく。登場人物はみんな良い人たちで、一生懸命に働いて小さな幸せを見つけて暮らす人々。けれど、みんな何か時間に仕事にと追われて生きている。両親の上京を自分たちなりに歓迎しているのだが、自分たちの生活ベースを変更しようとはしない。東京家族たちは自分たちの生活リズム中で真面目に生きている。時間も心も「親の老いを気遣う余裕がない」中で、母親が急死してしまう。葬儀は瀬戸の小島でやるのだが、瀬戸内海の小島の生活はゆったりと時が流れる。住む人たちも妻を亡くした男を気遣ってくれる心のゆとりがある。一生懸命に頑張って生きる東京家族にない時間と心のゆとりが・・・・感想68歳の母親役の吉行和子さん(本人はもっと高齢なはず)大島紬の着物姿がステキでした。東京家族の姿はまさに現代の庶民。悪意はないのに優しさが感じられない。私自身、父親が亡くなってから田舎を離れて我が家で同居した母親に対して「東京家族」と同じだったのかもと思って・・・涙が溢れた。同年代の女友達4人で観に行ってきたのですが、みんな昔の「東京物語」を知っていて、「妻夫木さんの役は死んでいた設定だったはずよね。蒼井優ちゃんが原節子さんの役んsのよね。母親の東山ちえ子さんは68歳の設定だったの?年寄りだと思っていたら、私たちよりもちょっとうえなだけなの!」「現代に置き換えるなら町医者ならもっと良い家に住んでいるわよね。次女の役は杉村春子さんだったから、もっときつく感じたわ」と、それぞれ昔の映画と比較してみていたようです。
2013.02.07
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この冬はスキーのゲレンデにお客が戻ってきたと言うニュースをみていたら、思い出した映画があった。オードリー・ヘップバーン主演の「シャレード」監督 スタンリー・ドーエンキャストオードリ・ヘップバーン ケーリー・グラントストーリースキー旅行先で、富豪の夫・チャールズとの離婚を決意したレジーナ(オードリー・ヘップバーン)。旅行からパリの自宅に戻ると、部屋は空っぽで家財道具も夫の姿もない。そこへ、司法警察の警部が現れて夫のチャールズの死を告げる。警部によれば、チャールズは家財道具のすべてを競売にかけ、その落札代金25万ドルを持ってパリ脱出のために列車に乗ったのだが、列車から誰かに突き落とされたと言う。夫の遺品は。小さなバッグに手帳、櫛、万年筆、レジーナに宛てた、切手を貼った未投函の手紙とパスポートが4通。警部が告げたのはチャールズの素性は本名はボス、第二次世界大戦中に、25万ドル相当の金塊の輸送任務に他の3人とあたったが、隠して終戦後に4人で山分けすることにした。が、戦争のドサクサの中で、チャールズが金塊をこっそり掘り返し、持ち去ったのだという。チャールズが持ち去った25万ドルのありかは妻のレジーナが知っているに違いないと信じた他の3人から「金をよこせ」と脅迫されるレジーナ。不安におののくレジーナの元へ、スキー旅行先で知り合ったピーター・ジョシュア(ケーリー・グラント)が現れる。3人の脅迫からレジーナを守ろうとするピーター。しかしだれが味方で誰が敵かわからないままストーリーは展開する。★ 第2次世界大戦の混乱に隠した金塊をめぐって繰り広げられるサスペンスストーリー。★ ヘップバーンとケーリー・グラントの競演が見どころ。セーヌ河クルーズのラブシーンが印象的。★ ヘップバーンの衣装はジバンシーのデザイン。★ 切手ってそんなに高価なものがあるの???
2013.01.19
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今まで一番感動した物語は「レ・ミゼラブル」。昨日上映中のミュージカル映画「レ・ミゼラブル」を観てきました。原作 ヴィクトル・ユゴー監督トム・フーバーキャスト ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ アマンダ・セイフライドストーリー19世紀のフランス。革命の混乱と格差の中で、一きれのパンを盗んだ罪でバステイーユの牢獄に19年間服役して仮釈放したジャン・バルジャンは、一夜のの宿を提供してくれた教会から銀の食器を盗み、再び警官に捕まるが、司教が「差し上げた物です」とかばってくれて、銀の燭台まで差し出してくれた。反省したバルジャンが鍛え上げた重労働に耐える力と怪力とである町の市長にまで出世。仮釈放中で出頭義務を怠ったバルジャンを追い詰めるジャベールからの逃亡生活。その、逃亡生活の中で、薄幸な女から娘コゼットを託されたバルジャンがコゼットを育て上げ、革命の闘士として負傷したコゼットの恋人を地下水路をつたって助け出す。コゼットを託す相手の出現で自分の役目が終わったことを察したバルジャン・・・・あまりにも有名なストーリー。小6の時に毎朝、担任の先生が朗読してくれたのを聞いてから、私の最も深い感銘を受けたも物語になったが、その後ダイジェスト版を何度も読んでもあの、レ・ミゼラブルの朗読を聞いた時の感動は得ることができなかった。ミュージカル映画で物語を知らない人が見てもストーリー展開が解る構成になっていた。ただ、19世紀ののパリは汚すぎました。地下水道も想像以上の汚さで・・・コゼットの美しさが救いの画面展開。ただ、ジャベールとバルジャンの死は私の記憶と違っていた。クリスチャンのバルジャンの死は食事を断って衰弱する選択したような記憶なのですが・・・世界で最も有名な物語と思っていたら、家族がストーリーを知らなかった???あの映画を観ればわかるとおもうけれど・・・あまりにも感銘を受ける物語なので・・2度は疲れてしまいそう・・・娘たちの子供の頃「ああ、無情」を読んであげたはずなのに・・・・
2013.01.13
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今日、テレビ東京で放送していた。以前、この映画を観た時はストーリーの出だしに娘が付き合っていた熟年男に嫌悪感を持ってしまって内容も忘れてしまった。ただ、2005年にアメリカの東海岸を旅行した時にこの舞台と同じ景色に出会って、この映画を思い出して、もう一度観たいと思っていた。監督 脚本 制作 ナンシー・メイヤースキャスト ダイアン・キートン ジャック・ニコルソン キアヌ・リーブスストーリー一度の結婚経験のある独身の54歳の人気劇作家エリカ・バリー(ダイアン・キートン)の娘マリンがエリカの海辺の別荘に音楽業界で活躍する63歳のハリー・サンボーン(ジャック・ニコルソン)を連れてきた。ハリーは若い女性が恋愛対象の結婚経験ゼロという独身プレイボーイ。マリンと過ごすために訪れるのだが、精力剤を使用して突然の心臓発作に見舞われてしまう。何とか一命は取り留めたものの、医師(キアヌ・リーブス)の指示で、療養の為、そのままエリカの別荘にしばらく滞在させられる破目になる。そして、ハリーと若い医師とエリカの関係が展開されるのだが・・・前に観た時は娘の恋人が63歳で、その男とその娘の母親との恋愛の行方なんて・・・アメリカの男女の関係ってここまできたの!!と、到底受け入れられないものを感じたのですが・・家のテレビでみるとコメディーチックな大人の恋愛と楽しめた。あの別荘のある場所は、あそこだったのかしらと7年前の旅行を思い出したり・・・ダイアン・キートンは好きだけれど、ジャック・ニコルソンが苦手なので・・・エリカにはキアヌ・リーブスを選んでほしかった(笑)
2012.12.17
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朝鮮半島が南北に分かれて60年が過ぎた今、北朝鮮のミサイル発射のニュース。思い出したのが昔見た映画「慕情」だと言ったら不謹慎でしょうか。舞台は1949年の香港でした。香港がまだ英国統治下の頃(?)朝鮮戦争の勃発前の香港を舞台にしたラブストーリー。朝鮮戦争は1950~1953年年。私が四半世紀も前に香港を旅した時にもガイドさんに「ここが映画慕情の舞台となった場所です」と説明をうけました。あれから四半世紀経った今でもあの場所は「慕情の舞台」なのでしょうか?監督 ヘンリー・キングキャスト ジュニファー・ジョーンズ ウイリアム・ホールデンストーリーイギリス人を父とする混血娘で女医のハン・スーイン。戦死した軍人の夫を想う失意の日々を送る彼女は、医療への献身に生きるすべを見出していた。そんな折、彼女はアメリカの新聞記者マーク・エリオットと出会う。お互いに惹かれ合うものを感じていた2人だったが、その幸せは長くは続かなかったのです。新聞記者のマークが朝鮮戦争の取材に出かけて帰らぬ人となってしまうのです・・・あの映画からもう57年、南北朝鮮にまだ和が訪れていない・・・
2012.12.13
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近隣の国とのトラブルのニュースを見るたびに暗い気持ちになってしまいます。算命学の師(故・高尾義政宗家)が日本は2012年を鬼門通過時期と言っていたのですが、国内の政治の混乱が外圧そして天災とまさしく鬼門現象の様相です。大国の日本を罵倒するエネルギーの凄さをみると思いだす映画があります。「セブン・イヤーズ・イン・チベット」原作:ハインリヒ・ハラー 監督:ジャン・ジャック・アノー キャスト:ブラット・ピット デヴィド・シューリス ストーリー 実在したオーストリアの世界的登山家ハインリヒ・ハラーの、実体験もとづく原作を映画化した作品。 1939年、世界最高峰の制覇を目指し、ヒマラヤ山脈へと向かった登山家ハラー。だが彼は第二次世界大戦の勃発により、イギリス軍の捕虜となってしまう。登山仲間とともに、ヒマラヤ山脈を越える決死の脱出を図るハラーたち。そして逃亡の果て彼らは、チベットの聖地へとたどり着いた。信心深い仏教国であるチベットの人々はそんなハラーたちを暖かく迎えてくれた。 そして、ハラーは王子(ダライ・ラマ)の家庭教師になって英語や見てきた世界のことを教える。だが、時がたち第2次世界大戦の終わった頃、平和だった仏教国に突然と中国軍が攻め入る。 そして、王子が国外に追放されてしまったチベットをハラーも後にして帰郷したが、チベットでの7年間は登山家ハラーの生涯でも魂を揺さぶられる一大叙情詩のような幻想的な日々だった。 ★近年、5千メートル高地まで鉄道が引かれたチベットがテレビでも放送されていました。でも、鉄道も道路もできたチベットに尺取り虫のように大地に全身をつけて巡礼するチベットの人々の姿がありました。 ★世界大戦の終了直後(時期は不明?)に敬虔な仏教国を襲ったイキナリの侵略。 ★この映画で私の脳裏にもその侵略の理不尽さの恐怖が住みついてしまいました。
2012.08.29
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名画中の名画「カサブランカ」を昨日の夜BS日本テレビで放送していました。何度みても飽きることなく、新しい発見がある映画。沢田研二の歌う♪ボギーボギーあんたの時代は良かった 男がピカピカの気障で居られた♪の歌を口ずさみながら、リックのかっこよさとイルザの美しさに酔いしれる。この映画はアメリカ脚本家組合はの優れた映画脚本ベスト101の第1位に選ばれる。 脚本はエプスタイン兄弟&ハワード・コッチ 監督マイケル・カーティス 主演 ハンフリー・ボガート イングリット・バーグマン ストーリー 第2次世界大戦のさなか、モロッコのカサブランカを舞台に、 リック(H・ボガート)の経営するナイトクラブに反ナチス運動家ラズロ夫婦が来店する。 彼の妻イルザ(I・バーグマン)はかってリックが愛した女。 反ナチス運動家ラズロの生き方に一目おいたリックは命がけで旅券を確保しリックの元に残ろうとするイルザとともに飛行機で旅立たせる。 あまりに格好良過ぎるリック(H・ボガート)と美し過ぎるイルザ(I・バーグマン)の存在だけでも見いってしまう映画。 リックのセルフの一言一言がポエムのように心に残る バーグマンの瞳のキラキラした輝きと美しさはリックでなくても 「君の瞳に乾杯!」と叫び酔いしれたくなる。(女性はある瞬間にあんなに美しくなれるんだ・・) 映画通の人の選ぶ美人女優第一位は「イングリット・バーグマン」でこの映画は彼女が最も輝いていた時の作品。 (あんなに美しく輝く瞳に見つめられたら好きにならずにはいられない) この映画が何故いつまでも色あせない名画ののか? (1)第二次世界大戦の中での反ナチス思想 (2)弾圧の中の愛国心(フランス人が国歌を歌うシーン) (3)主人公リックの男の美学のテキストのような格好の良い生き方 (4)戦時中の究極のラブストーリー (5)ラストの後味の良さ (6)ストーリー展開が見事(飛ぶ鳥後を濁さずリックが何故ラズロ夫妻を助けたか?自分が彼らを助けたことで起きる店のこと、従業員たちのことまできちんとしている) 昨夜(ゆうべ)のこと?そんな昔のことなど覚えていないよ今晩?そんな先のことなど約束できない。♪時の過ぎゆくままにこの身をまかせ・・・♪昨夜見た余韻が阿久悠さんの歌詞をまた口ずさませます。
2012.07.09
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監督 原田眞人キャスト 役所広司 樹木希林 宮崎あおいストーリー作家の井上洪作(役所広司)は子供の頃に父親が台湾に転勤した時に、家族から離れて1人親戚に預けられたことで、母親に(見捨てられた)ような苦い記憶があった。妹家族と暮らす母親(樹木希林)を時々、自宅にあずかるのだが、母は確実に老いていく。老いていく母をめぐって世話をする家族の生活が、沼津や湯河原や軽井沢の四季の情景の中で時には騒動を引き起こしながら展開する。そんな日本のどこにでもある情景が母親の八重を演じる樹木希林の迫真の演技で、自分の母親を見るような気持ちにさせられる。感想友人たちとランチをした時に、突然観に行こうと言うことになり4人で観に行って来た。4人とも老親の介護経験があるから、樹木希林演じる八重の中に自分たちの母親の姿を見て、涙ぐんでしまった。でも、けして、辛い気持ではなく、「私たちはどんな風に老いていくのかしら?」と言う思いも4人一緒。「結局は親の老いからも、自分たちの老いからも逃げられないわね」と、団塊世代にとって、樹木希林演じる八重は未来の自分かもしれないと思いながら帰途につきました。
2012.05.27
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私のお薦め映画のベスト5には入っている1955年のアメリカ映画。 巨匠デヴィット・リーン監督には珍しい軽いラブロマンス映画。 でも、流石に名匠の作品だけあって何度みても細部までこだわった完璧さに圧倒される。 ストーリーはアメリカのハイミスOL(キャサリン・ヘップバーン)が休暇を利用しベネチアに旅行し、プレイボーイの中年男に出会い、恋して別れると言う単純な内容だ。 イタリアのプレイボーイが分別くさいハイミスを口説くセリフ。 「お腹がすいている時はビフテキでなくても我慢しなさい、ラザリア(今回はスパゲティ)でもおいしいはず。お腹が空いているなら食べなさい。 私はハンサムな青年でもなく---妻子ある中年の男。それでも今出会ってお互いを意識している、それだけで恋の始まりには十分」ー???ーーたしかそんなセリフ。 デートに足の先までおしゃれする女のときめきが痛いほど伝わり、ひと時の戯れと割り切って楽しむ男の身勝手さがつらい。 そして、大人の女の理性を振り絞って別れ切り出し、未練を断ち切ってベネチアを去って行く女。迷路ベネチアを案内してくれる少年の存在が良い。分別くさいハイミスと老成した少年のほのぼのとした友情がアクセントになっている。 ベネチアの街は多分今も変わっていない気がする。 20代で見たときは中年の男と女の旅ロマンスの話とだけの印象、30代で女の魅力に気が付き憧れて、40代では、男の魅力に気がついた。そして50代、いつか、女の分別も理性も蕩かしてしまうイタリア男に会いたいと期待して、ベネチアだけは1人で旅したいと思っていたはずなのに、今年5月に主人が「地中海クルーズの旅」を申し込んでくれた。ベネチアは1955年と変わっていないと思って先日2人でDVDを観た。憧れのベネチアに行けることになったと思うと、景色や街に興味深々で、60代に入った私にはあの女たらしのプレーボーイに魅力が感じなくなっていた(笑)・・40代50代にはステキナ恋に思えたのに・・・60代は恋する気持ちが解らなくなってしまったのかもしれない。憧れていたベネチアの旅。1人で行きたかったベネチア。今年5月には主人と一緒に行くことに抵抗なし(笑)
2012.02.18
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12月になると思いだす物語があります。「忠臣蔵」子供の頃から何度も観た(東映)物語で、テレビでも何度も映像化され、そのたびに又観てしまう物語です。「四十七人の刺客」は東宝映画が100周年記念作品として威信をかけた作品だそうです。確かに配役は豪華です。監督 市川こんキャスト 高倉健 中井貴一 石坂浩二 森繁久弥 西村晃 浅岡ルリ子 宮沢りえ 黒木瞳ストーリー 元禄時代、藩主が江戸城内で刀を抜いて喧嘩を仕掛けたことで、赤穂藩がお家とりつぶされたことで、赤穂藩の武士たちが、喧嘩両成敗でなく赤穂藩だけが成敗されたことへの抗議を示すために、喧嘩相手の吉良上野介を打ち取って、主君のあだを打つ話。 この物語が何故、こんなにも繰り返し、舞台、歌舞伎、映画、テレビでドラマ化されるか。 「四十七人の刺客」では大石内蔵助が中心に描かれている。もちろん高倉健が大石内蔵助。東宝100周年記念だけあって、打ちいる先の吉良上野介の屋敷も素晴らしい。NHKの大河ほどの討ち入りまでの過程は描かれていないが、ストーリーを知っている者には十分に楽しめる作品です。忠臣蔵は四十七人の1人1人にドラマがあって、どの切り口からでもドラマチックな展開になるのですが、観るたびに、大石内蔵助こそが「忠臣蔵の偉大なる演出家」だと思ってしまいます。太平の元禄時代に幕府に不満を持つ人々の期待を背に受けて、複雑な屋敷の中で沢山の腕に覚えのある武士たちに厳重に警護された吉良上野介を四十七人で打ち入って1人も殺されることなく目的を果たし、上野介の首を掲げて両国から品川泉岳寺まで江戸市民を観客にして凱旋した赤穂浪士たち。歴史書を読んだことがないので、本当かどうかわからないけれど、何度見てもこのストーリーは変わらない。大石内蔵助の指揮官として、演出家としての力量にいつも拍手喝采してしまいます。【送料無料】四十七人の刺客
2011.12.19
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莫大なお金をカジノで使い込んだあのティシュ会社の社長の事件で思い出した映画があった。ラスベガスを舞台にした映画「幸福の条件」監督 エイドリアン・ラインキャスト デミ・ムーア ロバート・レッドフォードストーリー夢の実現のために一攫千金を願った夫婦がラスベガスに出かけて大負けしてしまう。その時、妻ダイアナ(デミ・ムーア)を見染めた億万長者ジョン(ロバート。レッドフォード)が彼女の夫デビットに「あなたの奥さんを一晩100万ドルで私に貸してくれませんか」ともちかける。100万ドルをクールに一度に賭ける大富豪。部屋はスイートルームで毎晩のようにパーテーが開かれている。一夜妻を承諾した妻はホテルの屋上からヘリコブターで豪華ヨットに招かれる。不況で失業した夫との貧乏生活に比べて億万長者との生活は夢の又夢のような生活だが、妻は、再び夫の元に帰っていく。やはり幸福は2人で夢を実現するために頑張った貧乏な夫との生活にあると、夫のもとへ戻るストーリーだ。100万ドルを賭ける大金持ちたちはカジノ側にとっては大事な客。スイートルーム、クルーザー、ヘリコブターはカジノ側が用意したものだったのだろうか。R・レッドフォードフアンの私にはかっこ良い大人の男の優雅な遊び方に見えたあの映画も、あの製紙会社の元会長の事件を知ったら、危険な遊びに思えてしまう。あのかっこ良かったジョンとあの愚かな会長がだぶってしまって、ジョンを振って夫デビットに戻ったダイアナの選択は正しかったと思えてきた。
2011.12.04
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今夜10時BSプレミアムであの懐かしい「ひまわり」が放送される。監督: ヴィットリオ・デ・シーカ 製作 カルロ・ボンティキャスト: ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ リュドミラ・サヴェーリエワストーリー第2次世界大戦の最中のイタリアで出会って愛し合って結婚した若い夫婦のアントニオとジョヴァンナだったが、2週間後夫は戦争に行ってしまった。そして戦争が終わっても帰らず「戦地で行方不明」と言う通知。納得できなかった妻ジョヴァンナは、入国の難しいロシアに夫を探しに出かけて行ったのだが・・・北国の地ロシアに見渡す限りひまわりが咲き乱れる真夏の時期だった。広大なロシアの大地を夫の消息を求めてひまわりをかき分け探し回る妻が、やっと探し当てた夫には、美しい妻と子供がいた。平和につつましく暮らす一家の情景を見て、妻は逃げるようにイタリアに帰っていく。妻を追って夫もイタリアに戻ってきたが、すでに2人の心はかみ合わずに夫はロシアの家族の元に帰っていく。☆イタリア映画を代表する大スターの共演☆共産圏のロシア(当時はソ連)とイタリアの合作で評判をとったが、実際は撮影地は?撮影地はかなり制限されていた時代の作品。☆制作のカルロ・ボンティは「道」や「鉄道員」の製作者でソフィア・ローレンの夫☆このすれ違いは、夫は戦地ロシアの極寒に行き倒れて凍傷を負って瀕死の時に若い女に助けられて、しばらくは記憶を失っていたせいのようです。この映画を観たのはまだ、主人と結婚前で2人で日比谷の映画館でした。その映画館にロシア人の妻役のリュドミラ・サヴェーリエワさんが私たちの後ろの席にいて上映前に紹介されたとき、その美しさに驚いたことを記憶しています。
2011.11.07
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宮部みゆきの原作も迫力ありましたが、今夜の「火車」迫力ありました。☆ただ、幸せになりたいためにカード地獄におちた女☆親の借金の取立て屋から逃れて普通の生活をしたいために、他人の戸籍を欲しがる女☆孤独が犯罪を呼び込んでしまう怖さ☆買い物データーから孤独の人間を探す容易さひっそりと生きる人たちにおきる、あまりにも身近な犯罪だからよけいに恐ろしい。上川隆也と寺脇康文(やはり刑事役が似合います)がはまり役でした。宮部みゆきさんの一フアンとしては宮部作品を見事にテレビドラマにしてくれたテレビ朝日に感謝します。
2011.11.05
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♪ボギーボギーあんたの時代はよかった♪男がピカピカの気障でいられた♪阿久悠さんの名歌詞が思いだされる名画「カサブランカ」が明日25日の夜10時からBSプレミアムで放送されます。アメリカ脚本家組合の映画脚本ベストテンで何回も1位に選ばれる名画「カサブランカ」脚本はエプスタイン兄弟&ハワード・コッチ監督マイケル・カーティス主演 ハンフリー・ボガート イングリット・バーグマンストーリー 第2次世界大戦のさなか、モロッコのカサブランカを舞台に、リック(H・ボガート)の経営するナイトクラブに反ナチス運動家ラズロ夫婦が来店する。彼の妻イルザ(I・バーグマン)はかってパリでリックが愛した女。リックはアメリカに渡らずに危険なカサブランカでクラブを経営していたのは、恋人のイルザを待つためだったが、再会したイルザには夫がいた。それでも、反ナチス運動家ラズロの生き方に一目おいたリックは命がけで2人の旅券を確保してラズロとイルザをともに飛行機でアメリカに亡命させる。あまりに格好良過ぎるリック(H・ボガート)と美し過ぎるイルザ(I・バーグマン)の存在だけでも見る価値のある映画です。阿久悠さんの歌詞にもあるようにリックのセルフの気障な一言一言がポエムのような響きをもって心に残ります。バーグマンの瞳のキラキラした輝きと美しさはリックでなくても「君の瞳に乾杯!」と言いたくなるはず。映画通の人の選ぶ美人女優第一位は「イングリット・バーグマン」ですが、この映画は彼女が最も輝いていた時の作品です。(あんなに美しく輝く瞳に見つめられたら好きにならずにはいられない) *******何回も繰り返し見た映画だけれど明日は又見てしまいそう。私はリックの時間に関する名セリフが大好きです。気のない女には「昨日の晩、そんな昔のことは覚えていない」「今夜、そんな先のことは約束できない」と言いながら、カサブランカに残ると言うイルザには「ラズロには君が必要。私にはパリでの君との思い出があるから十分だ」と言う。(??記憶では・・・違うかも)
2011.07.24
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今夜、BSプレミアムで放送されるのはトム・クルーズとダスティン・ホフマン共演のレインマン監督:バリー・レヴィンスンストーリー父親が死んで、父親の財産を相続できると思っていた弟(トム・クルーウ)は相続できるのは自家用車だけで、財産は兄(ダステインン・ホフマン)が相続することを知って驚いた。彼は自分に兄がいることを知らなかった。兄がダウン症で施設に入居していることを知って、兄を引き取って財産を手に入れようと考えた弟が兄を引き取りにいくが、兄が飛行機を嫌ったために、車で旅をするはめになる。途中、ラスベガスに寄った時に自閉症の兄が数字の天才であることに気がついた弟はカジノでひと儲けするが、生活の変化についていけない兄を再び施設につれていくが、肉親の情は戻っていた。ラスベガスのカジノの管理体制をこの映画で垣間見た。数字の天才の兄に恐怖の念を抱いたカジノ経営者がなにかいかさまか、トリックでもあるのではと目をこらして監視するが、想像を超えた兄の能力に驚いて、丁寧にお引き取り願う場面があった。最近の映画「ラスベガスをぶっ潰せ」でも「レインマンのように」と言うセリフがあった。
2011.06.06
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7日火曜日BSプレミアム午後10時放送予定フランス・チェコ・イギリス合作監督・脚本 オリヴィエ・ダアンキャスト マリオン・コティヤール ジャン=ピエール・マルタンスストーリー フランスのシャンソン界に燦然と輝くエディット ピアフの47歳の生涯はけして平坦な道ではなかった。 第一次世界大戦の最中に大道芸人の父親とストリートミュージシャンの母親の間に生まれたエディットは母親が子育てを放棄したため、父方の祖母の経営する娼婦館で育ちました。 娼婦のティーティ-ヌに可愛がられ世話されますが3歳で角膜炎で失明してしまいます。ティーティ-ヌと教会に行き聖テレーズに祈りをささげているうちに6歳で光を取り戻したのですが、父親が引き取りに来て、サーカス団と一緒に旅をする生活になります。そして、 大道芸人に戻った父親と共に路上で歌う生活をしていたエディットは15歳で父親から独立して、16歳でキャバレーの支配人ルイ・ルブレに見いだされます。ルイはエディットに「ラ・モーレ・ピアフ」の名前を付けてデビューさせますがエディットの関係者に殺されてしまいます。殺人に関係したと非難され人気を失ったエディット才能を惜しんで救ったのは詩人のレイモン・アッソで基礎からレッスンしなおしてレコードデビューさせたのです。 歌手としての名声は高まったのですが、私生活は家族の愛に飢えた1人の女だったピアフ。心から愛する人が現れました。ボクサーのマルセルと出会いで、けれど、2年後にマルセルが飛行機事故で死んでしまいピアフの幸福な生活は終わるのです。「愛の賛歌」はピアフがマルセルの死を悲しみ嘆き歌った歌でした。 マルセルの死でピアフの生活はアルコールと薬物にむしばまれていきます。47歳で舞台で倒れたピアフの体は老女のように衰えていました。愛を求め続けたピアフ。あの有名歌手と出会って恋をした幸福の時は「バラ色の人生」を歌った。若い人たちへのメッセージをと頼まれると「愛しなさい。愛しなさい」と愛することこそ人生と答えていた。
2011.06.05
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日本テレビの今夜9時から放送されるのはアメリカンドリーム、貧乏のどん底から億万長者になるを実現させた男クリス・ガードナーの自伝をもとに作られた作品「幸せの力」です。私が映画館で観たのは2007年の春でしたが、タイトルと映画の内容がイマイチ一致しないことと、アメリカ社会の格差を思い知った映画でした。主演:ウィル・スミスと彼の息子ストーリー:セールスマンのクリスは骨密度を測る新型医療機器を大量に仕入れて儲けようと思ったが、思うように売れずにアパートの家賃や税金、駐車違反罰金を払えず貧乏のドン底で妻にも見捨てられる。5歳の息子をつれて機器を売りながら食住のその日暮らしに追われる日々。自分の食を抜いても息子に食べさせるクリス。壊された機器を説明書を読みながら自力で治すクリス。景気の良さそうな証券会社の正社員を目指して無休の養成コースで懸命に勉強するクリス。そして念願の正社員になり、辣腕証券マンになり、独立し成功する。映画は億万長者時代ではなく困難な時代を描いたものだ。クルスが息子を抱くときの愛情あふれる抱き方は本当に優しいしぐさだった。クリスと息子の父子愛の姿がとても自然で素晴らしかったが、ウイル・スミスの本当の息子だと後で知って納得した。息子の可愛らしパンフレットにつられて見た映画だった。演技以上に父と息子の愛情溢れるシーンが素晴らしい。仕事に忙しくて子供とのふれあいの少ないお父さんには、是非見てほしい作品。
2011.05.13
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エリザベス・テーラーが亡くなった79歳。8回も結婚して7回離婚。美女中の美女と言われた女優だったが、私が彼女を美しいと思った映画の第1位は「陽の当たる場所」第2位が「花嫁の父」。沢山の映画に出演しているのに、テレビで放送される映画は少ないのは楽しい作品に恵まれなかったのかもしれない。この「陽のあたる場所」も暗いストーリーで何度も見る気にはならない映画でした。テイラーとクリスト、美男美女が主演する話題の小説の映画化で、この映画のテイラーは本当にきれいでした。監督 ジョージ・スティーヴンスキャスト エリザベス・テイラー モンゴメリー・クリスト シェリー・ウィンタース。ストーリー貧しい青年ジョージは親類を頼って都会に出て来たのですが、ありつけた仕事のは水着を作る工場の職工でした。ジョージは理想とは違う職工としての生活の中で同僚の若い娘アリスと恋仲になります。しかし偶然に社長宅のパーティーに紛れ込むことができたジョージは、上流階級の贅沢な生活を垣間見て、社長令嬢のアンジェラと出会いました。アンジェラの美しさに魅せられたジョージでしたが、しょせん高値の花でしかないと思っていました。が、アンジェラは自分を取り巻く男たちと違うジョージに興味を持って自ら近づいてきたのです。アンジェラとの結婚は「陽のあたる場所」へ通じる道でした。急速にジョージの心はアンジャラにかたむいていくのですが、つきあっていたアリスが妊娠してしまいます。陽のあたる場所への道を閉ざされそうになったジョージはアリスを殺すために湖でボートに乗せこぎだしたのですが、殺害を実行できずに迷うジョージにアリスが不安を感じて立ち上がったためバランスを失ってボートは転覆してしまいます。ジョージは溺れるアリスを見捨ててにげてしまったのですが、誰にも気づかれなかったと思ったこの事故で、ジョージはアリスを殺した犯人として逮捕されてしまいます。アンジェラはジョージの無罪を信じていたのですが、彼は電気椅子に送られます。☆話題小説の「アメリカの悲劇」を感動深く名演出した映画。☆エリザベス・テイラーとモンゴメリー・クリフトの共演は撮影中にロマンスが生まれて映画史上に残るすばらしいラブシーンとなった。☆テイラーが最高に美しい時の作品。☆テイラーは富豪の娘でその邸宅の贅沢な造り、広いリビングの一角にビリヤードルームがあって、他の客の話に入っていけないジョージがビリヤードをしていると、取り巻きのお世辞に飽きたアンジェラが話しかけてくるシーンが印象に残りました。
2011.03.24
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加山雄三コンサート(大宮ソニックシティー)に行ってきました。徹子の部屋コンサートで加山さんの魅力を再認識したこともあって、6日に、友人4人と「若大将50周年コンサート」に行ってきました。観客は年齢層が高いものの意外に(半分位)男性が多かったですね。1部は映画の若大将シリーズをバックスクリーンに映し出しての15曲をメロディーで歌いきって、流石若大将!73歳でこの体力!と彼の凄さを見せつけられて・・・2部は多少のトークと先日の武道館コンサートの時のヤンチャーズとの共演映像をバックに持ち歌の他、カバー曲や新曲を歌う構成。一緒に行った友人たちは誰も熱烈なフアンはいなかったのですが、大スターだった彼の50年の歩みはエピソードとして知っていました。大スターの息子としてのデビュー映画・若大将シリーズ(18作)で人気絶頂スポーツ万能で作曲演奏&歌える映画スターおじさんのホテル倒産に巻き込まれての借金地獄でドン底の日々目だなかったタレントのめぐみさんとの電撃結婚テレビドラマ撮影中に雪を馴らす車に巻き込まれて負った大怪我では再起不能とまで言われたこと。映画やテレビドラマに出なくなってからはシンガーソングライターとして大活躍!73歳の現在もワンステージで30曲以上を歌えるそのパワー!趣味のヨットに乗れば冬でも海に飛び込んで泳ぐという体力!そのパワーの秘訣は食事はもちろん、毎日の冷水浴びにあるのかもしれません。60歳過ぎて始めた油絵も素晴らしくて、個展では完売してしまうほどとのこと。観客の男性客は、若大将を目標にしたいと思う人たちなのかもしれません。「ザ・ヤンチャーズ」のメンバーは谷村新司、さだまさし、南こうせつ・アルフィー・森山良子のメンバー全員も、加山さんに憬れてギターを練習して、シンガー・ソング・ライターになったと言っていました。憧れた加山さんと一緒に歌を作ったり歌ったりできることを喜んでいるザ・ヤンチャーズ。人の人生は山あり谷あり、才能を授けられた人ならなおさら山も高く谷も深いのでしょうが、七転び八起きを実践して、人との出会いを大切にして、助けたり助けられたり、そんな若大将の73年が自分たちの人生とだぶったせいか、予想以上の感動をもらえました。ロビーで販売されていた「若大将50年!」CDは飛ぶように売れていて、もちろん、私たち4人とも買ってしまいました。加山雄三『若大将50年!』CD
2011.02.08
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監督・脚本 ロドリゴ・ガルシアキャスト アネット・ベニシング ナオミ・ワッツストーリー51歳のカレンは14歳の時に生んだ子供を生後すぐに養子に出したことで、屈折した気持ちを抱えながら母親の介護をしながらも忙しく働いていた。娘のエレガンス37歳も生後すぐに実親から養子に出された思いが心の傷になっているせいか弁護士として活躍しながら異性愛に対しては屈折した気持ちを抱えている。その母カレンが母親を看取ったあと優しいパートナーと結婚して、別れた娘を探し始める。避妊手術をした娘エレガンスは、妊娠したことを知って生む決心をしたことで生みの母親を探し始める。感想原題はM0ther and Child で母と娘の不思議な因縁の話。父親の影は驚くほど薄い。14歳のカレンを妊娠させた男(少年)は娘が産まれたことも知らないまま普通の生活を築いている。部下のエレガンスを妊娠させた男も彼女が妊娠したことを知っても出産して死んだことは知らない。カレンは探し当てた娘の死を知り、養子に出された孫(娘)が近くにいるのを知る。孫は亡くなった母と同じ目をしていた。カレンは14歳の自分の子供を養子にだしてしまった母親に屈折した思いを持っていたのだったが孫は母親と同じ目をしていた・・・私が学ぶ算命学では六親法と言って6代さかのぼった祖先6代先の子孫までを観る占術がある。方法は母親の星を探して占う方法。父親や祖父は母親や祖母の干合相手。子孫も娘なら子供の星を探すが、息子や男の孫ならその干合相手の子供の星を探す。子供が授かりやすい時は伝達の星が巡ってきた時期(異性を引き付ける時期でもある)と母親になる星が廻って来た時。やはり命の伝達はこの地上に生かされている女の大事な役割なのかもしれない。一緒に見に行った友人は先週まで、新潟の豪雪地帯に住んでいる長女の育児支援に行っていた。私も毎月のうち何日かは2人の娘の育児支援に時間をついやす。娘たちが育児の大変さに押しつぶされないように支援するのはやはり子育ての大変さを経験した母親だからなのだろう。子供がこの地上で生きていくための体力や知恵を身につけるまで、10カ月も体の中で育ててくれた母親の存在があるかどうかは本当に重大なこと・・・カレンとエレガンスの心の屈折はけして物語だからではない・・母と子、命の伝達という一番大切なことを考えさせてくれた映画だった。空いていた館内だったが、2つ空けた隣席の30代の女性がしゃっくりが聞こえるほど大泣きしていた。泣かせる場面はなかったのに・・・
2011.01.26
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「東映時代劇傑作DVDコレクション」は私にとって懐かしい映画ばかり。ホテルで行われた「東映時代劇トーク」の講師は東映の岸田一則氏でDVDのリストを渡された。私が東映の時代劇を観たのは小学生時代で、その頃は東映映画の時代劇全盛期だった。リストの中の60の映画のほとんどが昭和30年代だから、私は全盛期の映画を見たことになる。トークの聴衆はそこそこだったのに映画を見た人は少なかった。同席した主人も「見たかもしれないけれど覚えていない」そうだから見ても覚えていないのかもしれない。おおかたの作品を見た記憶がある私の映画に対する記憶力は凄い宮本武蔵 一心太助(中村錦之助)新吾十番勝負 若様取り物帳 (大川橋蔵)花笠若衆 花笠道中(美空ひばり)など60の映画の主役スターの名前と顔は全部知っている。子供だったからあんなに映画が楽しかったのか・・・映画につれて行ってくれた母の友人が引っ越したせいか東映映画がヤクザ路線に移行してしまったせいか中学に入ってアメリカ映画やヨーロッパ映画に転向してしまった。先日、「最後の忠臣蔵」を見た時に「エンターテイメント性がたりない」と感じたのは昔の時代劇との比較からくるのかもしれない。岸田さんは「最後の忠臣蔵」は70点と評価していましたが・・・私は映画の楽しさを感じなかった。
2011.01.07
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監督 杉田成道 原作 池宮彰一郎キャスト 役所広司 佐藤浩市 桜庭ななみストーリー 忠臣蔵の赤穂浪士の吉良邸討ち入りは47人で主君のあだを打ち、46人が主君に殉じ切腹するが1人が生き残った。大石内蔵助の手で討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。そしてもう1人、討ち入り前日に逃亡したとされている瀬尾孫左衛門(役所広司)がいた。赤穂浪士たちのその後を訪ね回った寺坂吉衛門が16年目に見かけたのは、逃亡した瀬尾孫左衛門だった。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。大石内蔵助が手伝いのおかるに生ませた遺児を託された瀬尾孫左衛門。世間が切腹した赤穂浪士を賛美し、生き残った2人は非難される。遺児のことを秘密にしなければいけなかった瀬尾孫左衛門の役目遂行と武士としての苦悩。感想12月はやはり忠臣蔵をみないと落ち着かない。子供の頃は12月は東映のスターが勢ぞろいする忠臣蔵を毎年のように見た。今年は、先日、テレビ朝日で放送した「大石内蔵助」を見て、今日は、その後の物語「最後の忠臣蔵」を映画館に見に行ってきた。原作も、映画も、舞台も「忠臣蔵」ほど演じられた作品はないのではないかと思う。47人の1人1人の人生がドラマになるし、時代が江戸を代表する元禄時代。どの忠臣蔵をみても「大石内蔵助」こそ最高の舞台演出家と思ってしまう。赤穂城明け渡しの管理職としての手腕。仇討、吉良邸討ち入りを47人のテロリストにせずに武士の鑑にした演出。両国の吉良邸から品川の泉岳寺まで、江戸の市民を観客にして、拍手喝采の中、吉良の首を掲げて凱旋した演出。そして、「最後の忠臣蔵」では赤穂藩取りつぶし後の藩士たちの行く末まで、気にかけたという行きわたった采配が描かれていた。幼子を抱えた妻を離縁し、島原で遊蕩三昧、手伝いの小娘にまで手をつけた大石内蔵助。遺児の娘が気品溢れる美しい娘に成長したのは大石内蔵助の血筋だからなのか?手塩にかけて育てた瀬尾孫左衛門の力なのか?旧浅野家家臣がたいまつを持って加わる嫁入りシーンが美しい。
2010.12.28
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4時間を超えた長時間の見切り席までびっしり入った超満員のコンサートでした。昨夜、武道館で行われたテレ朝「徹子の部屋コンサート」に行ってきました。加山雄三、近藤真彦、高島ちさ子、南こうせつ、三人娘他の沢山のアーチスト勢ぞろいで休憩をはさんで4時間をたっぷり楽しませてもらいました。毎年チケットが入手できなかったのですが、今年は武道館と言うことでなんとか入手できたので、友人を誘って行ってきました。見切り席までびっしり入ったと言うことで「徹子の部屋コンサート」と書かれたフリースブランケットのプレゼント付き。歌わない徹子さんは武道館コンサート開催では最高年齢だそうです。5回以上衣装を替えた徹子さんの衣装は全部あのビーズの巨匠・田川啓二さんの作品で、それだけでも見ごたえありました。沢山のアーチストの中でも70歳を越している加山雄三さんが素晴らしくてトークも歌も一番。今まで若大将フアンでなかったはずの友人は今度は加山雄三コンサートに行こうと言っています。高島ちさ子さんは12人のバイオリニスト3曲弾いてくれましたが、「神田川」「君といつまでも」などの伴奏も素晴らしくって、トークもメチャクチャ楽しい人です。2人の子供の子育ては旦那様に頼りっぱなしとのトークで、司会の渡辺アナウンサーが旦那様を見つけて舞台にひっぱりだしてきた時は会場から拍手喝采でした。「最高にイケメンでそして最高のイクメン」が高島さんの高価なバイオリンを抱えた姿は理想の旦那様そのものでした(ため息)高島さんも「ぜったい手放さない」と年齢層が高かったせいかトイレ休憩も終了後もそんなに混乱がなかったけれど、帰りは1万人以上の観客でしたから九段下をさけて飯田橋まで歩きました。深夜帰りは久しぶりです。
2010.12.08
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松井久子さんが制作・監督・脚本をした「レオニー」を見に行ってきました。3年前に松井さんの講演を聞いた時から「彫刻家イサム・ノグチの母」の映画を企画して「今は資金集めに奔走しています」と言っていました。松井さんの長年の執念が日米合作でシネコン公開映画になったんですね・・・ストーリーは20世紀初めのアメリカで「平凡は退屈」と自分らしい生き方をしたいと願ってレオニー・ギルモア(エミリー・モーティマー)は、日本から来た青年詩人・野口米次郎(中村獅童)の編集者になった。そして2人はやがて、愛し合うようになって、レオニーは妊娠するが、米次郎は日本へ帰国してしまう。 一人残されたレオニーは、未婚のまま子どもを産む。その後、レオニーは産まれた息子をつれて日本へ渡るが、野口にはすでに妻がいた。世界的彫刻家イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの波乱の生涯を描いた伝記ドラマ。原作はドウス昌代「イサム・ノグチ~宿命の越境者」『ユキエ』『折り梅』の松井久子監督の第3作目。原田美枝子、竹下景子、吉行和子など実力派が脇を固める。原作に感銘を受けた松井さんが「折り梅」でシナリオをお願いした新藤兼人に監督をお願いしたら、「作品に対する思い入れが一番強いあなたがするべき」と言われ50歳すぎてから映画監督になった。それからずっと映画化を企画していたこの「レオニー」では脚本も自分でされて制作・脚本・監督と1人3役。夢を実現させていくのに年齢が関係ないことを証明してくれた。映画やテレビの世界でフリーライター、付き人、マネージャーなどの仕事をこなしてきた松井さんの経験や人脈が日米合作の「レオニー」を完成までこぎ着かせた。
2010.11.25
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友人4人で見にいって4人とも見終わった感想は「疲れた!長かったね!意味が良く解らない」でした。米:2010 キャスト:レオナルド・デカプリオ 渡辺謙ストーリーは理解できませんでした。公開中の映画ではキャストも豪華で宣伝も目立った映画だったので暑い中観に行ったのに長く退屈な映画でした。他人の夢の中に潜入してアイデアを盗んだり、意識をコントロールするなんて未来型アクション映画と言うのかもしれませんが、観客に理解してもらう気のない作品に仕上がっていて(理解できない人は観てくれなくて良い)の作り手側の意図を感じる映画でした。8月7日放送予定のラジオ番組内では映画解説(昔の映画)コーナーを持つ映画好きの私が、アメリカ映画嫌いになりそうです。最近のアメリカ映画は本当に面白いと思えないのです。私の感性が鈍ったせいか?アメリカ映画の作り方が私の感性とかけ離れたせいか。何かと忙しい友人たちと久しぶりに会ってランチのあと映画鑑賞したのですが、オシャベリしていた方がきっと楽しかったはず・・・
2010.08.05
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「人生は出会い」だと確信している今の私にぴったりの映画でした。サンドラ・ブロックがアカデミー主演女優賞をもらったことで注目されたせいか、観終わったあとのほのぼのとした味わいが評判を呼んだせいか、平日の昼下がりのシアターの座席はかなりうまっていました。監督&制作ジョン・リー・バンマックキャスト サンドラ・ブロック ティム・マッグロウ クイントン・アーロン体が大きくてビッグ・マイケルと呼ばれているマイケル・オーア(クィントン・アーロン)は家族と離れてホームレス同然の生活をしていた。家族と共に車で帰路に着くリー・アン(サンドラ・ブロック)は、雨に濡れながら薄着で夜道を歩いているマイケルに出会って自宅に連れ帰った。運動能力を認められて高校に入学したマイケルだが、運動でも活躍することなく、勉強も最悪の成績で、保護する家族もいないと言う彼の境遇を知り、後見人として一家に迎え入れることにしたリー・アン。アメリカン・フットボールを始めたマイケルのはリー・アンのアドバイスを受け才能は一気に開花する。そして、奨学金をもらって大学に進み、プロのアメフト選手として活躍するのです。ホームレス同然の生活からアメリカン・フットボールのプロ選手になった少年の実話を映画化した人間ドラマ。裕福な家族と黒人少年との、偶然の出会いがもたらすアメリカン・ドリーム。人間の善意が信じられる、ほっとする映画でした。他人が加わることでかえって家族の生活習慣を見なおす、そんな食事シーンが印象的でした。
2010.03.18
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フィギアスケート女子8位の鈴木明子選手のフリーの曲目がウエストサイド物語からの選曲でした。いま、全国シネコンで開催中の「午前10時の映画祭」、MOVIXさいたまでは3月6日から12日まで「ウエスト・サイドストーリー」を上映予定です。私にとってミュージカル映画では最も印象に残る映画です。中学、高校の感受性の強い時期に繰り返しみたせいかダンス・動き・音楽・歌すべてが今でも強烈な印象に残っています。中でも口笛とフィンガースナップで若者達がクールボーイのリズムで踊る冒頭のシーンは忘れられません。脚本 アーネスト・リーマン 製作・監督 ロバート・ワイズ&ジェローム・ロビンスキャスト ナタリ・ウッド リチャード・ベイマー ジョージ・チャキリス リタ・モレノストーリーニュヨークのウエスト・サイドストーリーを舞台に貧しい移民達のプエルコ・リコ系とイタリア系不良達が反目し、抗争し繰り広げる戦いの中で敵対するグループがあり、その中で出会って愛し合うトニー(リチャード・ベイマー)とマリア(ナタリー・ウッド)の悲恋物語です。ミュージカルと言うより映画がもつ機能を100%生かした素晴らしい構成の名画でした。この映画こそ大スクリーンで観る映画だと思います。先日の「徹子の部屋」にこの映画でアカデミー助演男優賞をもらったジョージ・チャキリスがゲスト出演していて「午前10時の映画祭」の宣伝のために来日していると話していました。ジョージ・チャキリスは日本では主役のリチャード・ベーマー以上に人気が出た俳優です。
2010.02.26
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2月から始まったシネコン名画座は今週の土曜日(27日)からは「エデンの東」(米1955)です。昨日の夜のBS2「映画音楽に乾杯」でも最も人気が高かったスクリーン音楽としてラストに演奏されていました。監督 エリア・カザン原作 ジョン・スタインベックキャスト 監督 エリア・カザン原作 ジョン・スタインベックキャスト ジェームス・ディー-ン ジュリー・ハリスストーリー(カラー) アメリカのカンザス地方の大農家トラクス家には正反対の性格を持つ弟キャル(ジェームス・ディ-ン)と兄アーロン(リチャード・ダヴァロス)と父親が3人で暮らしていました。 優等生の兄のアーロンは父親の自慢の息子で愛情をかけられていましたが、弟キャルは反抗心が強く父親からうとんじられていました。父親は兄弟には母親は死んだとおしえていたのですが、その母親が生きていることを知ったキャルは遠い港町まで母に会いにいきます。母親は荒くれ男たち相手のいかがわしげな酒場を経営していました。 父親とは正反対の母、子供や夫に愛情をみせない母親の様子に傷ついたキャルは、 優しい婚約者エーブラ(ジュリー・ハリス)にも父親にも愛される兄アーロンへの嫉妬心からアーロンを母親に会わせます。死んだと聞かされていた母親が本当は父親や息子を捨てて生きていて、いかがわしい仕事をしていたことにショックを受けたアーロンは衝撃のあまり、軍隊に入隊してしまいます。そして、父親はアローンの入隊のショックと農業で受けた大損害の心労ために脳卒中で倒れてしまうのです。 キャルが母親に借金して大豆を育てたのも父親の大損害を取り戻して父親の役にたちたい愛されたいと願いからでしたが、それも父親に受け入れてもらえないキャルの哀しみをエープラは父親に伝えて親子を仲直りさせるラストシーン・・・・☆原作は旧訳聖書のカインとアベルを下敷きにした名作。☆ジェームス・ディーンはこの映画で鮮烈なデビューをして「理由なき反抗」と「ジャイアンツ」の3作品にでただけで交通事故死する。☆アカデミー賞にノミネートされた時には亡くなっていた。☆始めはキャルを嫌っていたエーブラがしだいにキャルに魅かれていくが、兄アローンとの婚約はどうなるのだろうか? エデンの東(期間限定)(DVD) ◆20%OFF!人気絶頂で事故死したこともあり、「永遠の青年」として今でも女性に人気あるジェームス・ディーンの代表作品。
2010.02.22
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映画祭「大スクリーンで名画を!」のスケジール。さいたま新都心の「MOVIXさいたま」のスケジュールですが(他のシネコンも?)上映時間は1日2回午前10時からと午後6時東京はシネマズ六本木ヒルズとシネマズ府中料金は1000円2月3月のスケジュール上映終了・2月6~12日 ローマの休日上映中 ・2月13~19日 昼下がりの情事上映予定・2月20~26日 スタンド・バイ・ミー上映予定・2月27~3月5日 エデンの東上映予定・3月6~12日 ウエスト・サイド物語上映予定・3月13~19日 雨に唄えば上映予定・3月20~27日 鉄道員上映予定・2月28~4月2日 天井桟敷の人々もちろん4月以降も名画が勢ぞろいです。でも、上映予定50本はどうも男性目線で選択しているように感じます。薔薇の名前・パピヨン・2001年宇宙の旅・ミクロの決死隊・ベン・ハーなどは男性が好きな映画ですよね自称「名画好き」の私はこのブログでも地元ラジオでも「名画解説者」として上映映画を解説する予定です。若い方たちに、映画全盛時代の才能ある方たち(監督・俳優他)の芸術作品の「名画」を見てほしいと願っています。
2010.02.18
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2月からシネコンで名画を上映することになって、1回目「ローマの休日」の後2週目2月13~19日はやはりオードーリー・ヘップバーンの映画「昼下がりの情事」です。キャスト:オードリー・ヘップバーン ゲイリー・クーパーストーリー: アリアーヌ(オードリー・ヘップバーン)は私立探偵の娘でパリに住む音大生。 好奇心が強く、いつも父親の調査票をこっそり読んでいる。 浮気調査にいつも登場するアメリカの大富豪フラナガンが気にかかっていたある日、女房の浮気相手がフラナガンと知った夫がピストルを持って密会のホテルに押しかけようとしていることを知り、フラナガンが殺されることを防止するためにホテルに先回りする。 浮気相手とすり替わりフラナガンとラブシーンを演じているうちに本気で恋をしてしまったマリアーヌ。だが、フラナガンにとっては大勢の恋の相手の1人にしかすぎない。自分をミステリアスな浮気な女と思わせてフラナガンの気を引くことに成功したマリアーヌだったが、フラナガンの新しい恋人が自分の娘だと知った探偵の父親はプレーボーイの彼に言う。 「マリアーヌにとってたった1人の恋人はあなただけれど、あなたは違う。」 娘を心配する父親の忠告にフラナガンはマリアーヌの元を去ろうとするが、駅に見送りに来たマリアーヌのあまりのいじらしさに思わず列車に引き入れてしまう(完)。1位ローマの休日 2位麗しのサブリナ 3位昼下がりの情事オードリー・ヘップバーンの映画の中でも私の好きなベスト3に入る楽しくステキなラブロマンスでヘップバーンの妖精のような可愛らしさが光ります。ヘップバーンが一番輝いているのはこの3作品だと思うのです。アメリカ映画界きっての美男とも言われたゲーリー・クーパーはこの映画では中年男であったはずですが、美男ぶりは相変わらずで・・・ベテラン人気男優の相手にしても違和感ないラブシーンにしてしまうヘップバーンの魅力はまさに妖精ですね。それにしても、名優を相手役に名監督が手掛ける彼女の主演作品は名画ぞろいです。近所の、シネコン(MOVIXさいたま)のこれからの上映予定の名画は20日からは「スタンド・バイ・ミー」で50本上映予定です。
2010.02.16
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