松尾大生の独り言

松尾大生の独り言

2011.01.22
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夜更かししてしまった……。気がついたら、12月31日である。

自分はお盆がくる度に、

「ああ、また、生き延びて盆を迎えられたなァ……」

と、思うし、先日はクリスマスケーキを見ながら、

「クリスチャンじゃないんだが、既に文化だから仕方ない……今年も妻子とベックと、4人でクリスマスパーティーできたかァ……。また、生き延びたなァ……」

と、そんな風に思っていたら、なんていうの? ニワトリだか七面鳥だか知らないが、大型の鳥の丸揚げが、テーブルの上にある……。無様に丸裸で、首をちょん切られ毛を剥がれて調理されておる……。

(可愛いそうに)

と、思いながら、よく見ると、両足を広げて、パンツも履かせてもらえず、股間がさらけ出されている……。

自分は、いたたまれない気分になって、眼前の寿司から、長方形のイカのネタだけ、箸でとって、鳥の股間にソッと置いてあげた。昭和の時代でいうストリップ等の「前バリ」である。



と思っていると、今度は、

「食べ物になんてことするの? 意味わかんないしィッ」

妻が目を釣り上げて、キィッ、と、怒っている。

(この、女性はなぜ怒るのだろう?)

と、自分が不思議な顔で鳥の股間の前バリを見つめていると、

「パパが、悪い!」

と、小学校一年生の息子。

妻は、休みに入ってからは、更に毎日、怒っているような気がする。そうして、妻が自分を怒る度に、息子は、

「パパが悪い!」

と繰り返す。

妻は、毎日のように、自分に怒り、息子に怒り、ベックに怒って、



と、目を釣り上げている。最近、気がついたんだが、もしかすると、この女性にとっては、自分と息子、ベックを毎日おこりながら世話することが、

「無上の幸福なのではあるまいか」

……と、分かってきた。物凄い潔癖症で、俺が台所に立ち尻を掻くだけでおこるし、息子が、居間のドアを閉め忘れたら激怒するし、ベックがソファーに横たわるだけでも、やっぱり、怒る。怒りながら、なんだかんだと、我々三人の世話をしている……。

昔読んだ、チェーホフの「可愛い女」という小説を思い出す。ブツブツ言いながら人の世話を焼くことでしか幸福を感じられない女をチェーホフという大昔のロシア人は「可愛い」と感じたみたいだが、

●大きなお世話!



日本人ふうの可愛い女って、どんな女?

自分は、通の間では当代随一と評価の高い小説家の宮本輝さんの「錦繍(きんしゅう)」の中に出てくる、主人公じゃない方の、あの関西人の女性を思い出す。惚れた男(一方の主人公)と、同棲しながら、男を養い、男に自分の思いついた商売を始めさせようとする……。プライドの高い男が、そんな仕事は出来ない旨伝えると、

「そなこと、言うたら、あんたを飼(こ)うといた意味があらへん……」

男は、「飼(こ)う」と言う表現に笑ってしまい、女の言う通りの商売に励むようになる……。やがて商売は成功し二人は結婚。

日本ふうの可愛い女とは、そうだ、「錦繍(きんしゅう)」に出てくる、あの女だ、と、思う。従順でありながら、一見、愚かそうに見えて、その実ほんとうは知恵があり、上手に男を手のひらの上で自由に遊ばせながらコントロールする。そんな、日本風の「可愛い女」は、関西人には多いのだろうが、北海道には少ない。

趣味の問題だから全くの自分の勝手なのだが、自分は、白人女性に性的魅力を感じたことがない。若い頃にはデモンストレーションで、時々ナンパしていたが、電話番号を聞いて、実際に電話したことは一度もない。生理的に、どうも、ダメみたい。自分は東アジア、殊に日本女性、更にハーフやクオーター顔の色白でモチ肌の女性が好きだった。そうなると、どうしても、秋田系か、北海道では実際は少ないのだが、アイヌ系となる。アイヌ系の女性の美しさを、本州の男性諸氏は知るまい……。めったに出逢えないのだが、ハーフやクオーターより美しいかもしれない。なぜなのだろう?

昔、アイヌ系の女の子の友達がいて、よく遊んでいた。名字と出身地と外見から、自分は即座にアイヌ系と理解した。あんまり綺麗でスタイルも良いから、自分はミスコンに推薦した。彼女はやがて、ミス札幌になった。自分は仲間とともに、彼女と同期のミス札幌すなわち「雪の女王」と、複数で、何回かコンパをしたことがある。他の一人のミス札幌の子とは、なんだか相性が合って、自分は彼女と友人になったが、アイヌ系の子との美しさの格差は、歴然としていた……。もう一人のミス札幌は、芸術家だった。東京の芸術系大学を出て、芸術スクールで音楽講師をやっていて、自分とは大変に話があい、はっきりと、

「私の好みは松尾さん……」

と、すら言われたが、アイヌ系の子との美しさの格差、それから何と言っても
当時の親友の男が芸術家の雪の女王に惚れ込んでしまって彼女の実家に通い始めたので、譲ったのだが……。芸術家の女性は遊ぶには最高だが、結婚向きには出来ていない……そんなことは、芸術家の男性と同じように、古くからの常識。自分が芸術家のミス札幌を友人に譲ったことを知った彼女は同じ芸術スクールのプロピアニストを、自分に紹介してくれた。

(また、芸術家かァ……)

と、思ったが、ひどく美しい子だった。彼女を紹介してくれたミス札幌=雪の女王よりも数段美しく清楚であったが、本流の古典的な硬派のピアニストであり、芸術にしか価値を見いだせないでいた若い自分は、彼女に一目置いて、手を出さなかった。芸術家と結婚する気はなかったし、アイヌ系の一番美しい子には彼氏がいたし……、そうこうしているうちに、ピアニストはロシアにピアノ留学で旅立っていった。親友の芸術家の雪の女性は結局、俺の親友の男を上手にふって、その後、地場の大手企業の御曹司と結婚。一番美しかったアイヌ系の親友は、元々の彼氏の普通のサラリーマンと結婚。雪の女王に、ふられた親友の男は億万長者であったが、俺の元彼女に上手に誘導されて、結婚し、ぷっつりと連絡が途絶えた。今、自分は相当に危ない話を書いている? 誰もかれもGoogleしたら多分、相当に検索に引っかかる地元の有名人ばかりである。

自分はこれらのグループと知り合う前から、一番、美しいと思っていた秋田系の女の子と、結婚。普通の子がいいのである。芸術家は、厄介である。同じく海外でなんだか賞を受賞したピアニストと結婚経験のある同年輩の友人の医師が芸術家の女のの恐ろしさを教えてくれたことがある。

「松尾さん、分かっていると思うが、芸術家の女は怖いよ。俺、浮気した時、ピアニストの女房に出刃包丁で追いかけられてさァ……。家から逃げ出し、走ってラーメン屋に逃げ込んだら、ピアニスト、出刃包丁持ったまんま、ラーメン屋の中にまで入って来てさァ……。ラーメン屋のオヤジが『奥さん、奥さん、気を確かに!』と言ってなんとか止めてくれたけど、あの事件がきっかけで、別れたよ……、芸術家は、松尾さん、怖いよォ」

ああ、ヤバいヤバい。また実名でGoogleしたらかなり引っかかる有名人の話になっている……。

つまりだ。結婚するならば、普通の女が一番だと思って、自分は芸術家ではない普通のOLと結婚したが……。

毎日、この始末である。怒られてばかりの毎日……しかも、七歳児と犬と並列的に、

「あんた方は、まったくもうッ!」

と、言われ続けて、自分がいくら稼ごうが自分の小遣いは1日に五百円。少しでもネット関係の友人は、みんなネット悪魔で、古くからのお客と飲みに行く時には、お金をくれるのに、mixiなんかのマイミクさんからお誘いがあっても、絶対にお金をくれない。旧司法試験組の弁護士からのお誘いすら、『悪徳弁護士』と決めつけて、お金をくれなかった。そういうことだったんですよマイミクの中○先生。せっかく誘ってくれたのに面目ないです……。

そこで今日、個人的に歓楽街でmixi人脈と飲む金を作る計画を立てたが、……要するに帳簿上存在しない顧客企業に営業してコンサルをいれてだなァ……、まあ、これは自営業ならば妻に隠れてみんなやっていることだろうが、うちの妻は大手の経営コンサルタント会社出身で申告書から決算書まで作れてしまうから、会計士の介入を許さない。どうにでも言うことを聞く会計士や税理士が自分のリアル人脈にいることは見抜かれており、……これから、会計学戦争が極秘に水面下で行われようとしている。帳簿上存在しないと、当然、税務署の反面調査のリスクがあるから、合法的方策は考えなければならないが、この勝負、自分に軍配が上がるだろう。今は労働法や年金より会計学が得意なくらいだが、ただ、簿記が、簿記グゥアァッ!

自分はアダルトチルドレンだから、意図的に、秋田系かつ、共依存を形成しようがない気の強い、「芸術家ではない」「普通の」オンナを選んだのだが……。

結論。

女なんてものは、芸術家であろうが普通のOLであろうが、共依存を形成しかねない日本風の良いオンナであろうが、みんな同じく扱いずらい生物である。こんなこったら、「錦繍(きんしゅう)」的な日本風・可愛い女の、あの子か、……あの子にしておけばよかったとも思うが、なにせ若い頃の妻はタイプは違うが、例のアイヌ系の雪の女王に負けない程、美しかった。妖精みたいだった。変われば変わるモンである……。子供を産んで40過ぎてから、すっかり「普通の」オバサンになった。俺はオジサンになった。男って奴は、オジサンになると、優しくなるもんである。だから、若い頃ならあり得なかった丸裸の鳥の股間に、いたわるように、ソッと寿司のネタの長方形のイカを置いたら、

「キャァッー」

「パパが、悪い」

ベックは意味もなく同調して走り回っているし、もう滅茶苦茶だァ!

仕方ないから、自分は再び、丸裸の鳥の股間からイカの前バリを割り箸で持ち上げて、口に入れた。油臭い刺身になっていた……。

そうして、毎日、怒られてているうちに、もう、今年最後の日。紅白歌合戦を見せられる日……この紅白歌合戦という古い番組は、非常に、自分の美意識を、毎年、一年の総決算みたいに汚してくれるが、息子の母親のオバサンは大好きなのだ。

どこが、いいのか、率直に言って、ショーミ、わからんでやァ……まだ、アニマックスの方がマシだでやァ!

このまま、運が良ければ、自分はまた、生き延びて、新しい年を迎えることになるわけだ。

生き延びていくことが大切だ。生きていても、丸裸にされて、丸揚げにされて、大股開きにされて股間をさらけ出した鳥みたいな可愛いそうな生き方はするなよ、自分……と、思う。

誰も、前バリは貼ってくれないのが、実社会である……、そう、妻は、きっと実社会の人なのだ。だから、丸揚げにされた鳥に容赦ないんだよ、そうだよ、きっと。

でもなァ……。

前バリは、つけてやれば、いいのに。

捨て置かれた道端の亡骸(なきがら)にすら、ゴザをかけてあげる優しさもまた古くからの実社会の伝統では?

丸揚げにされて股間をさらけ出した丸裸の鳥に、イカの寿司ネタを股間に貼ってやる優しさも許されない世の中になったのだろうか……。

あの時かいま見た、皿の上のネタを失った寿司は、緑色のワサビだけを乗せて、孤立していた……。

そうか、俺は、あの時に、可愛いそうな鳥の股間から、イカの前バリを、口に入れず、寿司に戻すのが、ただしかったに違いない。

きっと、妻の側からは、俺が親切なことしているように見えずに、無意味に寿司を裸にして、しかも、寿司ネタのイカを元の場所に戻さなかったから、息子の母親のオバサンに怒られたのだろう。一つ覚えた!

●寿司ネタは外したら、元に戻す!

そういうことだったんだ。妻には角度的に丸裸の鳥の恥じらいが理解できずに、寿司の寂しさだけが見えた。だから怒ったんだ。そうか、そうだったんだ




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Last updated  2011.10.08 12:52:25


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